インストール - GitHub CLI

提供: MochiuWiki : SUSE, EC, PCB

概要

GitHub CLI (gh) は、GitHubの機能をコマンドラインから直接操作できる公式ツールである。

プルリクエストやIssueの管理、リポジトリ操作等、GitHubの主要機能をターミナルから実行できる。
Go言語で記述されており、Windows、MacOS、Linuxの主要プラットフォームで動作する。

主要な仕様を以下に示す。

  • 開発言語
    Go
  • ライセンス
    MIT
  • サポート対象OS
    Windows、MacOS、Linux
  • サポート対象GitHub
    GitHub.com、GitHub Enterprise Cloud、GitHub Enterprise Server 2.20以上


主要機能は以下の通りである。

  • PR / Issue管理
    プルリクエストおよびIssueの作成、表示、レビュー操作をコマンドラインから実行できる
  • リポジトリ操作
    リポジトリのクローン、フォーク、閲覧等の操作を実行できる
  • GitHub Enterprise対応
    GitHub Enterprise CloudおよびGitHub Enterprise Server 2.20以上に対応している
  • Copilotコードレビュー統合
    GitHub Copilotによるコードレビュー機能と統合されている



Windows

Windows向けのインストール方法として、WinGet、MSIインストーラ、Chocolatey、Scoopの4種類がある。
公式が推奨する方法はWinGetを使用したインストールである。

WinGet

WinGetはMicrosoftが提供する公式パッケージマネージャーであり、最も推奨されるインストール方法である。

 winget install --id GitHub.cli
 
 # アップグレード
 winget upgrade --id GitHub.cli


インストール後は、Windows Terminalで新しいウィンドウを開く必要がある。
タブの新規作成ではなく、新しいウィンドウを開くことにより、環境変数が正しく反映される。

MSIインストーラ

GitHubのリリースページから、MSIインストーラをダウンロードしてインストールすることができる。

対応アーキテクチャは以下の通りである。

  • x86 (32ビット)
  • amd64 (64ビット)
  • arm64 (ARM 64ビット)


インストーラは以下に示すURLから入手できる。


Chocolatey

Chocolateyはコミュニティが管理するパッケージマネージャーである。
GitHub CLIチームが保守するものではないことに注意が必要である。

 # インストール
 choco install gh
 
 # アップグレード
 choco upgrade gh


Scoop

Scoopはコミュニティが管理するパッケージマネージャーである。
GitHub CLIチームが保守するものではないことに注意が必要である。

 # インストール
 scoop install gh
 
 # アップグレード
 scoop update gh



RHEL / SUSE

Linux向けのインストール方法では、リポジトリを追加してインストールする方法、バイナリを直接ダウンロードする方法、ソースコードからビルドする方法の3種類がある。

リポジトリを追加してインストール

公式リポジトリを追加してパッケージマネージャーからインストールする方法が最も推奨される。

RHEL
# インストール
sudo dnf install dnf5-plugins
sudo dnf config-manager addrepo --from-repofile=https://cli.github.com/packages/rpm/gh-cli.repo
sudo dnf install gh --repo gh-cli

# アップグレード
sudo dnf upgrade gh


SUSE
# インストール
sudo zypper addrepo https://cli.github.com/packages/rpm/gh-cli.repo
sudo zypper ref
sudo zypper install gh

# アップグレード
sudo zypper update gh


バイナリをダウンロードしてインストール

パッケージマネージャーを使用せずに、バイナリを直接ダウンロードしてインストールすることができる。

対応アーキテクチャは以下の通りである。

  • x86 (x86)
    gh_*_linux_386.tar.gz
  • amd64 (x64)
    gh_*_linux_amd64.tar.gz
  • arm64 (ARM 64ビット)
    gh_*_linux_arm64.tar.gz
  • armv6 (ARM 32ビット)
    gh_*_linux_armv6.tar.gz


  1. GitHub CLIのGitHubにアクセスして、バイナリをダウンロードする。
  2. ダウンロードしたファイルを解凍する。
    tar xf gh_x.x.x_linux_amd64.tar.gz
  3. 必要ならば、任意のディレクトリにコピーする。
    cp -r gh_x.x.x_linux_amd64/* <任意のインストールディレクトリ>
  4. 必要ならば、~/.profileファイル等に環境変数を設定する。
     export PATH="/<GitHub CLIのインストールディレクトリ>/bin:$PATH"
     export MANPATH="/<GitHub CLIのインストールディレクトリ>/share/man:$MANPATH"
    


その他のバージョンやアーキテクチャのバイナリは、以下のページから入手できる。


ソースコードからビルドしてインストール

ソースコードからビルドしてインストールすることができる。

前提条件として、Go 1.25以上のインストールが必要である。

  1. リポジトリをクローンする。
     git clone https://github.com/cli/cli.git gh-cli
     cd gh-cli
    

  2. GitHub CLIをビルドおよびインストールする。
    make install prefix=/path/to/gh

  3. 必要ならば、~/.profileファイル等に環境変数を設定する。
     export PATH="/<GitHub CLIのインストールディレクトリ>/bin:$PATH"
     export MANPATH="/<GitHub CLIのインストールディレクトリ>/share/man:$MANPATH"
    



MacOS

MacOS向けのインストール方法として、Homebrew および MacPortsを使用する方法がある。
公式が推奨する方法はHomebrewを使用したインストールである。

Homebrew

Homebrewを使用したインストールが最も推奨される方法である。

# インストール
brew install gh

# アップグレード
brew upgrade gh


MacPorts

MacPortsはコミュニティが管理するパッケージマネージャーである。
GitHub CLIチームが保守するものではないことに注意が必要である。

# インストール
sudo port install gh

# アップグレード
sudo port selfupdate && sudo port upgrade gh



インストールの確認

インストール完了後に、バージョンの確認と認証の設定を行う。

バージョンの確認

インストールが正常に完了していることを確認する。

gh version


正常にインストールされている場合、以下のような出力が表示される。

gh version x.x.x (yyyy-MM-dd)


認証の設定

GitHub CLIを使用するには、GitHubアカウントでの認証が必要である。

まず、以下に示すコマンドを実行して、インタラクティブなプロンプトに従って認証を設定する。

gh auth login


プロンプトでは以下の項目を選択する。

  • 接続先の選択
    GitHub.com または GitHub Enterprise Server
  • プロトコルの選択
    HTTPS または SSH
  • 認証方法の選択
    ブラウザ認証 または トークン入力


認証が完了した後、認証状態を確認する。

gh auth status



基本的な使用方法

GitHub CLIの基本的なコマンド構造は、gh <command> <subcommand> [flags] の形式である。

command には、repoprissue 等の操作対象が指定され、
subcommand には、createlistview 等のアクションが指定される。

各コマンドの詳細は、gh <command> --help で確認できる。

リポジトリ操作

リポジトリのクローン、作成、フォーク等の操作は gh repo コマンドで実行する。

下表に、主なサブコマンドを示す。

gh repo 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh repo clone リポジトリをクローンする。
gh repo create 新規リポジトリを作成する。
gh repo fork リポジトリをフォークする。
gh repo view リポジトリの情報を表示する。
gh repo sync フォーク元リポジトリと同期する。
gh repo delete リポジトリを削除する。
gh repo list リポジトリの一覧を表示する。


下表に、gh repo create の主なオプションを示す。

gh repo create 主なオプション
オプション 説明
--public / --private / --internal リポジトリの可視性
-c / --clone 作成後にクローンする。
-d / --description リポジトリの説明
-g / --gitignore .gitignoreテンプレートを指定する。
-l / --license ライセンステンプレートを指定する。
-s / --source 既存のローカルディレクトリからリポジトリを作成する。
--push 初期コミットをプッシュする。
-p / --template テンプレートリポジトリを指定する。
--add-readme READMEファイルを追加する。


下表に、リポジトリ操作の実行例を示す。

# 公開リポジトリを作成してクローン
gh repo create my-project --public --clone

# 組織のリポジトリを作成
gh repo create my-org/my-project --public

# 既存のディレクトリからプライベートリポジトリを作成
gh repo create my-project --private --source=. --remote=upstream

# リポジトリをクローン
gh repo clone cli/cli

# リポジトリをフォークしてクローン
gh repo fork cli/cli --clone

# フォークを上流と同期
gh repo sync owner/forked-repo

# リポジトリの情報をブラウザで表示
gh repo view cli/cli --web

# リポジトリを削除
gh repo delete my-org/my-repo --yes


プルリクエスト管理

プルリクエストの作成、一覧表示、レビュー、マージ等の操作は gh pr コマンドで実行する。

下表に、主なサブコマンドを示す。

gh pr 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh pr create プルリクエストを作成する。
gh pr list プルリクエストの一覧を表示する。
gh pr view プルリクエストの詳細を表示する。
gh pr checkout プルリクエストのブランチをチェックアウトする。
gh pr review プルリクエストをレビューする。
gh pr merge プルリクエストをマージする。
gh pr diff プルリクエストの差分を表示する。
gh pr close プルリクエストをクローズする。
gh pr checks プルリクエストのCIチェック状態を表示する。


下表に、gh pr create の主なオプションを示す。

gh pr create 主なオプション
オプション 説明
-t / --title プルリクエストのタイトル
-b / --body プルリクエストの本文
-F / --body-file 本文をファイルから読み込む。
-B / --base マージ先のベースブランチ
-H / --head マージ元のヘッドブランチ
-f / --fill コミットメッセージからタイトルと本文を自動入力する。
-d / --draft ドラフトとして作成する。
-a / --assignee アサイン先 (@me で自分を指定)
-r / --reviewer レビュアーを指定する。
-l / --label ラベルを付与する。
-w / --web ブラウザで作成画面を開く。


下表に、gh pr merge の主なオプションを示す。

gh pr merge 主なオプション
オプション 説明
-m / --merge マージコミットを作成する。
-s / --squash スカッシュマージする。
-r / --rebase リベースマージする。
-d / --delete-branch マージ後にブランチを削除する。
--auto CIチェック通過後に自動マージする。
--admin 管理者権限でマージする。


プルリクエスト操作の実行例を以下に示す。

# タイトルと本文を指定して作成
gh pr create --title "The bug is fixed" --body "Everything works again"

# コミットメッセージから自動入力
gh pr create --fill

# レビュアーを指定して作成
gh pr create --reviewer monalisa,hubot --reviewer myorg/team-name

# ドラフトとして作成
gh pr create --draft --fill

# ベースブランチとヘッドブランチを指定
gh pr create --base develop --head feature-branch

# ブラウザで作成
gh pr create --web

# 自分がアサインされたPR一覧
gh pr list --assignee @me

# ラベルでフィルタ
gh pr list --label "needs review"

# PRの詳細を表示
gh pr view 123

# PRのブランチをチェックアウト
gh pr checkout 353

# 承認レビュー
gh pr review 123 --approve --body "LGTM"

# 変更要求レビュー
gh pr review 123 --request-changes --body "Please fix the tests"

# スカッシュマージしてブランチ削除
gh pr merge 123 --squash --delete-branch

# CI通過後に自動マージ
gh pr merge 123 --auto --squash

# 差分を表示
gh pr diff 123

# クローズ
gh pr close 123 --comment "Closing in favor of #456"


ブランチ作成からマージまでの実践的なワークフロー例を以下に示す。

# ブランチを作成してコミット
git checkout -b feature/new-feature
git add . && git commit -m "Add new feature"

# プッシュしてPRを作成
git push -u origin feature/new-feature
gh pr create --fill

# CIチェックの完了を待機
gh pr checks --wait

# レビューして承認
gh pr review --approve --body "Looks good"

# スカッシュマージしてブランチ削除
gh pr merge --squash --delete-branch

# ローカルを最新化
git checkout main && git pull


Issue管理

Issueの作成、一覧表示、クローズ等の操作は gh issue コマンドで実行する。

下表に、主なサブコマンドを示す。

gh issue 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh issue create Issueを作成する。
gh issue list Issueの一覧を表示する。
gh issue view Issueの詳細を表示する。
gh issue close Issueをクローズする。
gh issue reopen Issueを再オープンする。
gh issue comment Issueにコメントを追加する。
gh issue edit Issueを編集する。


下表に、gh issue create の主なオプションを示す。

gh issue create 主なオプション
オプション 説明
-t / --title Issueのタイトル
-b / --body Issueの本文
-F / --body-file 本文をファイルから読み込む。
-a / --assignee アサイン先 (@me で自分を指定)
-l / --label ラベルを付与する。
-m / --milestone マイルストーンを指定する。
-p / --project プロジェクトを指定する。
-w / --web ブラウザで作成画面を開く。


Issue操作の実行例を以下に示す。

# タイトルと本文を指定して作成
gh issue create --title "Bug: login fails" --body "Steps to reproduce..."

# ラベルとアサインを指定
gh issue create --label bug --assignee @me

# 本文をファイルから読み込み
gh issue create --body-file issue-template.md

# 自分がアサインされたIssue一覧
gh issue list --assignee @me

# ラベルと状態でフィルタ
gh issue list --label bug --state all

# Issueの詳細を表示
gh issue view 123

# クローズ
gh issue close 123 --comment "Fixed in #456"

# 再オープン
gh issue reopen 123

# コメント追加
gh issue comment 123 --body "I can reproduce this"

# 編集
gh issue edit 123 --title "Updated title" --body "Updated body"


v2.94.0以降では、Issues 2.0機能が追加された。
これは、Issue種別 (issue types)、サブIssue (sub-issues)、ブロック関係 (blocked-by / blocking) の設定が可能である。

# Issue種別を指定して作成
gh issue create --type Bug

# 親Issueを指定してサブIssueを作成
gh issue create --parent 100

# ブロック元Issueを指定して作成
gh issue create --blocked-by 200


GitHub Actions (ワークフロー)

GitHub Actionsのワークフロー実行や管理は gh workflow および gh run コマンドで実行する。

下表に、gh workflow の主なサブコマンドを示す。

gh workflow 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh workflow list ワークフローの一覧を表示する。
gh workflow view ワークフローの詳細を表示する。
gh workflow run ワークフローを実行する。
gh workflow enable ワークフローを有効化する。
gh workflow disable ワークフローを無効化する。


下表に、gh run の主なサブコマンドを示す。

gh run 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh run list 実行一覧を表示する。
gh run view 実行の詳細を表示する。
gh run watch 実行の完了を監視する。
gh run rerun 実行を再実行する。
gh run cancel 実行をキャンセルする。
gh run download 実行のアーティファクトをダウンロードする。


ワークフロー操作の実行例を以下に示す。

# ワークフロー一覧
gh workflow list

# ワークフローを実行
gh workflow run deploy.yml

# ブランチを指定して実行
gh workflow run deploy.yml --ref develop

# 入力パラメータを指定して実行
gh workflow run deploy.yml -f environment=production

# ワークフローの詳細を表示
gh workflow view deploy.yml

# 直近5件の実行一覧
gh run list --limit 5

# 実行の詳細を表示
gh run view 123456

# ログを表示
gh run view 123456 --log

# 実行の完了を監視
gh run watch 123456

# 失敗したジョブを再実行
gh run rerun 123456 --failed

# アーティファクトをダウンロード
gh run download 123456


リリース管理

リリースの作成、ダウンロード、アセットのアップロード等の操作は gh release コマンドで実行する。

下表に、主なサブコマンドを示す。

gh release 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh release create リリースを作成する。
gh release list リリースの一覧を表示する。
gh release view リリースの詳細を表示する。
gh release download リリースアセットをダウンロードする。
gh release upload リリースアセットをアップロードする。
gh release delete リリースを削除する。


下表に、gh release create の主なオプションを示す。

gh release create 主なオプション
オプション 説明
-t / --title リリースのタイトル
-n / --notes リリースノート
-F / --notes-file リリースノートをファイルから読み込む。
--generate-notes リリースノートを自動生成する。
-d / --draft ドラフトとして作成する。
-p / --prerelease プレリリースとして作成する。
--target ターゲットコミットを指定する。
--verify-tag タグの存在を確認する。


リリース操作の実行例を以下に示す。

# リリースノートを指定して作成
gh release create v1.2.3 --notes "bugfix release"

# リリースノートを自動生成
gh release create v1.2.3 --generate-notes

# リリースノートをファイルから読み込み
gh release create v1.2.3 -F release-notes.md

# アセットを添付して作成
gh release create v1.2.3 ./dist/*.tgz

# ドラフトとして作成
gh release create v1.2.3 --draft --notes "Work in progress"

# リリース一覧
gh release list --limit 5

# リリースの詳細を表示
gh release view v1.2.3

# アセットをダウンロード
gh release download v1.2.3

# ダウンロードディレクトリを指定
gh release download v1.2.3 -D ./downloads

# パターンでフィルタしてダウンロード
gh release download v1.2.3 -p '*.tgz'

# アセットをアップロード
gh release upload v1.2.3 ./build/*.zip


v2.96.0以降では、公開リポジトリのリリースアセットダウンロードが認証なしで可能である。

Gist管理

Gistの作成、一覧表示、クローン等の操作は gh gist コマンドで実行する。

下表に、主なサブコマンドを示す。

gh gist 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh gist create Gistを作成する。
gh gist list Gistの一覧を表示する。
gh gist view Gistの内容を表示する。
gh gist clone Gistをクローンする。
gh gist edit Gistを編集する。
gh gist delete Gistを削除する。


下表に、gh gist create の主なオプションを示す。

gh gist create 主なオプション
オプション 説明
-d / --desc Gistの説明
-f / --filename ファイル名を指定する。
-p / --public 公開Gistとして作成する。
デフォルトは、secret
-w / --web ブラウザで作成画面を開く。


Gist操作の実行例を以下に示す。

# 公開Gistを作成
gh gist create --public hello.py

# 説明を付けて作成
gh gist create hello.py -d "my Hello-World program"

# 複数ファイルを指定して作成
gh gist create hello.py world.py cool.txt

# 標準入力から作成
echo "print('hello')" | gh gist create -

# Gist一覧
gh gist list

# Gistの内容を表示
gh gist view <gist-id>

# Gistをクローン
gh gist clone <gist-id>



設定とカスタマイズ

設定ファイル

GitHub CLIの設定は gh config コマンドで管理する。

下表に、主なサブコマンドを示す。

gh config 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh config get 設定値を取得する。
gh config set 設定値を変更する。
gh config list 全ての設定値を表示する。
gh config clear-cache キャッシュをクリアする。


設定ファイルの配置場所は以下の通りである。

設定ファイルの配置場所
プラットフォーム 配置場所
Linux / MacOS $XDG_CONFIG_HOME/gh または $HOME/.config/gh
Windows %AppData%/GitHub CLI
環境変数で指定 環境変数 GH_CONFIG_DIR で任意のディレクトリを指定できる。


下表に、主な設定項目を示す。

主な設定項目
設定項目 説明
git_protocol Gitプロトコル
https または ssh、デフォルト: https
editor テキストエディタ
prompt インタラクティブプロンプト
enabled または disabled
pager ページャープログラム
browser ブラウザプログラム
telemetry テレメトリ
enabled または disabled


設定操作の実行例を以下に示す。

# エディタをVimに設定
gh config set editor vim

# GitプロトコルをSSHに変更
gh config set git_protocol ssh

# 設定値を取得
gh config get editor

# 全設定を表示
gh config list

# テレメトリを無効化
gh config set telemetry disabled


エイリアス

よく使用するコマンドの短縮形を gh alias コマンドで登録できる。

下表に、主なサブコマンドを示す。

gh alias 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh alias set エイリアスを登録する。
gh alias list エイリアスの一覧を表示する。
gh alias delete エイリアスを削除する。
gh alias import エイリアスをインポートする。


エイリアスでは、位置プレースホルダ ($1$2) を使用して引数を渡すことができる。
また、先頭に ! を付加することにより、シェルコマンドをエイリアスとして登録できる。

エイリアスの登録例を以下に示す。

# pr viewの短縮形
gh alias set pv 'pr view'
# gh pv -w 123 = gh pr view -w 123

# バグIssueの一覧
gh alias set bugs 'issue list --label=bugs'

# 自分のアサインIssue一覧
gh alias set homework 'issue list --assignee @me'

# 引数を使用したエイリアス
gh alias set epicsBy 'issue list --author="$1" --label="epic"'
# gh epicsBy vilmibm

# シェルコマンドのエイリアス
gh alias set --shell igrep 'gh issue list --label="$1" | grep "$2"'

# エイリアス一覧
gh alias list

# エイリアス削除
gh alias delete bugs


拡張機能

サードパーティ製の拡張機能を gh extension (省略形: gh ext) コマンドでインストールできる。

下表に、主なサブコマンドを示す。

gh extension 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh extension install 拡張機能をインストールする。
gh extension list インストール済みの拡張機能を表示する。
gh extension search 拡張機能を検索する。
gh extension upgrade 拡張機能をアップグレードする。
gh extension remove 拡張機能を削除する。
gh extension create 新規拡張機能を作成する。


拡張機能のリポジトリ名は gh- で始まる必要がある。
v2.90.0以降では、公開リポジトリの拡張機能インストールが認証なしで可能である。

拡張機能の操作例を以下に示す。

# 拡張機能をインストール
gh extension install dlvhdr/gh-dash

# インストール済み一覧
gh extension list

# 拡張機能を検索
gh extension search

# 全ての拡張機能をアップグレード
gh extension upgrade --all

# 拡張機能を削除
gh extension remove gh-dash

# 新規拡張機能を作成
gh extension create my-extension


コミュニティ製の拡張機能は以下のページから検索できる。



GitHub Copilot統合

gh copilot

gh copilot コマンドを使用すると、GitHub CopilotのAIアシスタント機能をターミナルから利用できる。

gh copilot の実行例を以下に示す。

# インタラクティブモードで起動
gh copilot

# プロンプトを指定して実行
gh copilot -p "Summarize this week's commits" --allow-tool 'shell(git)'

# 設定を削除
gh copilot --remove


詳細を知りたい場合は、以下に示すURLを参照すること。


gh skill (v2.90.0以降)

gh skill コマンドは、AIコーディングエージェント用のスキルを管理する機能である。

下表に、主なサブコマンドを示す。

gh skill 主なサブコマンド
サブコマンド 説明
gh skill install スキルをインストールする。
gh skill list インストール済みのスキルを表示する。
gh skill search スキルを検索する。
gh skill update スキルを更新する。
gh skill publish スキルを公開する。
gh skill preview スキルのプレビューを表示する。


対応するAIエージェントは以下の通りである。

  • GitHub Copilot
  • Claude Code
  • Cursor
  • Codex
  • Gemini CLI
  • Antigravity


スキル操作の実行例を以下に示す。

# スキルをインストール
gh skill install cli/cli gh --scope user

# インストール済みスキル一覧
gh skill list

# スキルを検索
gh skill search



トラブルシューティング

認証エラー

認証エラーが発生した場合は、認証状態を確認して再認証を行う。

# 認証状態を確認
gh auth status

# 再認証
gh auth login

# スコープを追加してトークンを更新
gh auth refresh -s project

# ホストと複数スコープを指定して更新
gh auth refresh -h github.com -s repo,read:org,workflow,gist


CIや自動化環境では、環境変数でトークンを指定できる。

 # トークンを環境変数に設定
 export GH_TOKEN=ghp_xxxxxxxx
 
 # Enterprise環境の場合
 export GH_ENTERPRISE_TOKEN=ghp_xxxxxxxx


環境変数 GH_TOKEN は、環境変数 GITHUB_TOKEN より優先される。

HTTPS / SSHの問題

Gitプロトコルの設定やSSH鍵の登録に関する問題の対処方法を示す。

# 現在のGitプロトコルを確認
gh config get git_protocol

# HTTPSに変更
gh config set git_protocol https

# Gitの認証設定を更新
gh auth setup-git

# SSH鍵を登録
gh ssh-key add ~/.ssh/id_ed25519.pub --title "My Linux Machine"

# 登録済みSSH鍵の一覧
gh ssh-key list


Enterprise接続

GitHub Enterprise Serverに接続する場合は、ホスト名を指定して認証を行う。

# ホスト名を指定して認証
gh auth login --hostname github.example.com

# デフォルトホストを環境変数に設定
export GH_HOST=github.example.com

# Enterpriseリポジトリを指定してコマンドを実行
gh pr list --repo github.example.com/my-org/my-repo


APIレートリミット

APIレートリミットに達した場合は、制限状況を確認して使用量を調整する。

# レートリミットの状況を確認
gh api rate_limit


レートリミットの制限値は以下の通りである。

  • 認証済み
    5000リクエスト/時間
  • 未認証
    60リクエスト/時間


API呼び出しを減らすために、--limit フラグを使用して取得件数を制限することが推奨される。


アンインストール

Windows

使用したインストール方法に応じて、以下の手順でアンインストールする。

  • WinGetの場合
    winget uninstall --id GitHub.cli
  • MSIインストーラの場合
    [設定] - [アプリ] - [アプリと機能]からGitHub CLIを選択してアンインストールする。
  • Chocolateyの場合
    choco uninstall gh
  • Scoopの場合
    scoop uninstall gh


RHEL / SUSE

# RHEL
sudo dnf remove gh

# SUSE
sudo zypper remove gh


MacOS

  • Homebrewの場合
    brew uninstall gh
  • MacPortsの場合
    sudo port uninstall gh



参考リンク