「インストール - F2FS」の版間の差分
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== F2FSモジュールのみインストールする方法 (推奨) == | == F2FSモジュールのみインストールする方法 (推奨) == | ||
==== F2FSモジュールのインストール ==== | |||
Linuxカーネルのソースコードをダウンロード、または、インストールする。<br> | Linuxカーネルのソースコードをダウンロード、または、インストールする。<br> | ||
* パッケージ管理システムから、Linuxカーネルのソースコードをインストールする場合 | * パッケージ管理システムから、Linuxカーネルのソースコードをインストールする場合 | ||
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*: <code>cd linux-<バージョン></code> | *: <code>cd linux-<バージョン></code> | ||
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<u> | <u>SUSE 15.4かつパッケージ管理システムからLinuxカーネル 5.14.21-150400.22のソースコードを使用する場合、</u><br> | ||
<u> | <u>F2FSのソースコードの一部にバグが存在するため、以下に示すように、ソースコードを修正する必要がある。</u><br> | ||
sudo vi /usr/src/linux-5.14.21-150400.22/fs/f2fs/file.c | sudo vi /usr/src/linux-5.14.21-150400.22/fs/f2fs/file.c | ||
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既存のカーネルコンフィグ(/bootディレクトリ内にあるカーネルコンフィグ)を元に、新しいカーネルコンフィグを生成する。<br> | 既存のカーネルコンフィグ(/bootディレクトリ内にあるカーネルコンフィグ)を元に、新しいカーネルコンフィグを生成する。<br> | ||
<code>make olderconfig</code>コマンドは、可能な限り既存のカーネルコンフィグの設定を使用して、ビルドディレクトリ内に必要なファイルを生成する。<br> | <code>make olderconfig</code>コマンドは、可能な限り既存のカーネルコンフィグの設定を使用して、ビルドディレクトリ内に必要なファイルを生成する。<br> | ||
make -j $(nproc) olddefconfig O=. | |||
# または | |||
sudo make -j $(nproc) olddefconfig O=. | sudo make -j $(nproc) olddefconfig O=. | ||
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TUI画面下にある[Save]を選択して、上記の設定を保存する。<br> | TUI画面下にある[Save]を選択して、上記の設定を保存する。<br> | ||
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<u> | <u>セキュアブートが無効の場合は、Linuxカーネルモジュールに圧縮の設定を行ってビルドおよびインストールしてもよい。</u><br> | ||
もし、Linuxカーネルモジュールに圧縮の設定を行う場合は、以下に示すように、Linuxカーネルのビルドディレクトリにある.configファイルを編集する。<br> | |||
sudo vi /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.config | sudo vi /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.config | ||
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*: 以下の設定を追記する。 | *: 以下の設定を追記する。 | ||
*: <code># /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.configファイル</code> | *: <code># /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.configファイル</code> | ||
*: <code>CONFIG_PSTORE_ZSTD_COMPRESS_DEFAULT=y # 新しく追加する</code> | *: <code>CONFIG_PSTORE_ZSTD_COMPRESS_DEFAULT=y # 新しく追加する</code> | ||
*: <code>CONFIG_MODULE_COMPRESS=y # 新しく追加する</code> | *: <code>CONFIG_MODULE_COMPRESS=y # 新しく追加する</code> | ||
*: <code># CONFIG_MODULE_COMPRESS_NONE=n # コメントアウトする</code> | *: <code># CONFIG_MODULE_COMPRESS_NONE=n # コメントアウトする</code> | ||
*: <code>CONFIG_MODULE_COMPRESS_ZSTD=y # 新しく追加する</code> | *: <code>CONFIG_MODULE_COMPRESS_ZSTD=y # 新しく追加する</code> | ||
*: <br> | *: <br> | ||
* SUSE 15.3以前の場合 | * SUSE 15.3以前の場合 | ||
*: "MODULE_COMPRESS"を検索して、"MODULE_COMPRESS"の直下に、以下の設定を追記する。 | *: "MODULE_COMPRESS"を検索して、"MODULE_COMPRESS"の直下に、以下の設定を追記する。 | ||
*: <code># /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.configファイル</code> | *: <code># /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.configファイル</code> | ||
*: <code>CONFIG_MODULE_COMPRESS=y</code> | *: <code>CONFIG_MODULE_COMPRESS=y</code> | ||
*: <code>CONFIG_MODULE_COMPRESS_XZ=y</code> | *: <code>CONFIG_MODULE_COMPRESS_XZ=y</code> | ||
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Linuxカーネルから、F2FSのみをビルドする。<br> | Linuxカーネルから、F2FSのみをビルドする。<br> | ||
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sudo make modules M=fs/f2fs -j $(nproc) | sudo make modules M=fs/f2fs -j $(nproc) | ||
sudo make modules_install M=fs/f2fs INSTALL_MOD_DIR=kernel/fs/f2fs -j $(nproc) | sudo make modules_install M=fs/f2fs INSTALL_MOD_DIR=kernel/fs/f2fs -j $(nproc) | ||
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Linuxカーネルモジュールのインストール後は、Linuxカーネルのビルドファイルを削除する。(ファイル容量が膨大なため)<br> | |||
sudo make clean -j $(nproc) # .configファイルを残す | |||
または | |||
sudo make distclean -j $(nproc) # .configファイル等の設定ファイルを全て削除する | |||
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<u>SUSE 15.3以前の初期設定では、F2FSモジュールはブラックリストに入っている。</u><br> | <u>SUSE 15.3以前の初期設定では、F2FSモジュールはブラックリストに入っている。</u><br> | ||
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# __THIS FILE MAY BE MODIFIED__ | # __THIS FILE MAY BE MODIFIED__ | ||
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==== F2FSモジュールの読み込み (セキュアブートが無効の場合) ==== | |||
F2FSモジュールを読み込む。<br> | |||
sudo depmod -a $(uname -r) | sudo depmod -a $(uname -r) | ||
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PCを再起動して、F2FSファイルシステムが正常にマウントできるかどうか確認する。<br> | PCを再起動して、F2FSファイルシステムが正常にマウントできるかどうか確認する。<br> | ||
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また、F2FSモジュールが正常に読み込まれているかどうかを確認する場合は、以下のコマンドを実行する。<br> | |||
sudo modinfo f2fs | sudo modinfo f2fs | ||
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==== F2FSモジュールの読み込み (セキュアブートが有効の場合) ==== | |||
sudo | セキュアブートが有効の場合、F2FSモジュールの署名を登録する必要がある。<br> | ||
<br> | |||
sudo | まず、F2FSモジュールの署名に必要な設定ファイルを作成する。<br> | ||
mkdir -p ~/MOK/F2FS && cd ~/MOK/F2FS | |||
vi F2FS.config | |||
<br> | |||
# ~/MOK/F2FS/F2FS.configファイル | |||
[ req ] | |||
default_bits = 4096 | |||
distinguished_name = req_distinguished_name | |||
prompt = no | |||
string_mask = utf8only | |||
x509_extensions = myexts | |||
[ req_distinguished_name ] | |||
O = SUSE Linux Products GmbH (User Add F2FS) # 任意の名前 | |||
CN = SUSE Linux Enterprise Secure Boot (User Add F2FS) # 任意の名前 | |||
emailAddress = suse@localhost # 任意のメールアドレス | |||
[ myexts ] | |||
basicConstraints=critical,CA:FALSE | |||
keyUsage=digitalSignature | |||
subjectKeyIdentifier=hash | |||
authorityKeyIdentifier=keyid | |||
<br> | |||
キーペアを作成する。<br> | |||
openssl req -x509 -new -nodes -utf8 -sha256 -days 36500 -batch -config ./F2FS.config \ | |||
-outform DER -out ./F2FS.der -keyout ./F2FS.priv \ | |||
-addext "extendedKeyUsage=codeSigning" | |||
<br> | |||
次に、MOK(Module owned Key)にキーをインポートする。<br> | |||
<code>--root-pw</code>オプションを付加することにより、再起動時のF2FSモジュールの署名において、rootパスワードが必要となる。<br> | |||
sudo mokutil --import ./F2FS.der --root-pw | |||
<br> | |||
PCを再起動して、上記のキーの署名する。<br> | |||
sudo systemctl reboot | |||
<br> | |||
F2FSモジュール(f2fs.ko)を署名する。<br> | |||
sudo /lib/modules/$(uname -r)/build/scripts/sign-file sha256 ./F2FS.priv ./F2FS.der /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/f2fs.ko | |||
<br> | |||
必要であれば、F2FSモジュールをXZ形式またはZstandard形式に圧縮する。(任意)<br> | |||
# XZ形式の場合 | |||
cd /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/ | |||
xz -f f2fs.ko | |||
# Zstandard形式の場合 | |||
cd /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/ | |||
zstd --rm f2fs.ko | |||
<br> | |||
F2FSモジュールを読み込む。<br> | |||
sudo depmod -a $(uname -r) # モジュール依存リストを更新する | |||
sudo modprobe -v f2fs # F2FSモジュールを読み込む | |||
<br> | |||
F2FSモジュールが正常に読み込まれているかどうかを確認する。<br> | |||
lsmod | grep f2fs # 正常に読み込まれたかどうかを確認する | |||
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F2FSモジュールが正しく署名されているかどうかを確認する。<br> | |||
正常に読み込まれている場合は、<u>"F2FS.der is already enrolled"</u>と表示される。<br> | |||
cd <F2FSモジュールの署名ファイルが存在するディレクトリ> | |||
sudo mokutil --test-key ./F2FS.der | |||
<br> | |||
上記の署名は、カーネルがアップデートされた場合、再度、署名が必要となることに注意する。<br> | |||
<br> | |||
作成したキーは信頼されるため、キーを適切に保存する必要がある。<br> | |||
このキーで署名されたものはシステムから信頼されるため、セキュリティリスクとなる可能性があることに注意する。<br> | |||
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2022年11月17日 (木) 22:04時点における版
概要
SUSEにおいて、古いファイルシステムの多くは、セキュリティのためブラックリストとして設定している。
F2FS等のファイルシステムを使用するには、SUSE向けのLinuxカーネルをユーザ自身でコンパイルする必要がある。
ここでは、Linuxカーネルをコンパイルして、Linuxカーネルモジュールをインストールする手順を記載する。
F2FSモジュールのみインストールする方法 (推奨)
F2FSモジュールのインストール
Linuxカーネルのソースコードをダウンロード、または、インストールする。
- パッケージ管理システムから、Linuxカーネルのソースコードをインストールする場合
sudo zypper install kernel-source
- Linuxカーネルの公式webサイトから、Linuxカーネルのソースコードをダウンロードする場合
- Linuxカーネルの公式webサイトまたはGithubにアクセスして、対応するバージョンのLinuxカーネルのソースコードをダウンロードする。
- あるいは、Linuxカーネルの公式webサイトにあるGitから、対応するバージョンのLinuxカーネルをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf linux-<バージョン>.tar.gzcd linux-<バージョン>
SUSE 15.4かつパッケージ管理システムからLinuxカーネル 5.14.21-150400.22のソースコードを使用する場合、
F2FSのソースコードの一部にバグが存在するため、以下に示すように、ソースコードを修正する必要がある。
sudo vi /usr/src/linux-5.14.21-150400.22/fs/f2fs/file.c
# /usr/src/linux-5.14.21-150400.22/fs/f2fs/file.cファイル # 修正前 1093行目 : filemap_invalidate_lock(mapping) 1101行目 : filemap_invalidate_lock(mapping) # 修正後 1093行目 : filemap_invalidate_lock(inode->i_mapping) 1101行目 : filemap_invalidate_lock(inode->i_mapping)
既存のカーネルコンフィグ(/bootディレクトリ内にあるカーネルコンフィグ)を元に、新しいカーネルコンフィグを生成する。
make olderconfigコマンドは、可能な限り既存のカーネルコンフィグの設定を使用して、ビルドディレクトリ内に必要なファイルを生成する。
make -j $(nproc) olddefconfig O=. # または sudo make -j $(nproc) olddefconfig O=.
F2FSのビルド設定を行うため、make menuconfigコマンドを実行する。
make menuconfig -j $(nproc) # または sudo make menuconfig -j $(nproc)
TUI画面が起動するので、[File systems] - [F2FS filesystem support]に移動して、[M]キーを押下する。
TUI画面下にある[Save]を選択して、上記の設定を保存する。
セキュアブートが無効の場合は、Linuxカーネルモジュールに圧縮の設定を行ってビルドおよびインストールしてもよい。
もし、Linuxカーネルモジュールに圧縮の設定を行う場合は、以下に示すように、Linuxカーネルのビルドディレクトリにある.configファイルを編集する。
sudo vi /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.config
- SUSE 15.4の場合
- 以下の設定を追記する。
# /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.configファイルCONFIG_PSTORE_ZSTD_COMPRESS_DEFAULT=y # 新しく追加するCONFIG_MODULE_COMPRESS=y # 新しく追加する# CONFIG_MODULE_COMPRESS_NONE=n # コメントアウトするCONFIG_MODULE_COMPRESS_ZSTD=y # 新しく追加する
- SUSE 15.3以前の場合
- "MODULE_COMPRESS"を検索して、"MODULE_COMPRESS"の直下に、以下の設定を追記する。
# /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.configファイルCONFIG_MODULE_COMPRESS=yCONFIG_MODULE_COMPRESS_XZ=y
Linuxカーネルから、F2FSのみをビルドする。
- INSTALL_MOD_DIRオプション
- 一般的に、カーネルモジュールは、/lib/modules/$(uname -r)/extraディレクトリにインストールされる。
- 任意のディレクトリに配置したい場合、
INSTALL_MOD_DIRオプションを付加して、extraディレクトリに代わるパスを指定する。 - 例えば、
INSTALL_MOD_DIR=fs/f2fsと指定する場合、インストールディレクトリは/lib/modules/$(uname -r)/fs/f2fsディレクトリとなる。
sudo make scripts prepare modules_prepare -j $(nproc) sudo make -C . M=fs/f2fs -j $(nproc) sudo mkdir -p /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/ sudo cp fs/f2fs/f2fs.ko /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/ # または sudo make prepare -j $(nproc) sudo make modules_prepare -j $(nproc) sudo make M=fs/f2fs -j $(nproc) sudo make modules M=fs/f2fs -j $(nproc) sudo make modules_install M=fs/f2fs INSTALL_MOD_DIR=kernel/fs/f2fs -j $(nproc)
Linuxカーネルモジュールのインストール後は、Linuxカーネルのビルドファイルを削除する。(ファイル容量が膨大なため)
sudo make clean -j $(nproc) # .configファイルを残す または sudo make distclean -j $(nproc) # .configファイル等の設定ファイルを全て削除する
SUSE 15.3以前の初期設定では、F2FSモジュールはブラックリストに入っている。
F2FSモジュールのブラックリストを解除するため、/etc/modprobe.d/60-blacklist_fs-f2fs.confファイルを編集する。
# SUSE 15.3以前の場合のみ sudo vi /etc/modprobe.d/60-blacklist_fs-f2fs.conf
# /etc/modprobe.d/60-blacklist_fs-f2fs.confファイル
# 編集前 blacklist f2fs __THIS FILE MAY BE MODIFIED__ # 編集後 # blacklist f2fs # __THIS FILE MAY BE MODIFIED__
F2FSモジュールの読み込み (セキュアブートが無効の場合)
F2FSモジュールを読み込む。
sudo depmod -a $(uname -r)
PCを再起動して、F2FSファイルシステムが正常にマウントできるかどうか確認する。
また、F2FSモジュールが正常に読み込まれているかどうかを確認する場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo modinfo f2fs
F2FSモジュールの読み込み (セキュアブートが有効の場合)
セキュアブートが有効の場合、F2FSモジュールの署名を登録する必要がある。
まず、F2FSモジュールの署名に必要な設定ファイルを作成する。
mkdir -p ~/MOK/F2FS && cd ~/MOK/F2FS vi F2FS.config
# ~/MOK/F2FS/F2FS.configファイル [ req ] default_bits = 4096 distinguished_name = req_distinguished_name prompt = no string_mask = utf8only x509_extensions = myexts [ req_distinguished_name ] O = SUSE Linux Products GmbH (User Add F2FS) # 任意の名前 CN = SUSE Linux Enterprise Secure Boot (User Add F2FS) # 任意の名前 emailAddress = suse@localhost # 任意のメールアドレス [ myexts ] basicConstraints=critical,CA:FALSE keyUsage=digitalSignature subjectKeyIdentifier=hash authorityKeyIdentifier=keyid
キーペアを作成する。
openssl req -x509 -new -nodes -utf8 -sha256 -days 36500 -batch -config ./F2FS.config \ -outform DER -out ./F2FS.der -keyout ./F2FS.priv \ -addext "extendedKeyUsage=codeSigning"
次に、MOK(Module owned Key)にキーをインポートする。
--root-pwオプションを付加することにより、再起動時のF2FSモジュールの署名において、rootパスワードが必要となる。
sudo mokutil --import ./F2FS.der --root-pw
PCを再起動して、上記のキーの署名する。
sudo systemctl reboot
F2FSモジュール(f2fs.ko)を署名する。
sudo /lib/modules/$(uname -r)/build/scripts/sign-file sha256 ./F2FS.priv ./F2FS.der /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/f2fs.ko
必要であれば、F2FSモジュールをXZ形式またはZstandard形式に圧縮する。(任意)
# XZ形式の場合 cd /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/ xz -f f2fs.ko # Zstandard形式の場合 cd /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/ zstd --rm f2fs.ko
F2FSモジュールを読み込む。
sudo depmod -a $(uname -r) # モジュール依存リストを更新する sudo modprobe -v f2fs # F2FSモジュールを読み込む
F2FSモジュールが正常に読み込まれているかどうかを確認する。
lsmod | grep f2fs # 正常に読み込まれたかどうかを確認する
F2FSモジュールが正しく署名されているかどうかを確認する。
正常に読み込まれている場合は、"F2FS.der is already enrolled"と表示される。
cd <F2FSモジュールの署名ファイルが存在するディレクトリ> sudo mokutil --test-key ./F2FS.der
上記の署名は、カーネルがアップデートされた場合、再度、署名が必要となることに注意する。
作成したキーは信頼されるため、キーを適切に保存する必要がある。
このキーで署名されたものはシステムから信頼されるため、セキュリティリスクとなる可能性があることに注意する。
カーネルモジュール全体をインストールする方法
Linuxカーネルをビルドするために必要なライブラリをインストールする。
sudo zypper install kernel-source
既存のカーネルコンフィグ(/bootディレクトリ内にあるカーネルコンフィグ)を元に、新しいカーネルコンフィグを生成する。
make olderconfigコマンドは、可能な限り既存のカーネルコンフィグの設定を使用して、ビルドディレクトリ内に必要なファイルを生成する。
cd /usr/src/linux-<カーネルのバージョン> make -j $(nproc) olddefconfig O=.
F2FSのビルドを有効にするため、Linuxカーネルのビルド設定を編集する。
TUI画面が起動するので、[File systems] - [F2FS filesystem support]に移動して、[M]キーを押下する。
TUI画面下にある[Save]を選択して、上記の設定を保存する。
sudo make menuconfig -j $(nproc)
カーネルモジュールは、SUSE15.4の場合はZstandard形式、SUSE15.3以前の場合はXZ形式に圧縮されている。
圧縮を有効にするには、.configファイルにMODULE_COMPRESS_GZIP=yオプションまたはMODULE_COMPRESS_XZ=yオプションを追記する必要がある。
(この設定は必須ではないが、SUSEの標準では、カーネルモジュールはXZ形式に圧縮されているため)
セキュアブートが無効の場合は、F2FSモジュールを圧縮の設定を行ってインストールしてもよい。
Linuxカーネルモジュールを圧縮する場合、Linuxカーネルのビルドディレクトリの.configファイルを編集する。
sudo vi /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.config
- SUSE 15.4の場合
- 以下の設定を追記する。
# /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.configファイル# ...略CONFIG_PSTORE_ZSTD_COMPRESS_DEFAULT=y # 新しく追加するCONFIG_MODULE_COMPRESS=y # 新しく追加する# CONFIG_MODULE_COMPRESS_NONE=n # コメントアウトするCONFIG_MODULE_COMPRESS_ZSTD=y # 新しく追加する# ...略
- SUSE 15.0 - SUSE 15.3
- "MODULE_COMPRESS"を検索して、"MODULE_COMPRESS"の直下に、以下の設定を追記する。
# /usr/src/linux-<カーネルのバージョン>/.configファイル# ...略CONFIG_MODULE_COMPRESS=yCONFIG_MODULE_COMPRESS_XZ=y# ...略
次に、Linuxカーネルをコンパイルする。
sudo make -j $(nproc)
Linuxカーネルモジュールのみをインストールする。
インストールディレクトリは、/lib/modules/<カーネルのバージョン>-defaultディレクトリである。
sudo make modules_install
最後に、/etc/modprobe.dディレクトリにある60-blacklist_fs-f2fs.confファイルを、以下のように編集する。
sudo vi /etc/modprobe.d/60-blacklist_fs-f2fs.conf
# /etc/modprobe.d/60-blacklist_fs-f2fs.confファイル # 編集前 blacklist f2fs __THIS FILE MAY BE MODIFIED__ # 編集後 # blacklist f2fs # __THIS FILE MAY BE MODIFIED__
PCを再起動して、F2FSファイルシステムが正常にマウントできるかどうか確認する。
※注意 1
Linuxカーネルをアップデートした場合は自動的にF2FSモジュールが削除されるため、再度、F2FSモジュールをインストールする必要がある。
もし、既にF2FSモジュールのバックアップが存在する場合、f2fs.ko.xzファイルを以下のディレクトリにコピーして、モジュール群をデプロイすることもできる。
# F2FSモジュールのコピー sudo mkdir /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/ sudo cp f2fs.ko.xz /lib/modules/$(uname -r)/kernel/fs/f2fs/ # モジュール群のデプロイ sudo depmod -a $(uname -r)
※注意 2
もし、VMware WorkStationをインストールしている場合は、併せて、Linuxカーネルヘッダもインストールする必要がある。
sudo make headers_install
Linuxカーネルモジュールのインストール後は、以下のコマンドを実行することを推奨する。(ファイル容量が膨大なため)
sudo make clean -j $(nproc) # .configファイルを残す または sudo make distclean -j $(nproc) # .configファイル等の設定ファイルを全て削除する
F2FS Toolのインストール
- パッケージ管理システムからインストール
sudo zypper install f2fs-tools
- ソースコードからインストール
- F2FS Toolsのビルドに必要な依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install libuuid-devel pkg-config autoconf libtool libselinux-devel
- LinuxカーネルのF2FS ToolsのWebサイトから、タグが"vX.Y.Z"のソースコードをダウンロードする。
または、以下のコマンドを実行して、ソースコードをダウンロードする。git clone https://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/jaegeuk/f2fs-tools.git -b mastercd f2fs-tools
- ダウンロードしたファイルを解凍する必要があれば行う。
tar xf f2fs-tools-1.14.0.tar.gzcd f2fs-tools-1.14.0
- Configureスクリプトを作成する。
./autogen.sh
- F2FS Toolsをビルドおよびインストールする。
この時、ビルドディレクトリは作成しない。(作成した場合、ビルドが失敗する)./configure --prefix=<F2FS Toolsのインストールディレクトリ>make -j $(nproc)make install
- F2FS Toolsのビルドに必要な依存関係のライブラリをインストールする。
F2FS Toolsの使用するコマンドを以下に示す。
mkfs.f2fs -l <ラベル名> /dev/sdX # または sudo mkfs.f2fs -l <ラベル名> /dev/sdX