「VPN - Proton VPN」の版間の差分
細 文字列「__FORCETOC__」を「{{#seo: |title={{PAGENAME}} : Exploring Electronics and SUSE Linux | MochiuWiki |keywords=MochiuWiki,Mochiu,Wiki,Mochiu Wiki,Electric Circuit,Electric,pcb,Mathematics,AVR,TI,STMicro,AVR,ATmega,MSP430,STM,Arduino,Xilinx,FPGA,Verilog,HDL,PinePhone,Pine Phone,Raspberry,Raspberry Pi,C,C++,C#,Qt,Qml,MFC,Shell,Bash,Zsh,Fish,SUSE,SLE,Suse Enterprise,Suse Linux,openSUSE,open SUSE,Leap,Linux,uCLnux,電気回路,電子回路,基板,プリント基板 |description={{PAGENAME}} - 電子回路とSUSE Linuxに関する情報 | This page is {{… |
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GUIソフトウェアは、全ての主要なLinuxディストリビューション(RedHat系、Debian系、Manjaro、Arch系)に対応している。<br> | GUIソフトウェアは、全ての主要なLinuxディストリビューション(RedHat系、Debian系、Manjaro、Arch系)に対応している。<br> | ||
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2026年3月現在、Proton VPNは、110カ国以上で18,000台以上のサーバを提供しており、プライバシーに配慮したスイスに拠点を置いている。<br> | |||
それは、トラフィックが厳格なプライバシー法で保護されている多数の厳しいサーバを通過することを意味する安全な接続を提供している。<br> | それは、トラフィックが厳格なプライバシー法で保護されている多数の厳しいサーバを通過することを意味する安全な接続を提供している。<br> | ||
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Proton VPNのデメリットを以下に示す。<br> | Proton VPNのデメリットを以下に示す。<br> | ||
* | * ライブチャットは有料プランのみ対応 (無料プランは非対応) | ||
* 無料サーバはTorrentをサポートしない。 | * 無料サーバはTorrentをサポートしない。 | ||
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== Proton VPNのノーログポリシーと信頼性 == | |||
Proton VPNは厳格なノーログポリシーを掲げており、独立した第三者機関による監査によってその実態が検証されている。<br> | |||
ここでは、ノーログポリシーの内容、捜査機関への対応実績、法的管轄の特性、および他社との比較について記載する。<br> | |||
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==== ノーログポリシーの内容 ==== | |||
Proton VPNが記録しないデータを以下に示す。<br> | |||
* VPN接続ログ | |||
* ユーザのIPアドレス | |||
* セッション長 | |||
* 位置情報 | |||
* ネットワークトラフィック内容 | |||
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例外的に記録される可能性があるデータを以下に示す。<br> | |||
* 不正行為対策の一時的IPログ (期間限定) | |||
* 利用規約違反 (DDoS、スパム等) 検出時のIPアドレス (永続的) | |||
* ユーザが自ら有効化した認証ログ (デフォルトOFF) | |||
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独立監査については、Securitum (ポーランド) による4年連続の監査に合格している。(最新: 2025年8月)<br> | |||
本番サーバへの直接アクセスによる技術検証で <u>ノーログポリシーに完全準拠</u> と結論付けられた。<br> | |||
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監査で確認された管理体制を以下に示す。<br> | |||
* 自動化検出ツール (Infra Auditシステム) | |||
* デュアルコントロール変更管理 (2名のシニアエンジニア承認必須) | |||
* 自動構成管理 | |||
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==== 捜査機関へのデータ提供事例 ==== | |||
重要な前提として、問題が起きたのは全てProton Mail側であり、Proton VPN側では提供できるデータがないため事例は報告されていない。<br> | |||
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下表に、Proton Mail側の事例を示す。<br> | |||
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! 年 !! 事件名 !! 概要 | |||
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| 2021年 || フランス活動家事件 || ProtonMailユーザのIPアドレスを提供<br>フランス警察→Europol→スイス当局→Protonの経路で法的命令。<br>事件後、Protonは「IPアドレスを記録しない」という記載をWebサイトから削除 | |||
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| 2024年 || カタルーニャ独立活動家事件 || 復旧用メールアドレス (Apple iCloud) を提供<br>Apple経由で本名・住所が特定された。 | |||
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| 2024年 || Stop Cop City事件 (米国) || 支払いデータ (クレジットカード識別子) を提供<br>MLAT (相互法的支援条約) 経由でFBIが身元特定 | |||
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Proton VPN側の実績として、2025年6月までに29件の法執行機関からの要求があったが、全て <u>提供できるデータなし</u> として却下している。<br> | |||
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透明性レポートによると、2017〜2025年の累計で45,667件の要求を受け、40,389件に対応している (対応率約90%)。<br> | |||
ただし対応したのはメール等のメタデータであり、VPN接続ログは含まれない。<br> | |||
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==== スイスの法的管轄 ==== | |||
スイスの法的管轄に関する特性を以下に示す。<br> | |||
* スイスは14 Eyes同盟に非加盟 | |||
* 現行スイス法ではVPNプロバイダーにデータ保持義務なし | |||
* スイス当局からの正式な法的命令には従う義務あり (スイス刑法第271条) | |||
* ただしスイス連邦情報局 (NDB) は100以上の国際情報機関と接触を保有 | |||
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==== VÜPF改正 ==== | |||
スイス司法警察省が推進中の郵便・電気通信トラフィック監視令 (VÜPF) の改正が、現在最大の懸念事項となっている。<br> | |||
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提案内容を以下に示す。<br> | |||
* ユーザ数5,000人以上のVPN / メールサービスに対して以下を義務化 | |||
*: IPアドレスログの6ヶ月保持 | |||
*: ユーザ識別 | |||
*: 当局要請時の復号化能力 (バックドア) 構築 | |||
* 議会での標準的な議論をスキップし行政令として推進 | |||
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Protonの対応として、国連フォーラムで本改正案を批判するとともに、インフラの大部分をスイス国外へ移転する段階的計画を2025年に開始している。<br> | |||
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==== 他のノーログVPNとの比較 ==== | |||
下表に、主要なノーログVPNの比較を示す。<br> | |||
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! サービス名 !! 拠点 !! 信頼性の根拠 | |||
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| Mullvad || スウェーデン || 2023年に警察が本社を強制捜索<br>データ一切なし (最強の実証) | |||
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| Proton VPN || スイス || 4年連続の第三者監査合格<br>ただしVÜPF改正リスクあり | |||
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| NordVPN || パナマ || 複数回の独立監査合格<br>14 Eyes同盟の影響外 | |||
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| ExpressVPN || 英領ヴァージン諸島 || 2016年トルコ政府のサーバ押収時にデータ提供不可を実証 | |||
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==== 総合評価 ==== | |||
Proton VPNに関する総合評価を以下に示す。(2026年3月現在の情報)<br> | |||
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* Proton VPNは、現時点では、本当のノーログVPNと言える。 | |||
* 4年連続の独立監査で検証済み、VPN側で捜査機関にデータを提供した事例なし | |||
* Proton MailとVPNは別サービス (Mailでは複数回データ提供実績あり) | |||
* スイスのVÜPF改正法が最大のリスク (施行されればノーログポリシー維持が法的に不可能) | |||
* メタデータ (支払い情報、復旧メール等) は保護対象外 | |||
* 最強の実績を求めるならMullvad VPNが最も実証済み | |||
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# Eメールアドレスを入力して、[購入を完了]または[〜へ進む]を選択する。 | # Eメールアドレスを入力して、[購入を完了]または[〜へ進む]を選択する。 | ||
# 支払いが完了した後、遷移先のページにユーザ名とパスワードが表示される。<br>入力したEメールアドレスがアカウントのIDとして登録される。<br><u>また、Eメールアドレスにサブスクリプションを回復する時のトークンが送付されるので、大切に保管すること。</u> | # 支払いが完了した後、遷移先のページにユーザ名とパスワードが表示される。<br>入力したEメールアドレスがアカウントのIDとして登録される。<br><u>また、Eメールアドレスにサブスクリプションを回復する時のトークンが送付されるので、大切に保管すること。</u> | ||
# アカウントのパスワードの変更画面が自動的に立ち上がるため、任意のパスワードに変更する。 | # アカウントのパスワードの変更画面が自動的に立ち上がるため、任意のパスワードに変更する。 | ||
# 自動的にアカウントページに遷移するので、[アプリをダウンロード]を選択して、Proton VPNソフトウェアをダウンロードする。 | #: パスワードにおいて、<u>$</u>、<u>*</u>、<u>%</u>、<u>[</u>、<u>]</u> の文字は使用できない。 | ||
# 自動的にアカウントページに遷移するので、[アプリをダウンロード]を選択して、Proton VPNソフトウェアをダウンロードする。 | |||
#: Proton VPNソフトウェアは、Windows、MacOS、Linux、Android、iOSに対応している。 | |||
#: また、ブラウザの拡張機能はChrome、Firefoxが対応している。 | |||
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Proton VPNでは、1ヶ月9. | Proton VPNでは、1ヶ月9.99ドル、1年間47.88ドル (月あたり3.99ドル)、2年間71.76ドル (月あたり2.99ドル) の料金である。(2026年3月現在)<br> | ||
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== Proton VPNのインストール == | == Proton VPNのインストール == | ||
==== ビルドに必要なライブラリのインストール ==== | ==== ビルドに必要なライブラリのインストール ==== | ||
# RHEL | |||
sudo dnf install gtk3-devel gobject-introspection-devel python3-devel libsecret-devel systemd-devel \ | |||
libappindicator-gtk3 gnome-keyring \ | |||
python3-requests python3-pyOpenSSL python3-bcrypt python3-cairo python3-gobject \ | |||
python3-psutil python3-pyxdg \ | |||
python3-keyring python3-jinja2 python3-distro python3-gnupg python3-dbus python3-systemd | |||
# SUSE | |||
sudo zypper install gtk3-devel gobject-introspection-devel python3-devel libsecret-devel systemd-devel \ | sudo zypper install gtk3-devel gobject-introspection-devel python3-devel libsecret-devel systemd-devel \ | ||
libappindicator3-1 gnome-keyring \ | libappindicator3-1 gnome-keyring \ | ||
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==== Proton VPNの実行に必要なライブラリのインストール ==== | ==== Proton VPNの実行に必要なライブラリのインストール ==== | ||
# RHEL | |||
sudo dnf install gtk3 dbus-x11 xdg-utils libsecret \ | |||
python3-requests python3-pyOpenSSL python3-bcrypt python3-cairo python3-gobject \ | |||
python3-psutil python3-pyxdg \ | |||
python3-keyring python3-jinja2 python3-distro python3-gnupg python3-dbus python3-systemd | |||
# Proton VPN GUIの動作に必要 | |||
webkit2gtk3 | |||
# SUSE | |||
sudo zypper install libgtk-3-0 dbus-1-x11 xdg-utils libsecret-1-0 \ | sudo zypper install libgtk-3-0 dbus-1-x11 xdg-utils libsecret-1-0 \ | ||
python3-requests python3-pyOpenSSL python3-bcrypt python3-pycairo python3-gobject \ | python3-requests python3-pyOpenSSL python3-bcrypt python3-pycairo python3-gobject \ | ||
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python3-keyring python3-Jinja2 python3-distro python3-python-gnupg python3-dbus-python python3-systemd | python3-keyring python3-Jinja2 python3-distro python3-python-gnupg python3-dbus-python python3-systemd | ||
# Proton VPN GUIの動作に必要 | # Proton VPN GUIの動作に必要 | ||
libwebkit2gtk-4_0-37 webkit2gtk-4_0-injected-bundles typelib-1_0-WebKit2-4_0 | libwebkit2gtk-4_0-37 webkit2gtk-4_0-injected-bundles typelib-1_0-WebKit2-4_0 | ||
<br> | <br> | ||
==== 前提条件 ==== | ==== 前提条件 ==== | ||
<u><code>pip3</code>コマンドを使用せずにインストールする場合、先にインストールディレクトリを作成する必要がある。</u><br> | <u><code>pip3</code>コマンドを使用せずにインストールする場合、先にインストールディレクトリを作成する必要がある。</u><br> | ||
この時、インストールディレクトリ名は、<u> | この時、インストールディレクトリ名は、<u>/<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python<Pythonのバージョン>/site-packages</u> としなければならない。<br> | ||
mkdir -p /<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python<Pythonのバージョン>/site-packages | mkdir -p /<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python<Pythonのバージョン>/site-packages | ||
例. mkdir -p /<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python3.6/site-packages | 例. mkdir -p /<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python3.6/site-packages | ||
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インストールディレクトリを作成していない場合は、ビルドエラーが起きる。<br> | インストールディレクトリを作成していない場合は、ビルドエラーが起きる。<br> | ||
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==== Proton VPNクライアントのインストール ==== | ==== Proton VPNクライアントのインストール ==== | ||
[https://github.com/ProtonMail/proton-python-client Proton VPNクライアントのGithub]にアクセスして、ソースコードをダウンロードする。<br> | [https://github.com/ProtonMail/proton-python-client Proton VPNクライアントのGithub]にアクセスして、ソースコードをダウンロードする。<br> | ||
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sudo pip3 install -e . | sudo pip3 install -e . | ||
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2026年3月24日 (火) 21:55時点における最新版
概要
Proton VPNは、プライバシーを重視した多彩なアーキテクチャ、高度なセキュリティ特性、確かな性能を備えた機能豊富なVPNである。
WindowsおよびMac OSと同様、Linux向けにもGUIソフトウェアを提供しており、機能の有効化とサーバへの接続を簡単に行うことができる。
GUIソフトウェアは、全ての主要なLinuxディストリビューション(RedHat系、Debian系、Manjaro、Arch系)に対応している。
2026年3月現在、Proton VPNは、110カ国以上で18,000台以上のサーバを提供しており、プライバシーに配慮したスイスに拠点を置いている。
それは、トラフィックが厳格なプライバシー法で保護されている多数の厳しいサーバを通過することを意味する安全な接続を提供している。
それらの機能には、厳格なノーログポリシー、キルスイッチ、広告ブロッカー等も含まれている。
高レベルのセキュリティとともに、Proton VPNは、ユーザのオンラインアクティビティを傍受しないことを確認する暗号化の業界標準形式であるAES-256暗号を実装している。
これは、ユーザの匿名性を維持するだけでなく、地理的に制限されたストリーミングプラットフォームや他のコンテンツのブロックを解除するのに役立つ。
Proton VPNのメリットを以下に示す。
- 直感的なユーザインターフェイス
- 広告ブロック機能(NetShield)
- 厳格なノーログポリシー
- DNSリーク防止機能
- キルスイッチ
- 30日間返金保証
Proton VPNのデメリットを以下に示す。
- ライブチャットは有料プランのみ対応 (無料プランは非対応)
- 無料サーバはTorrentをサポートしない。
Proton VPNのノーログポリシーと信頼性
Proton VPNは厳格なノーログポリシーを掲げており、独立した第三者機関による監査によってその実態が検証されている。
ここでは、ノーログポリシーの内容、捜査機関への対応実績、法的管轄の特性、および他社との比較について記載する。
ノーログポリシーの内容
Proton VPNが記録しないデータを以下に示す。
- VPN接続ログ
- ユーザのIPアドレス
- セッション長
- 位置情報
- ネットワークトラフィック内容
例外的に記録される可能性があるデータを以下に示す。
- 不正行為対策の一時的IPログ (期間限定)
- 利用規約違反 (DDoS、スパム等) 検出時のIPアドレス (永続的)
- ユーザが自ら有効化した認証ログ (デフォルトOFF)
独立監査については、Securitum (ポーランド) による4年連続の監査に合格している。(最新: 2025年8月)
本番サーバへの直接アクセスによる技術検証で ノーログポリシーに完全準拠 と結論付けられた。
監査で確認された管理体制を以下に示す。
- 自動化検出ツール (Infra Auditシステム)
- デュアルコントロール変更管理 (2名のシニアエンジニア承認必須)
- 自動構成管理
捜査機関へのデータ提供事例
重要な前提として、問題が起きたのは全てProton Mail側であり、Proton VPN側では提供できるデータがないため事例は報告されていない。
下表に、Proton Mail側の事例を示す。
| 年 | 事件名 | 概要 |
|---|---|---|
| 2021年 | フランス活動家事件 | ProtonMailユーザのIPアドレスを提供 フランス警察→Europol→スイス当局→Protonの経路で法的命令。 事件後、Protonは「IPアドレスを記録しない」という記載をWebサイトから削除 |
| 2024年 | カタルーニャ独立活動家事件 | 復旧用メールアドレス (Apple iCloud) を提供 Apple経由で本名・住所が特定された。 |
| 2024年 | Stop Cop City事件 (米国) | 支払いデータ (クレジットカード識別子) を提供 MLAT (相互法的支援条約) 経由でFBIが身元特定 |
Proton VPN側の実績として、2025年6月までに29件の法執行機関からの要求があったが、全て 提供できるデータなし として却下している。
透明性レポートによると、2017〜2025年の累計で45,667件の要求を受け、40,389件に対応している (対応率約90%)。
ただし対応したのはメール等のメタデータであり、VPN接続ログは含まれない。
スイスの法的管轄
スイスの法的管轄に関する特性を以下に示す。
- スイスは14 Eyes同盟に非加盟
- 現行スイス法ではVPNプロバイダーにデータ保持義務なし
- スイス当局からの正式な法的命令には従う義務あり (スイス刑法第271条)
- ただしスイス連邦情報局 (NDB) は100以上の国際情報機関と接触を保有
VÜPF改正
スイス司法警察省が推進中の郵便・電気通信トラフィック監視令 (VÜPF) の改正が、現在最大の懸念事項となっている。
提案内容を以下に示す。
- ユーザ数5,000人以上のVPN / メールサービスに対して以下を義務化
- IPアドレスログの6ヶ月保持
- ユーザ識別
- 当局要請時の復号化能力 (バックドア) 構築
- 議会での標準的な議論をスキップし行政令として推進
Protonの対応として、国連フォーラムで本改正案を批判するとともに、インフラの大部分をスイス国外へ移転する段階的計画を2025年に開始している。
他のノーログVPNとの比較
下表に、主要なノーログVPNの比較を示す。
| サービス名 | 拠点 | 信頼性の根拠 |
|---|---|---|
| Mullvad | スウェーデン | 2023年に警察が本社を強制捜索 データ一切なし (最強の実証) |
| Proton VPN | スイス | 4年連続の第三者監査合格 ただしVÜPF改正リスクあり |
| NordVPN | パナマ | 複数回の独立監査合格 14 Eyes同盟の影響外 |
| ExpressVPN | 英領ヴァージン諸島 | 2016年トルコ政府のサーバ押収時にデータ提供不可を実証 |
総合評価
Proton VPNに関する総合評価を以下に示す。(2026年3月現在の情報)
- Proton VPNは、現時点では、本当のノーログVPNと言える。
- 4年連続の独立監査で検証済み、VPN側で捜査機関にデータを提供した事例なし
- Proton MailとVPNは別サービス (Mailでは複数回データ提供実績あり)
- スイスのVÜPF改正法が最大のリスク (施行されればノーログポリシー維持が法的に不可能)
- メタデータ (支払い情報、復旧メール等) は保護対象外
- 最強の実績を求めるならMullvad VPNが最も実証済み
Proton VPNの契約
Proton VPNの契約手順を以下に記載する。
- Proton VPNの公式Webサイトへアクセスして、ページ右上にある[Create free account]を選択する。
- VPNのプランを選択する。
- Protonのアカウントを作成する。
- クレジットカード、PayPal、ビットコイン等のいずれかを選択して、金額を支払う。
- Eメールアドレスを入力して、[購入を完了]または[〜へ進む]を選択する。
- 支払いが完了した後、遷移先のページにユーザ名とパスワードが表示される。
入力したEメールアドレスがアカウントのIDとして登録される。
また、Eメールアドレスにサブスクリプションを回復する時のトークンが送付されるので、大切に保管すること。 - アカウントのパスワードの変更画面が自動的に立ち上がるため、任意のパスワードに変更する。
- パスワードにおいて、$、*、%、[、] の文字は使用できない。
- 自動的にアカウントページに遷移するので、[アプリをダウンロード]を選択して、Proton VPNソフトウェアをダウンロードする。
- Proton VPNソフトウェアは、Windows、MacOS、Linux、Android、iOSに対応している。
- また、ブラウザの拡張機能はChrome、Firefoxが対応している。
Proton VPNでは、1ヶ月9.99ドル、1年間47.88ドル (月あたり3.99ドル)、2年間71.76ドル (月あたり2.99ドル) の料金である。(2026年3月現在)
Proton VPNのインストール
ビルドに必要なライブラリのインストール
# RHEL
sudo dnf install gtk3-devel gobject-introspection-devel python3-devel libsecret-devel systemd-devel \
libappindicator-gtk3 gnome-keyring \
python3-requests python3-pyOpenSSL python3-bcrypt python3-cairo python3-gobject \
python3-psutil python3-pyxdg \
python3-keyring python3-jinja2 python3-distro python3-gnupg python3-dbus python3-systemd
# SUSE
sudo zypper install gtk3-devel gobject-introspection-devel python3-devel libsecret-devel systemd-devel \
libappindicator3-1 gnome-keyring \
python3-requests python3-pyOpenSSL python3-bcrypt python3-pycairo python3-gobject \
python3-gobject-cairo python3-psutil python3-dataclasses python3-pyxdg \
python3-keyring python3-Jinja2 python3-distro python3-python-gnupg python3-dbus-python python3-systemd
Proton VPNの実行に必要なライブラリのインストール
# RHEL
sudo dnf install gtk3 dbus-x11 xdg-utils libsecret \
python3-requests python3-pyOpenSSL python3-bcrypt python3-cairo python3-gobject \
python3-psutil python3-pyxdg \
python3-keyring python3-jinja2 python3-distro python3-gnupg python3-dbus python3-systemd
# Proton VPN GUIの動作に必要
webkit2gtk3
# SUSE
sudo zypper install libgtk-3-0 dbus-1-x11 xdg-utils libsecret-1-0 \
python3-requests python3-pyOpenSSL python3-bcrypt python3-pycairo python3-gobject \
python3-gobject-cairo python3-psutil python3-dataclasses python3-pyxdg \
python3-keyring python3-Jinja2 python3-distro python3-python-gnupg python3-dbus-python python3-systemd
# Proton VPN GUIの動作に必要
libwebkit2gtk-4_0-37 webkit2gtk-4_0-injected-bundles typelib-1_0-WebKit2-4_0
前提条件
pip3コマンドを使用せずにインストールする場合、先にインストールディレクトリを作成する必要がある。
この時、インストールディレクトリ名は、/<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python<Pythonのバージョン>/site-packages としなければならない。
mkdir -p /<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python<Pythonのバージョン>/site-packages 例. mkdir -p /<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python3.6/site-packages
インストールディレクトリを作成していない場合は、ビルドエラーが起きる。
Proton VPNクライアントのインストール
Proton VPNクライアントのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf proton-python-client-<バージョン>.tar.gz cd proton-python-client-<バージョン>
または、git cloneを使用して、ソースコードをダウンロードする。
git clone https://github.com/ProtonMail/proton-python-client.git cd proton-python-client
Proton VPNクライアントをインストールする。
export PYTHONPATH="/<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python<Pythonのバージョン>/site-packages:$PYTHONPATH" python3 ./setup.py build python3 ./setup.py install --prefix=<Proton VPN GUIのインストールディレクトリ> # または sudo pip3 install -e .
Proton VPNライブラリのインストール
Proton VPNライブラリのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf protonvpn-nm-lib-<バージョン>.tar.gz cd protonvpn-nm-lib-<バージョン>
または、git cloneを使用して、ソースコードをダウンロードする。
git clone https://github.com/ProtonVPN/protonvpn-nm-lib.git cd protonvpn-nm-lib
Proton VPNライブラリをインストールする。
export PYTHONPATH="/<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python<Pythonのバージョン>/site-packages:$PYTHONPATH" python3 ./setup.py build python3 ./setup.py install --prefix=<Proton VPN GUIのインストールディレクトリ> # または sudo pip3 install -e .
Proton VPN CLIのインストール
Proton VPN CLIを使用する場合のみインストールする。
Proton VPN CLIのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf linux-cli-<バージョン>.tar.gz cd linux-cli-<バージョン>
または、git cloneを使用して、ソースコードをダウンロードする。
git clone https://github.com/ProtonVPN/linux-cli.git cd linux-cli
Proton VPN CLIをインストールする。
export PYTHONPATH="/<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python<Pythonのバージョン>/site-packages:$PYTHONPATH" python3 ./setup.py build python3 ./setup.py install --prefix=<Proton VPN GUIのインストールディレクトリ> # または sudo pip3 install -e .
Proton VPN GUIのインストール
Proton VPN GUIを使用する場合のみインストールする。
Proton VPN GUIのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf linux-app-<バージョン>.tar.gz cd linux-app-<バージョン>
または、git cloneを使用して、ソースコードをダウンロードする。
git clone https://github.com/ProtonVPN/linux-app.git cd linux-app
Proton VPN GUIをインストールする。
export PYTHONPATH="/<Proton VPNのインストールディレクトリ>/lib/python<Pythonのバージョン>/site-packages:$PYTHONPATH" python3 ./setup.py build python3 ./setup.py install --prefix=<Proton VPN GUIのインストールディレクトリ> # または sudo pip3 install -e .