応用数学 - 高階線形常微分方程式

提供: MochiuWiki : SUSE, EC, PCB

概要

3階以上の常微分方程式は、基本的には2階常微分方程式と変わらない。

より高階の微分方程式 dnf(x)dxn+an1dn1f(x)dxn1+an2dn2f(x)dxn2++a1df(x)dx+a0x=b(x) の形の常微分方程式を考える。

このように、最高階の常微分方程式について解かれているものを正規形と呼ぶ。
b(x)=0 の時、同次方程式であるという。

2階線形常微分方程式ならば、 d2f(x)dx2+a1df(x)dx+a0x=b(x) である。


高階定数係数線形同次常微分方程式

n階定係数線形同次微分方程式 dnf(x)dx+a1dn1f(x)dx++an1df(x)dx+anf(x)=0 の一般解は、
基本解(n個の線形独立な解の組) (y1,y2,,yn) を用いて、次式のように表現することができる。

y=C1y1+C2y2++Cnyn(Ci: 任 意 定 数 )

n階定係数線形同次微分方程式の解全体は、n次元線形空間をつくる。

この方程式の基本解(n個の線形独立な解の組) (y1,y2,,yn) は、
この方程式の特性方程式 λn+a1λn1++an1λ+an=0 を解くことによって求めることができる。


高階定数係数線形同次常微分方程式の例題

例題 1

以下の微分方程式の一般解を求めよ。
d3ydx33d2ydx2+2dydx=0

解答:
与式の特性方程式は、次のようになる。
λ33λ2+2λ=0

これを解くと、 λ(λ23λ+2)=0 より、 λ(λ1)(λ2)=0 より、 λ=0,1,2 となる。

これより、基本解は (1,ex,e2x) となる。
したがって、一般解は次のようになる。

y=C1+C2ex+C3e2x(Ci: 任 意 定 数 )


例題 2

以下の微分方程式の一般解を求めよ。
d3ydx32d2ydx2dydx+2y=0

解答:
与式の特性方程式は、次のようになる。
λ32λ2λ+2=0

これを解くと、 λ2(λ2)(λ2)=0 より、
(λ21)(λ2)=0(λ+1)(λ1)(λ2)=0
より、 λ=1,1,2 となる。

これより、基本解は (ex,ex,e2x) となる。
したがって、一般解は次のようになる。

y=C1ex+C2ex+C3e2x(Ci: 任 意 定 数 )


例題 3

以下の微分方程式の一般解を求めよ。
d3ydx3+2d2ydx2+dydx=0

解答:
与式の特性方程式は、次のようになる。
λ3+2λ2+λ=0

これを解くと、 λ(λ+1)2=0 より、
λ=0,λ=1( 重 解 )
となる。

これより、基本解は (1,ex,xex) となる。
したがって、一般解は次のようになる。

y=C1+C2ex+C3xex(Ci: 任 意 定 数 )


例題 4

以下の微分方程式の一般解を求めよ。
d3ydx3+3d2ydx2+3dydx+y=0

解答:
与式の特性方程式は、次のようになる。
λ3+3λ2+3λ+1=0

これを解くと、 (λ+1)3=0 より、
λ=1( 3 重 解 ) となる。

これより、基本解は (ex,xex,x2ex) となる。
したがって、一般解は次のようになる。
y=C1ex+C2xex+C3x2ex(Ci: 任 意 定 数 )