極値

提供: MochiuWiki : SUSE, EC, PCB

概要

微分の分野では、関数が極値を持つかどうかという問題をよく考える。
ここでは、極値を持つ条件とその注意点を記載する。


1変数関数の極値

極値の見つけ方

(微分可能な)関数f(x)x=aで極値を取るならば、df(a)dx=0である。
対偶を取れば、df(a)dx0となる点は、必ずしも極値ではない。

df(a)dx=0はaで極値を取るための必要条件ではあるが、十分条件ではない。

例えば、f(x)=x3の導関数は、df(x)dx=3x2である。
df(x)dx=0を解くと、x=0が極値点の候補として見つかるが、f(x)=x3においてx=0は極値点ではない。

これは、x=±110という点を考える時、1103<f(0)<1103という関係が成り立つが、f(0)よりも大きな値を取る点と小さな値を取る点が、x=0の近くにある。
0のどんなに近くにもf(0)より大きくなる点と小さくなる点の両方が存在するため、極値ではない。

極値の判定条件

2階微分できる関数f(x)が存在する時、df(a)dx=0かつx=aの前後でdf(x)dxの符号が変化するならば、関数f(x)は、x=aで極値をとる。

さらに、以下のように判定することができる。

  • d2f(a)dx2>0ならば、f(x)x=aで極小値をとる。
  • d2f(a)dx2<0ならば、f(x)x=aで極大値をとる。


ただし、上記の判定方法には欠点があり、d2f(a)dx2=0の時の判定ができない。
f(x)=x3においては、d2f(x)dx2=6x,d2f(0)dx2=0となるが、x=0は極値ではない。

例えば、f(x)=x3+ax2+2x+1が極値を持つようなaの範囲を求める場合、
ポイントとして、極値となる候補を見つけて、その点の前後でdf(a)dxの符号が変化するならば、それが極値となる。

上式をxで微分して、df(x)dx=3x2+2ax+2=0を解く。
解の公式を使用すると、x=a±a263となる。

この時、df(x)dx=0が、aの値に応じていくつ解を持つか、および、その時の符号の変化がどうなるか、ということがポイントとなる。
判別式D=a26の符号が重要であるため、場合分けして考える。

  • D>0の時、df(x)dx=0は2つの実数解を持ち、df(x)dxはその前後で符号が変化する。
    すなわち、その2つの解は極値となる。
  • D=0の時、df(x)dx=0は重解を持ち、df(x)dxはその前後で符号が正である。
    すなわち、その点は極値ではない。
  • D<0の時、df(x)dx=0は実数解を持たず、常にdf(x)dx>0となる。
    すなわち、極値を持たない。


上記の場合分けより、D>0の時のみ極値を持つ。
a26>0を解けば、a<±6となり、6<a<6の時、f(x)は極値を持つ。
また、極値を持たないaの範囲は、D0の時であり、範囲は6a6となる。

一般的に、3次関数については以下のような性質が成り立つ。
f(x)を3次関数とする時、df(x)dxは2次関数となる。2次方程式df(x)dx=0の判別式をDとする時、

  • f(x)が極値を持つことと、D>0は同値である。
  • f(x)が極値を持たないことと、D0は同値である。