「論理数学 - 写像」の版間の差分

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  <math>f: \R \rightarrow \R</math> を <math>f(x) = x^{2}</math> とする。
  <math>f: \R \rightarrow \R</math> を <math>f(x) = x^{2}</math> とする。
  この時、<math>f([1, \, 2]) = [1, \, 4]</math> である。
  この時、<math>f([1, \, 2]) = [1, \, 4]</math> である。
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図. <math>y = x^{2}</math> の像のイメージ
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<center>図. 像・逆像のイメージ</center><br>
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  また、<math>f^{-1} ([1, \, 4]) = [-2, \, -1] \cup [1, \, 2]</math> である。
  また、<math>f^{-1} ([1, \, 4]) = [-2, \, -1] \cup [1, \, 2]</math> である。
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<center>図. 像・逆像の例 <math>y = x^{2}</math></center><br>
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2024年5月2日 (木) 12:14時点における版

概要

写像 (関数) とは、ある集合Aの全ての要素に対して、集合Bの要素をただ1つ返すものである。

この時、集合Aを始域または定義域、集合Bを終域、関数の対応先となり得る集合𝐵の部分集合を値域という。


写像の定義

定義 :

集合Aの全ての要素に対して、その要素を入力すると集合Bの特定の要素をただ1つ出力するものを関数 (function) または 写像 (mapping) という。
この時、集合Aをその写像の始域または定義域 (domain) といい、集合Bを終域 (codomain) という。

また、集合Aを入力したときの出力となり得る集合Bの部分集合全体を関数 (写像) の値域 (像 range) という。


写像についての注意点を、以下に示す。

  • 始域Aの全ての要素において、終域Bの要素をただ1つ返すこと。
  • 始域Bの要素であれば、どの要素を返してもよい。
    始域Aの各々の要素に対して、終域Bの同じ要素を返してもよい。
    また、終域Bの全ての要素を対応付ける必要はない。
  • 終域は、値域と呼ばれることもある。



恒等写像

定義 :

集合X上の写像 (定義域Xと終域Xが同一である写像) において、aX に対して f(a)=a が成り立つ時、fX 上の恒等写像という。

補足 :
aX は、集合Xの任意の要素aという意味である。



写像の表記

写像は関数 (function) の頭文字を用いて、fと表記されることが多い。
2つ以上の写像がある場合は、アルファベット順にf,g,h, 等と表記する。

始域が集合A、終域が集合Bである写像 f を、f:AB と記述する。

集合Aの各要素 xA に対して、それに対応する集合Bの要素が yB であるとき、これを f(x)=y または f:xy,xfy と記述する。

また,終域・値域は、f(A)={f(x)B|xA} と記述する。


写像の例

R は実数全体の集合、Z は整数全体の集合を表す。

例題 1:

f:{a,b,c,,z}{A,B,C,,Z} があるとする。
この写像は、英語の小文字を入力する時、その大文字を出力する。

この時、f(a)=A,f(b)=B であり、終域・値域は {A,B,C,,Z} である。


例題 2:

f: があるとする。
この写像は、整数を入力する時、2で剰余した値を出力する。

この時、31,80 であり、値域は {0,1} である。


例題 3:

f: があるとする。
この写像は、f(x)=x2 と定義する。

この時、f(0)=0,f(2)=4 であり、値域は {xR|x0} である。



単射

定義 :

始域Xから終域Yへの写像fが x1X,x2X に対して、常に x1x2f(x1)f(x2) を満たす時、
写像fは単射 (1対1対応) であるという。

補足 :
対偶 x1X,x2X に対して、常に f(x1)=f(x2)x1=x2 を満たす、と同義である。


図(a). 単射の例
図(b). 単射でない例




全射

定義 :

始域Xから終域Yへの写像fについて、yY に対して、常に y=f(x) を満たす要素 xX が存在する時、
写像fは全射(上への対応)であるという。


図(a). 全射の例
図(b). 全射でない例




全単射

定義 :

全射であり、かつ、単射である写像を全単射 (上への1対1対応) という。


図(a). 単射の例
図(b). 全射の例
図(c). 全単射の例




逆写像

定義 :

集合Xから集合Yへの写像fが全単射である時、yY に対して、
y=f(x) を満たす要素 xX を対応させる写像をfの逆写像といい、f1 で表す。

y=f(x)x=f1(y)


図(a). 写像
図(b). 逆写像



例 :
f(x)=2x+1 の逆写像 y=2x+1 とおき、xについて解く。

2x=y1x=12y12

したがって、
f1(y)=12y12

一般的に、写像はxの式で表すので、yをxに置き換えて次式のように表す。
f1(x)=12y12



逆像

定義 :

始域Xから終域Yへの写像f:XY とYの部分集合Bが与えられた時、
Xの部分集合 f1(B)={x|xX,f(x)B} をfによるBの逆像という。
補足 : 多価写像に対しても、上と同様に逆像が定義される。


例 :

f:f(x)=x2 とする。
この時、f([1,2])=[1,4] である。



図. 像・逆像のイメージ



また、f1([1,4])=[2,1][1,2] である。


図. 像・逆像の例 y=x2




恒等写像

全ての元を同じものに写す写像を恒等写像とよぶ。

定義 :

写像 f:AA が、任意の aA に対して f(a)=a を満たす時、fを恒等写像という。
この時、f=idA と記述することがある。



写像の合成

定義 :

写像 f:XY と写像 g:YZ に対して、
xg(f(x)) で定められる写像 h:XZ をfとgの合成写像といい、
h=gforh(x)=gf(x)g(f(x))
で表す。


図. 合成写像



補足 :
写像の合成は、合成の順序に依存することに注意する。
gffg

例 :
f(x)=x2,g(x)=x+1 の時、

gf(x)=g(f(x))=g(x2)=x2+1
fg(x)=f(g(x))=f(x+1)=(x+1)2=x2+2x+1