インストール - Microsoft Edge
概要
Microsoft Edgeは、Microsoftが開発したWebブラウザであり、Chromiumエンジンをベースとしている。
Windows / MacOS / Linux等のプラットフォームに対応しており、高速なブラウジング、優れたセキュリティ、プライバシー保護機能を提供する。
Microsoft Edgeの特徴として、Chromium互換のため、Google Chrome拡張機能が使用できることが挙げられる。
また、Microsoft 365との統合、垂直タブ機能、コレクション機能、イマーシブリーダーモード等、独自の生産性向上機能を搭載している。
Linuxディストリビューションでは、RHEL系 (Red Hat Enterprise Linux / CentOS / Rocky Linux / AlmaLinux等) および SUSE系 (openSUSE / SUSE Linux Enterprise等) に対応している。
インストール方法は、Microsoftの公式リポジトリからのインストール、または、RPMパッケージの直接ダウンロードによるインストールが可能である。
RHELへのインストール
Microsoftリポジトリの追加とインストール
Microsoftの公式リポジトリをシステムに追加して、dnfまたはyumパッケージマネージャからMicrosoft Edgeをインストールする方法である。
Microsoftのリポジトリ設定ファイルをインポートする。
sudo rpm --import https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc
Microsoftリポジトリ設定ファイルを作成する。
sudo dnf config-manager --add-repo https://packages.microsoft.com/yumrepos/edge
リポジトリから最新のMicrosoft Edgeをインストールする。
# Stable版 (安定版) をインストールする場合 sudo dnf install microsoft-edge-stable # Beta版をインストールする場合 sudo dnf install microsoft-edge-beta # Dev版 (開発版) をインストールする場合 sudo dnf install microsoft-edge-dev
インストールが完了すると、Microsoft Edgeがアプリケーションメニューから起動可能になる。
RPMパッケージの直接インストール
Microsoftの公式サイトからRPMパッケージをダウンロードして、直接インストールする方法である。
Microsoft EdgeのRPMパッケージをダウンロードする。
以下に示すURLにアクセスして、[Download for Linux]からRPMパッケージをダウンロードする。
または、Microsoftのパッケージリポジトリから直接ダウンロードする。
# リポジトリのPackages/m/ディレクトリにアクセスして最新版を確認 https://packages.microsoft.com/yumrepos/edge/Packages/m/ # curlで特定バージョンをダウンロードする例 (バージョン番号は適宜変更) curl -LO https://packages.microsoft.com/yumrepos/edge/Packages/m/microsoft-edge-stable-144.0.3719.92-1.x86_64.rpm
ダウンロードしたRPMパッケージをインストールする。
sudo dnf install ./microsoft-edge-stable-*.rpm
yumを使用する場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo yum localinstall ./microsoft-edge-stable-*.rpm
または、rpmコマンドで直接インストールすることもできる。
sudo rpm -ivh ./microsoft-edge-stable-*.rpm
インストール後、不要になったRPMファイルを削除できる。
rm -f ./microsoft-edge-stable-*.rpm
リポジトリ経由のアップデート
Microsoftリポジトリを追加した場合、システムアップデート時に自動的にMicrosoft Edgeも更新される。
手動でMicrosoft Edgeのアップデートを確認する。
sudo dnf upgrade microsoft-edge-stable
SUSEへのインストール
Microsoftリポジトリの追加とインストール
Microsoftの公式リポジトリをシステムに追加して、パッケージ管理システムからMicrosoft Edgeをインストールする方法である。
MicrosoftのGPG鍵をインポートする。
sudo rpm --import https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc
Microsoftリポジトリを追加する。
sudo zypper addrepo https://packages.microsoft.com/yumrepos/edge edge
リポジトリを有効化する。
sudo zypper refresh
リポジトリから最新のMicrosoft Edgeをインストールする。
# Stable版 (安定版) をインストールする場合 sudo zypper install microsoft-edge-stable # Beta版をインストールする場合 sudo zypper install microsoft-edge-beta # Dev版 (開発版) をインストールする場合 sudo zypper install microsoft-edge-dev
依存関係の確認画面が表示された場合は、y を入力してインストールを続行する。
インストールが完了すると、Microsoft Edgeがアプリケーションメニューから起動可能になる。
RPMパッケージの直接インストール
Microsoftの公式サイトからRPMパッケージをダウンロードして、直接インストールする方法である。
Microsoft EdgeのRPMパッケージをダウンロードする。
以下に示すURLにアクセスして、[Download for Linux]からRPMパッケージをダウンロードする。
または、Microsoftのパッケージリポジトリから直接ダウンロードする。
# リポジトリのPackages/m/ディレクトリにアクセスして最新版を確認 https://packages.microsoft.com/yumrepos/edge/Packages/m/ # curlで特定バージョンをダウンロードする例 (バージョン番号は適宜変更) curl -LO https://packages.microsoft.com/yumrepos/edge/Packages/m/microsoft-edge-stable-144.0.3719.92-1.x86_64.rpm
ダウンロードしたRPMパッケージをインストールする。
sudo zypper install ./microsoft-edge-stable-*.rpm
または、rpmコマンドで直接インストールすることもできる。
sudo rpm -ivh ./microsoft-edge-stable-*.rpm
インストール後、不要になったRPMファイルを削除できる。
rm -f ./microsoft-edge-stable-*.rpm
リポジトリ経由のアップデート
Microsoftリポジトリを追加した場合、システムアップデート時に自動的にMicrosoft Edgeも更新される。
手動でMicrosoft Edgeのアップデートを確認する。
sudo zypper update microsoft-edge-stable
アンインストール
RHEL
パッケージ管理システムからアンインストールする場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo dnf remove microsoft-edge-stable
Microsoftリポジトリも削除する場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo rm -f /etc/yum.repos.d/microsoft-edge.repo
SUSE
パッケージ管理システムからアンインストールする場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo zypper remove microsoft-edge-stable
Microsoftリポジトリも削除する場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo zypper removerepo edge
設定ファイルとキャッシュの削除
Microsoft Edgeをアンインストールした後、ユーザー設定ファイルやキャッシュが残っている場合がある。
これらを完全に削除する場合は、以下のコマンドを実行する。
rm -rf ~/.config/microsoft-edge rm -rf ~/.cache/microsoft-edge
これにより、ブックマーク、パスワード、履歴、拡張機能等のデータも全て削除される。
設定
Microsoft Edgeを初めて起動すると、セットアップウィザードが表示される。
セットアップウィザードでは、以下の設定を行うことができる。
- ブラウザのテーマ選択 (ライト / ダーク / システム設定に従う)
- スタートページの設定
- 既定のブラウザに設定するかどうか
- Microsoftアカウントでのサインイン (任意)
- データ同期の設定 (ブックマーク / パスワード / 拡張機能等)
これらの設定は、後から [設定]ページ (edge://settings/) で変更することもできる。
トラブルシューティング
リポジトリの接続エラー
Microsoftリポジトリへの接続に失敗する場合は、以下を確認する。
インターネット接続が正常であることを確認する。
ping -c 4 packages.microsoft.com
プロキシ環境の場合は、パッケージマネージャのプロキシ設定を確認する。
# RHELの場合 cat /etc/dnf/dnf.conf | grep proxy # SUSEの場合 cat /etc/sysconfig/proxy
GPG鍵のインポートエラー
GPG鍵のインポートに失敗する場合は、手動でダウンロードしてインポートする。
curl -sSL https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc -o microsoft.asc sudo rpm --import microsoft.asc rm -f microsoft.asc
依存関係のエラー
依存関係が不足している場合は、パッケージマネージャが自動的に解決を試みる。
手動で依存関係を確認する場合は、以下のコマンドを実行する。
# RHELの場合 sudo dnf deplist microsoft-edge-stable # SUSEの場合 sudo zypper info --requires microsoft-edge-stable
起動時のエラー
Microsoft Edgeが起動しない場合は、ターミナルから起動してエラーメッセージを確認する。
microsoft-edge --verbose
または、ログファイルを確認する。
journalctl -xe | grep microsoft-edge
Waylandセッションで問題が発生する場合は、X11モードで起動を試みる。
microsoft-edge --ozone-platform=x11
ハードウェアアクセラレーションの無効化
グラフィックス関連の問題が発生する場合は、ハードウェアアクセラレーションを無効化して起動する。
microsoft-edge --disable-gpu
または、設定から無効化することもできる。
- Microsoft Edgeを起動する。
- edge://settings/system にアクセスする。
- [使用可能な場合はハードウェア アクセラレータを使用する]をオフにする。
- ブラウザを再起動する。
バージョンの違い
Microsoft Edgeには、下表に示すように3つのリリースチャネルがある。
| チャネル | パッケージ名 | 更新頻度 | 対象ユーザ |
|---|---|---|---|
| Stable | microsoft-edge-stable | 約6週間ごと | 一般ユーザ (推奨) |
| Beta | microsoft-edge-beta | 約4週間ごと | 次期バージョンのテストを行いたいユーザ |
| Dev | microsoft-edge-dev | 毎週 | 開発者、最新機能を試したいユーザ |
通常の利用では、Stable版のインストールを推奨する。
また、複数のチャネルを同時にインストールすることも可能であり、それぞれ独立して動作する。
関連情報
- Microsoft Edge公式サイト
- Microsoft Edge for Business
- Microsoft Edge ドキュメント
- Microsoft Linux Software Repository