インストール - ChatGPT Desktop

2026年7月6日 (月) 16:42時点におけるWiki (トーク | 投稿記録)による版 (ChatGPT Desktopの種類)
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概要

ChatGPTは、OpenAIによって開発されたAIを搭載したチャットボットである。

OpenAIは、MacOS (Apple Silicon) および Windows向けの公式Desktopアプリを提供しているが、2026年7月時点でLinux向け公式デスクトップアプリケーションは提供されていない。
公式Desktopページ (https://chatgpt.com/features/desktop/) にもLinux版の記載は一切存在しない。

そのため、Linux環境でChatGPTをデスクトップアプリケーションとして利用するには、非公式のサードパーティ製ラッパークライアントを使用する必要がある。

これらのクライアントは、ChatGPTの公式Web UIをElectronやTauri等のフレームワークでラップしたものであり、OpenAIとは提携していない。

主な選択肢は以下の通りである。

  • Joshua Redmond版 (Snap / ソースビルド)
  • evildevill版 (Snap)
  • chatgpt-desktop-client (Snap)
  • chatgpt-linux (Snap)
  • xptea版 (.rpm / .deb / AppImage)
  • OpenChat for Linux (Tauri)
  • vishwanathtec版 / VTS (.rpm / .deb / AppImage)
  • lencx版 (開発停止、後継Noiへの移行を推奨)


Snapパッケージを利用しない代替手段として、PWA (Progressive Web App) としてのインストールやWineを経由したWindows版の実行についても言及する。


ChatGPT Desktopの種類

下表に、2026年7月時点で確認できた主要なクライアントを比較する。

主要なChatGPT Desktopクライアント比較
クライアント名 開発者 Snap名 パッケージ形式 最新版 / 最終更新 推奨度 / 備考
Joshua Redmond版 Joshua Redmond chatgpt-desktop Snap v1.0.6 (2024-06-03)
(機能は安定、更新停滞気味)
evildevill版 Waseem Akram (evildevill) chatgpt-desktop-linux Snap 配布継続中 低 - 注意
(GitHub非公開化の懸念)
ForgeX Foundation版 ForgeX Foundation (xanmoy) chatgpt-desktop-client Snap 不明 低 - 注意
(類似Snap多数、本家不明)
chatgpt-linux faisalkhanshah0 chatgpt-linux Snap 不明
(公式Web UI利用、権限設定充実)
xptea版 VoidWorks.xyz (なし) .deb / .rpm / AppImage v0.1.0 中 (RPM提供、ただし初期版)
OpenChat for Linux SnippetSupply (配布あり) AppImage / .deb / .rpm / .flatpak / .snap / .tar.gz / .nix / .aur v1.0.0
(Tauri軽量、配布形式豊富。ただし外部配布サイト)
vishwanathtec版 (VTS) Vishwanath Tec Systems (なし) .deb / .rpm / AppImage v1.0.0
(軽量・ブラウザ利用、MITライセンス)
lencx版 lencx (なし) .deb / AppImage v1.1.0 (2023-08-03) 非推奨
(開発停止、後継Noiへ)
Noi (lencx後継) lencx (なし) 確認できず v1.1.0
(汎用AIブラウザ、活発)


推奨度の凡例を以下に示す。

  • 実用可能だが、それぞれ注意点が存在する。
  • 低 - 注意
    セキュリティまたは信頼性に懸念がある。
  • 非推奨
    開発停止または実用性が低下している。



前提条件

Linux向けの多くはSnapパッケージとして配布されている。
そのため、RHELおよびSUSEでは、snapdを事前にインストールする必要がある。

Snapを利用しないクライアント (.rpm / AppImage等) を使用する場合は、当該セクションの手順は不要である。

RHEL

RHELでSnapを利用するには、EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) リポジトリを追加して、snapdをインストールする。

RHEL 10の場合
sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-10.noarch.rpm
sudo dnf upgrade
sudo dnf install snapd

sudo systemctl enable --now snapd.socket

sudo ln -s /var/lib/snapd/snap /snap


RHEL 9の場合
sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm
sudo dnf upgrade
sudo yum install snapd

sudo systemctl enable --now snapd.socket

sudo ln -s /var/lib/snapd/snap /snap


RHEL 8の場合
sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpm
sudo dnf upgrade
sudo yum install snapd

sudo systemctl enable --now snapd.socket

sudo ln -s /var/lib/snapd/snap /snap


共通の最終手順

再ログインまたはPCを再起動して、snapのパスを正しく反映させる。

詳細を知りたい場合は、Snapのインストールのページを参照すること。

SUSE

SUSEでは、snapdをzypperでインストール可能である。
バージョンによっては、system:snappyリポジトリの手動追加が必要となる。

基本手順
sudo zypper install snapd

sudo systemctl enable --now snapd
sudo systemctl enable --now snapd.apparmor

sudo ln -s /var/lib/snapd/snap /snap


その後、再ログインまたはPCを再起動、あるいは以下に示すコマンドを実行して、/snap/bin を環境変数 PATH に追加する。

リポジトリ手動追加が必要な場合

SUSE 15.x / 16.x等でパッケージが見つからない場合は、system:snappyリポジトリを手動で追加する。

  • SUSE 16の場合
     sudo zypper addrepo https://download.opensuse.org/repositories/system:snappy/openSUSE_Leap_16.0/system:snappy.repo
     sudo zypper --gpg-auto-import-keys refresh
     sudo zypper dup --from snappy
     
     sudo zypper install snapd
     
     sudo systemctl enable --now snapd
     sudo systemctl enable --now snapd.apparmor
     
     sudo ln -s /var/lib/snapd/snap /snap
    

  • SUSE 15.6の場合
     sudo zypper addrepo https://download.opensuse.org/repositories/system:snappy/openSUSE_Leap_15.6/system:snappy.repo
     sudo zypper --gpg-auto-import-keys refresh
     sudo zypper dup --from snappy
     
     sudo zypper install snapd
     
     sudo systemctl enable --now snapd
     sudo systemctl enable --now snapd.apparmor
     
     sudo ln -s /var/lib/snapd/snap /snap
    

  • Tumbleweedの場合
     sudo zypper addrepo https://download.opensuse.org/repositories/system:snappy/openSUSE_Tumbleweed/system:snappy.repo
     sudo zypper --gpg-auto-import-keys refresh
     
     sudo zypper install snapd
    


詳細を知りたい場合は、Snapのインストールのページを参照すること。


インストール

Joshua Redmond版

Joshua Redmond版はElectronベースのクライアントであり、Snap Storeからインストールするか、GitLabのソースコードからビルドできる。

Snapからインストール

snapd がインストール済みであることを前提とする。

sudo snap install chatgpt-desktop


Joshua Redmond版の主な特徴は、以下の通りである。

  • ショートカット機能
    [Ctrl] + [Alt] + [X] (表示 / 非表示)
    [Ctrl] + [Alt] + [C] (カード追加)
    [Ctrl] + [Alt] + [.] (最初のリストをクリップボードにコピー)
  • [Shift] + [Enter]で改行可能
  • v1.0.2以降はアップデート後もユーザ設定が保持される


※注意
リリース間隔が空いており (1.0.4から1.0.6で約1年)、活発なメンテナンスとは言えない。

ソースコードからビルド

ChatGPT Desktopのビルドに必要なライブラリをインストールする。

# SUSE
sudo zypper install npm-default yarn


GitLabからソースコードをダウンロードする。

git clone https://gitlab.com/joshuaredmond/chatgpt-desktop.git
cd chatgpt-desktop


依存関係のライブラリをインストールする。

yarn install --frozen-lockfile


ChatGPT Desktopをビルドする。
この時、リリースファイルは /<ソースコードディレクトリ>/release/linux-unpacked ディレクトリに保存される。

yarn run distDeb
cd /<ソースコードディレクトリ>/installableBinaries


生成されたファイルはDEB形式で保存されるため、展開する。
展開したディレクトリを任意のインストールディレクトリに配置する。

mv <任意のインストールディレクトリ>


デスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/ChatGPT-Desktop.desktop


 # ~/.local/share/applications/ChatGPT-Desktop.desktop
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=ChatGPT Desktop
 Comment=Access ChatGPT from anywhere, anytime!
 Exec="/<ChatGPT Desktopのインストールディレクトリ>/chatgpt-desktop" %U
 Icon=/<ChatGPT Desktopのインストールディレクトリ>/share/icons/hicolor/0x0/apps/chatgpt-desktop.png
 Categories=Utility;
 Terminal=false
 StartupWMClass=ChatGPT Desktop


evildevill版 (chatgpt-desktop-linux)

evildevill版 (Snap名: chatgpt-desktop-linux) は、Electronベースのクライアントである。
開発者は、Waseem Akramである。

Snapからインストール

snapdがインストール済みであることを前提とする。

sudo snap install chatgpt-desktop-linux


主な特徴は以下の通りである。

  • 匿名チャット (ログイン不要、即時開始可能)
  • GPT-4 Miniサポート
  • 暗号化通信によるプライバシー保護を謳う
  • 軽量・低メモリ・高速起動


※注意
GitHubリポジトリ (https://github.com/evildevill/chatgpt-desktop-linux) にアクセスすると2026年7月時点で404を返す。
リポジトリの非公開化または削除の可能性がある。

Snap Storeでは配布が継続しているが、ソースコードの透明性・監査可能性に懸念がある。
セキュリティ上、利用前には慎重な判断が推奨される。

ソースビルドの手順がwasii.devに記載されているが、GitHubが404であるため現在クローン不可の可能性が高い。

git clone https://github.com/evildevill/chatgpt-desktop-linux.git
cd chatgpt-desktop-linux

npm install
npm start


chatgpt-desktop-client (Snap)

chatgpt-desktop-clientは、ForgeX Foundation (xanmoy) によって公開されているSnapパッケージである。

Snapからインストール

snapdがインストール済みであることを前提とする。

sudo snap install chatgpt-desktop-client


主な特徴は以下の通りである。

  • Electronベース
  • 説明文がevildevill版 (chatgpt-desktop-linux) とほぼ同一 (匿名チャット、GPT-4 Mini、暗号化、オープンソース、クロスプラットフォーム)


<u<※注意
説明文が酷似していることから、フォークまたは派生の可能性がある。
複数の類似Snapが存在するため、どれが本家かの判断が難しい。


chatgpt-linux (Snap)

chatgpt-linuxは faisalkhanshah0によって公開されているSnapパッケージであり、公式ChatGPT Web UIをElectronでラップしたクライアントである。

Snapからインストール

snapdがインストール済みであることを前提とする。

sudo snap install chatgpt-linux


主な特徴は以下の通りである。

  • 公式ChatGPT Webアプリをクリーンなネイティブウィンドウで実行
  • 永続的ログイン (アプリ専用の独立セッション)
  • 外部リンクはデフォルトブラウザで開く
  • オプションでマイク/カメラアクセス可能 (Snap plug)
  • OpenAIとは非提携 (公式Web UIを使用)


※注意
ビデオ通話、音声通話、マイク機能を使用する場合は、インストール後に手動で権限を有効化する必要がある。
権限設定については インストール後の設定セクションを参照すること。

xptea版 (RPM形式)

xptea版 (VoidWorks.xyz) は、.deb / .rpm / AppImage形式で配布されているクライアントである。
Snap環境を構築したくない場合では、有力な選択肢となる。


RPMからインストール
sudo rpm -ivh chatgpt-0.1.0-1.x86_64.rpm


AppImageから実行
chmod u+x chatgpt_0.1.0_amd64.AppImage
./chatgpt_0.1.0_amd64.AppImage


主な特徴は以下の通りである。

  • シンプルでネイティブなLinux向けChatGPTデスクトップアプリを謳う。
  • クロスディストリビューション対応 (.deb / .rpm / AppImage)


※注意
v0.1.0という初期バージョンであり、実績・安定性は未知数である。
技術スタック (Tauri / Electron 等) がREADMEに明記されていない。

OpenChat for Linux (Tauri)

OpenChat for Linuxは、SnippetSupplyにより配布されている Tauri (Rust) ベースのクライアントである。
配布形式が最も豊富であり、AppImage / .deb / .rpm / .flatpak / .snap / .tar.gz / .nix / .aurの8形式が提供されている。


主な特徴は以下の通りである。

  • ロングチャット最適化
    メッセージウィンドウ方式でチャット履歴の小さなアクティブ部分を保持し、スクロール時に古いメッセージを読み込む。
    長時間のチャットでもブラウザタブのように重くならない設計である。
  • 低リソース使用量 (Tauri / Rust ベース)
  • ネイティブデスクトップアプリケーション (単なるWebラッパーではない)
  • OpenAIとは非提携 (非公式クライアント)


※注意
SnippetSupplyという外部配布サイトからのダウンロードであり、GitHub等の公開リポジトリの有無は確認できない。
信頼性の評価には注意が必要である。

RPMからインストール
sudo rpm -i "OpenChat for Linux_1.0.0_amd64.rpm"


AppImageから実行 (推奨)
chmod u+x "OpenChat for Linux_1.0.0_amd64.AppImage"
./"OpenChat for Linux_1.0.0_amd64.AppImage"


Tarballから実行
tar xf openchat-linux-1.0.0-x86_64.tar.gz
cd openchat-linux-1.0.0-x86_64
./openchat-linux


ダウンロード検証 (オプション)

配布元のSHA256チェックサムを使用して、ダウンロードしたファイルの整合性を検証できる。

sha256sum -c SHA256SUMS.txt


vishwanathtec版 (VTS)

vishwanathtec版 (VTS: Vishwanath Tec Systems) は、Python 3 (GTK+3 / WebKit2) ベースのクライアントである。
Electronを使用せず、既存のWebブラウザ (Chrome / Chromium / Brave) を利用している。

ライセンスは MITライセンスである。


RPMからインストール
sudo dnf install ./chatgpt-desktop-1.0-1.x86_64.rpm


AppImageから実行
chmod +x ChatGPT_Desktop-x86_64.AppImage
./ChatGPT_Desktop-x86_64.AppImage


起動はアクティビティまたはアプリケーションメニューからChatGPT Desktopを選択する。

システム要件は以下の通りである。

  • Ubuntu 20.04+, Fedora 36+, Debian 11+, RHEL 8+
  • Chrome / Chromium / Braveのいずれかが必要


主な特徴は、以下の通りである。

  • 軽量
    Electronやサンドボックスブラウザを使用しない。
    既存のWebブラウザエンジンを活用
  • APIキー不要
    既存のWebブラウザセッションでログイン
  • ネイティブアプリケーション風ウィンドウ (タブなし、アドレスバーなし)
  • リソース効率が良い
  • GNOME / KDE / XFCE でネイティブに見える設計


※注意
Webブラウザ (Chrome / Chromium / Brave) が必須依存関係である。
RHEL環境でChromium系ブラウザが導入済みであることが前提となる。

Noi版 / lencx版

lencx版はTauriベースのクライアントであり、2023年のChatGPTデスクトップアプリブームにおける代表的な実装の1つであった。

開発停止の経緯

lencx版は、v1.1.0 (2023-08-03) を最後に新規リリースがなく、開発を停止している。

READMEでは、以下に示す2つの問題が開発停止の理由として挙げられている。

  • 一部の個人・団体がアプリを再パッケージして販売する行為が発生した。
  • ChatGPTの名称・アイコンが商標侵害の係争リスクをもたらす可能性があった。


これらの理由から、オープンソースプロジェクトとしての継続が困難になった。
2023年の最終リリース以降、ChatGPT公式サイトの仕様変更に追従できていない可能性が高い。

そのため、新規インストールは推奨されない。

後継プロジェクト: Noi

lencx版はより強力なAIラッパーアプリとして、後継プロジェクトNoiへの移行を推奨している。

  • リポジトリ
    https://github.com/lencx/Noi
  • 最新版
    v1.1.0
  • 位置付け
    ChatGPTデスクトップアプリ概念の後継であり、カスタマイズ可能なAIブラウザである。


Noi版の主な機能は、以下の通りである。

  • インタラクション優先のワークフロー
  • マルチウィンドウ管理
  • セッション分離
  • ローカルファーストデータ (履歴・プロンプト・設定をオンデバイス保持)
  • AIチャット用プロンプト管理
  • 組み込みターミナル
  • noi コマンド (Claude Code, Codex, Gemini CLI等から制御可能)
  • 複数テーマ


lencx版を現在利用している場合は、Noi版への移行を検討すること。

lencx版Linux向けインストール手順 (参考・非推奨)

参考として記載するが、新規インストールは推奨されない。

  • DEB (Debian / Ubuntu)
     # ChatGPT_1.1.0_linux_x86_64.debをダウンロード後にインストールする
     sudo dpkg -i ChatGPT_1.1.0_linux_x86_64.deb
    

  • AppImage
     # ChatGPT_1.1.0_linux_x86_64.AppImage.tar.gzをダウンロード・展開後、実行する
     tar xf ChatGPT_1.1.0_linux_x86_64.AppImage.tar.gz
     ./ChatGPT_1.1.0_linux_x86_64.AppImage
    



その他の代替手段

Snapパッケージや RPM / AppImageをインストールせずに、ChatGPTをデスクトップアプリのように利用する方法がある。

PWAとしてインストール

WebブラウザからChatGPTをPWA (Progressive Web App) としてインストールする方法である。
これは、ネイティブアプリケーションをインストールせずに、デスクトップに独立したウィンドウアプリケーションとして配置できる。

対応ブラウザ
  • Google Chrome
    LinuxでデスクトップPWAインストールをサポートしている。(web.dev確認済み)
  • Microsoft Edge
    Linuxでサポートされている。
  • Brave
    制限あり。
    PWAが有効化されたサイトのみインストール可能で、任意のサイトをPWA化できない場合がある。(Brave Issue #40702)
  • Firefox
    確認できず (伝統的にPWAサポートが限定的)


Chrome での手順
  1. ChatGPT (https://chatgpt.com) にアクセスする。
  2. 右上のメニュー (⋮) を開く。
  3. [キャスト、保存、共有] - [ページをChromeアプリとしてインストール]を選択する。
    または、[その他のツール] - [ショートカットを作成]で[ウィンドウとして開く]にチェックを入力する。
  4. インストール後、ランチャー / メニューにアイコンが追加されて、独立ウィンドウで起動可能となる。


PWAの利点
  • 追加ソフトウェア不要
  • ブラウザの最新機能をそのまま利用可能
  • システムリソース消費が最小
  • 常に最新のChatGPT Web版が利用できる


PWAの欠点
  • オフライン動作不可
  • ブラウザのプロファイル・セッションに依存する。
  • デスクトップ統合機能 (ショートカットキー等) が限定される。


Wine + Windows版

OpenAI公式のWindows版ChatGPT DesktopをWine経由でLinux上で動作させる方法である。

Wineは、Windows APIをLinux上で再実装する互換レイヤーであり、Windows版ChatGPT Desktop (.exe / .msi) をWine経由で実行する。

手順

Wineをインストールする。

# RHEL
sudo dnf install wine

# SUSE
sudo zypper install wine


Windows版インストーラを実行する。

wine ChatGPT-setup.exe


注意事項

Wine経由の動作は公式サポート外であり、動作保証はない。

  • Electron / Tauri等のネイティブフレームワークのWine互換性は限定的である。
  • グラフィック・音声・カメラ等の周辺機能が正常動作しない可能性が高い。
  • パフォーマンス面でネイティブ実行に劣る。


実用性は低く、技術検証目的以外では推奨されない。


インストール後の設定

カメラ / マイク権限

Snapパッケージはデフォルトでサンドボックス化されており、カメラ・マイク等のデバイスアクセスは明示的に接続 (connect) する必要がある。

ビデオ通話、音声通話、マイク機能を使用する場合は、インストール後に手動で権限を有効化すること。

chatgpt-linuxの場合
sudo snap connect chatgpt-linux:camera
sudo snap connect chatgpt-linux:audio-record
sudo snap connect chatgpt-linux:audio-playback
sudo snap connect chatgpt-linux:pulseaudio


一般的なSnap権限接続コマンド

他のSnapパッケージでも同様の手順で権限を接続できる。

<snap名>の部分を実際のSnap名に置き換えること。

  • カメラ
    sudo snap connect <snap名>:camera

  • マイク (録音)
    sudo snap connect <snap名>:audio-record

  • 音声再生
    sudo snap connect <snap名>:audio-playback

  • PulseAudio (オーディオサーバ)
    sudo snap connect <snap名>:pulseaudio


※注意
Snap Storeのchatgpt-linuxでは、:0camera と記載されているが、GitHub公式READMEおよびSnap標準のインターフェース名では :camera が正しい。
:0camera はSnap Storeページの誤記と考えられるため、:camera を使用すること。


アンインストール

インストールしたクライアントが不要になった場合は、パッケージ形式に応じたコマンドでアンインストールできる。

Snapパッケージの場合

sudo snap remove <snap名>


各クライアントのアンインストールコマンドの例を以下に示す。

# Joshua Redmond版
sudo snap remove chatgpt-desktop

# evildevill版
sudo snap remove chatgpt-desktop-linux

# chatgpt-desktop-client
sudo snap remove chatgpt-desktop-client

# chatgpt-linux
sudo snap remove chatgpt-linux


RPMパッケージの場合

# RHEL
sudo dnf remove <パッケージ名>

# SUSE
sudo zypper remove <パッケージ名>


AppImageの場合

AppImageは単一の実行ファイルであるため、ファイルを削除するだけでアンインストールできる。

rm /path/to/ChatGPT_Desktop.AppImage


デスクトップエントリファイルを作成している場合は、あわせて削除する。

rm ~/.local/share/applications/ChatGPT-Desktop.desktop



トラブルシューティング

Snap パッケージが404になる

  • 原因
    Snap Storeで該当パッケージがメンテナンス中、または公開停止になっている可能性がある。

  • 解決方法
    1. Snap Store (https://snapcraft.io/) で該当パッケージのページに直接アクセスし、公開状況を確認する。
    2. パッケージが公開停止の場合は、別のクライアントを検討する。
    3. メンテナンス中の場合は、時間をおいて再試行する。


カメラ / 音声が動作しない

  • 原因
    Snapパッケージのサンドボックスにより、カメラ・マイク・音声デバイスへのアクセスが制限されている。

  • 解決方法
    カメラ/マイク権限セクションの手順に従い、snap connect コマンドで権限を接続する。
     sudo snap connect <snap名>:camera
     sudo snap connect <snap名>:audio-record
     sudo snap connect <snap名>:audio-playback
     sudo snap connect <snap名>:pulseaudio
    

    接続後、アプリケーションを再起動すること。

    また、システム側でカメラ・マイクが認識されていることを確認する。
     # カメラデバイスの確認
     ls -l /dev/video*
     
     # オーディオデバイスの確認
     aplay -l
     arecord -l
    


アンインストールに失敗する

  • 原因
    パッケージが使用中、または依存関係の問題で削除できない場合がある。

  • 解決方法
    Snapパッケージの場合、アプリケーションを完全に終了してから削除を再試行する。
     # プロセスの確認と終了
     ps aux | grep chatgpt
     kill <PID>
     
     # 削除の再試行
     sudo snap remove <snap名>
    

    それでも失敗する場合は、--purge オプションを試す。
     sudo snap remove --purge <snap名>
    


GitHubソースが404 (evildevill版等)

  • 原因
    開発者がGitHubリポジトリを非公開化または削除した可能性がある。

    evildevill版 (chatgpt-desktop-linux) の場合、2026年7月時点でGitHubリポジトリ (https://github.com/evildevill/chatgpt-desktop-linux) にアクセスすると404を返す。
    ただし、Snap Storeでは配布が継続している。

  • 解決方法
    • Snap Storeからインストール自体は可能な場合がある。
      sudo snap install chatgpt-desktop-linux
    • ソースコードの透明性・監査可能性に懸念があるため、利用前には慎重な判断が推奨される。
    • 代替として、別のクライアント (chatgpt-linux, Joshua Redmond版等) の利用を検討する。



参考リンク

OpenAI公式


各クライアント


Snap環境構築


PWA