「ロルの定理」の版間の差分

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2023年12月3日 (日) 02:55時点における版

概要



最大値の定理

定理 :

有界閉区間上の連続関数は最大値を持つ。



ロルの定理

定理 :

区間 [a,b] で連続、(a,b) で微分可能、f(a)=f(b) である関数 f(x) に対して、
a<c<b なる cdf(c)dx=0 を満たす c が存在する。


証明 :

* f(x) が区間内で定数関数の時、a<c<b なる任意の cdf(c)dx=0 となる。

* f(a)<f(t) なる t が存在する時、最大値の定理より、a<c<bc が最大となるような c が存在する。
この時、df(c)dx=0 を証明する。

f(x)x=c で微分可能であることと、f(c)f(c+h) より、
df(c)dx=limh+0f(c+h)f(c)h0
df(c)dx=limh0f(c+h)f(c)h0
つまり、
df(c)dx=0

* f(a)>f(t) なる t が存在する時も同様 (最小値を考える)



平均値の定理

定理 :

区間 [a,b] で連続、(a,b) で微分可能な関数 f(x) に対して、
a<c<b なる cdf(c)dx=f(b)f(a)ba を満たす c が存在する。


f(a)=f(b) なる関数に、平均値の定理を用いるとロルの定理が出てくる。
つまり、平均値の定理はロルの定理の一般化である。

平均値の定理はロルの定理の一般化と看做せるが、ロルの定理から簡単に導出することもできる。
ロルの定理を用いるために、関数 f(x) に1次関数を加えてロルの定理の条件「両端の値が等しい」ことを満たすような関数 g(x) を作る。

証明 :

関数 g(x)=f(x)+Ax を考える。
g(a)=g(b) となるような A を探す。

f(a)+Aa=f(b)+Ab
A(ab)=f(b)f(a)
A=f(b)f(a)ab
A=f(b)f(a)ba

つまり、g(x)=f(x)xf(b)f(a)ba ​という関数は、g(a)=g(b) を満たす。
したがって、ロルの定理が使用することができ、a<c<b なる cdg(c)dx=0 を満たす c が存在する。

dg(c)dx=df(c)dxf(b)f(a)ba であるため、平均値の定理は示される。