「ベクトル - 位置ベクトル」の版間の差分

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<u>"-m:nに内分すること"</u>とも等しいことがわかる。<br>
<u>"-m:nに内分すること"</u>とも等しいことがわかる。<br>
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== ベクトルの垂直条件 ==
0ではない2つのベクトル<math>\vec{a}, \vec{b}</math> のなす角が90度の時、<math>\vec{a}</math>と<math>\vec{b}</math> は垂直(perpendicular)であるといい、<math>\boldsymbol{\vec{a} \perp \vec{b}}</math>と表す。<br>
また、<math>\vec{0}</math> は、全てのベクトルに対して垂直と定める。<br>
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この時、<math>\vec{a}, \vec{b}</math> の内積は、<math>\vec{a} \cdot \vec{b} = | \vec{a} | | \vec{b} | \cos{90^\circ} = 0</math> となる。<br>
これは、<math>\vec{a} \cdot \vec{b} = 0</math> ならば、<math>\vec{a} \perp \vec{b}</math> といえる。<br>
つまり、<math>\vec{a} \perp \vec{b} \Longleftrightarrow\vec{a} \cdot \vec{b} = 0</math> である。<br>
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また、成分表示された2つのベクトル<math>\vec{a} =\dbinom{a_x}{a_y}, \, \vec{b} =\dbinom{b_x}{b_y}</math>が垂直である時、<br>
<math>\dbinom{a_x}{a_y} \cdot \dbinom{b_x}{b_y} = 0 \, \Longleftrightarrow \, a_x b_x + a_y b_y = 0</math> が成り立つ。<br>
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ベクトルの垂直条件
<math>\vec{a} \neq \vec{0}, \, \vec{b} \neq \vec{0}</math> であり、<math>\vec{a} = \dbinom{a_x}{a_y}, \, \vec{b} = \dbinom{b_x}{b_y}</math> とする。
<math>\vec{a} \perp \vec{b} \, \Longleftrightarrow \, \vec{a} \cdot \vec{b} = 0 \, \Longleftrightarrow \, a_x b_x + a_y b_y = 0</math>
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==== 例題1. 内分点と外分点の座標 ====
==== 例題1. 内分点と外分点の座標 ====
  原点をO(0, 0)とする座標平面上に2点A(ax, ay), B(bx, by)があり、線分ABをm:nに内分する点をXとする時、点Xの座標を求めよ。
  原点をO(0, 0)とする座標平面上に2点A(ax, ay), B(bx, by)があり、線分ABをm:nに内分する点をXとする時、点Xの座標を求めよ。
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したがって、点Yの座標は、<math>\boldsymbol{ \left( \frac{-na_x + mb_x}{m - n}, \quad \frac{-na_y + mb_y}{m - n} \right) }</math> となる。<br>
したがって、点Yの座標は、<math>\boldsymbol{ \left( \frac{-na_x + mb_x}{m - n}, \quad \frac{-na_y + mb_y}{m - n} \right) }</math> となる。<br>
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==== 例題2. 3点が一直線上にある条件 ====
==== 例題2. 3点が一直線上にある条件 ====
  △ABCの辺ABを1:2に内分する点をP、辺BCを3:1に外分する点をQ、辺CAを2:3に内分する点をRとする時、3点P、Q、Rは一直線上にあることを示せ。
  △ABCの辺ABを1:2に内分する点をP、辺BCを3:1に外分する点をQ、辺CAを2:3に内分する点をRとする時、3点P、Q、Rは一直線上にあることを示せ。

2022年5月25日 (水) 04:04時点における版

概要



内分点と外分点の位置ベクトル

ベクトルの伸縮

例えば、下図のように直線OA上に点Xがあり、OA:AX=3:2であるとする。
この時、OXは、OAを伸縮することによって表すことができ、OX=53OA と書くことができる。


3点が一直線上にある条件

3点A、B、Cが一直線上にあるのは、ベクトルACABを伸縮することにより表すことができる場合である。
つまり、AC=kAB となる実数kが存在することである。

3点が一直線上にある条件

3点A、B、Cが一直線上にある AC=kAB となる実数kが存在する


内分点の位置ベクトル

下図のように、点Oに関して、2点A(a),B(b)をとるとき、線分ABをm:nの比に内分する点Xの位置ベクトルであるxは、a,b,m,nを用いて、次式のように表すことができる。


x=OX=OA+AXベ ク ト ル の 分 解 =OA+mm+nABベ ク ト ル の 伸 縮 =OA+mm+n(OBOA)始 点 を O に す る =(1mm+n)OA+mm+nOB=nm+nOA+mm+nOB=nOA+mOBm+n=na+mbm+n

内分点の位置ベクトル

2点A(a),B(b)を結ぶ線分ABをm:nの比に内分する点X(x)において、xは、 x=na+mbm+n と表すことができる。


この式x=na+mbm+n の分子 na+mb は、上図の太線で表したように、下図のようにたすき掛けのような形になっている。


外分点の位置ベクトル

下図のように、点Oに関して2点A(a),B(b)をとる時、線分ABをm:nの比に外分する点Xの位置ベクトルであるxは、a,b,m,nを用いて、次式のように表すことができる。


x=OX=OA+AXベ ク ト ル の 分 解 =OA+mmnABベ ク ト ル の 伸 縮 =OA+mmn(OBOA)始 点 を O に す る =(1mmn)OA+mmnOB=nmnOA+mmnOB=nOA+mOBmn=na+mbmn

外分点の位置ベクトル

2点A(a),B(b)を結ぶ線分ABをm:nの比に外分する点X(x)において、xは、x=na+mbmn と表すことができる。


この式では、"m:nに外分すること"は、"m:-nに内分すること"と等しいことが分かる。
また、x=na+mbmn は、分母・分子にー1を乗算することにより、x=(na+mb)(mn)=nambnmとも書けるため、
"-m:nに内分すること"とも等しいことがわかる。

ベクトルの垂直条件

0ではない2つのベクトルa,b のなす角が90度の時、ab は垂直(perpendicular)であるといい、abと表す。
また、0 は、全てのベクトルに対して垂直と定める。

この時、a,b の内積は、ab=|a||b|cos90=0 となる。
これは、ab=0 ならば、ab といえる。
つまり、abab=0 である。

また、成分表示された2つのベクトルa=(axay),b=(bxby)が垂直である時、
(axay)(bxby)=0axbx+ayby=0 が成り立つ。

ベクトルの垂直条件

a0,b0 であり、a=(axay),b=(bxby) とする。
abab=0axbx+ayby=0



例題1. 内分点と外分点の座標

原点をO(0, 0)とする座標平面上に2点A(ax, ay), B(bx, by)があり、線分ABをm:nに内分する点をXとする時、点Xの座標を求めよ。
また、線分ABをm:nに外分する点をYとする時、点Yの座標を求めよ。


内分点の位置ベクトルの式から、次式が求められる。
OX=nOA+mOBm+n=nm+nOA+mm+nOB
上式に、OA=(axay),OB=(bxby)を用いると次式となる。
OX=nm+n(axay)+mm+n(bxby)=1m+n(naxnay)+1m+n(mbxmby)=1m+n(nax+mbxnay+mby)
したがって、点Xの座標は(nax+mbxm+n,nay+mbym+n)となる。

また,外分点の位置ベクトルの式から、m:nに外分することは、m:-nに内分することと同じであるため、次式となる。
OY=nOA+mOBmn=nmnOA+mmnOB
これに、OA=(axay),OB=(bxby)を用いると次式となる。
OX=nmn(axay)+mmn(bxby)=1mn(naxnay)+1mn(mbxmby)=1mn(nax+mbxnay+mby)
したがって、点Yの座標は、(nax+mbxmn,nay+mbymn) となる。

例題2. 3点が一直線上にある条件

△ABCの辺ABを1:2に内分する点をP、辺BCを3:1に外分する点をQ、辺CAを2:3に内分する点をRとする時、3点P、Q、Rは一直線上にあることを示せ。



AB=b,AC=c とおくと、AQ=b+3c31=b+3c2 と表すことができる。

したがって、
PQ=AQAP=56b+32cPR=ARAP=13b+35c

以上より、PR=25PQ であり、P、Q、Rは同一直線上にある。

例題3. 重心の位置ベクトル

重心の定義

三角形の頂点からその対辺の中点を結んだ線(中線)は1点で交わり、その交点を三角形の重心という。
重心は、3つの中線それぞれを2:1に内分する。


△ABCの重心をGとする。

1. AGABAC を用いて表せ。
2. ある基準点Oからの位置ベクトルが、A(a),B(b),C(c) となるとき、重心の位置ベクトルG(g)a,b,c で表せ。


  • 1の解答


辺BCの中点をMとおくと、重心の定義よりBM:CM=1:1 であるから、AM=12AB+12AC となる。
また、重心の性質より、AG:GM=2:1 であるから、次式が求められる。

AG=23AM=23(12AB+12AC)=13AB+13AC

したがって、AG=13AB+13AC となる。

  • 2の解答


OG=OA+AG であるから、次式が求められる。

OG=a+AG=a+13AB+13ACAG=13AB+13AC=a+13(ba)+13(ca)=13a+13b+13c

内心の位置ベクトル

内心の定義

三角形の3つの内角の二等分線は、1点で交わる。この交点を、内心という。
内心は、3つの辺から等距離にあり、内心を中心として、△ABCに接する円を描くことができる。この円を、三角形の内接円という。


AB=c,BC=a,CA=b である△ABCの内心をIとする。

1. AIABAC を用いて表せ。
2. ある基準点Oからの位置ベクトルが、A(a),B(b),C(c) となる時、内心の位置ベクトルI(i)a,b,c で表せ。


  • 1の解答


直線AIと線分BCの交点をDとすると,内心の定義よりBAD=CAD である。
角の二等分線の定理より、BD:DC=c:b となるから、AD,BC は次式となる。
AD=bb+cAB+cb+cAC
BD=cb+c×a=acb+c

また、内心の定義より、ABI=DBI である。
角の二等分線の定理より、次式となる。
AI:ID=AB:BD
c:acb+c=b+c:a

上式より、次式が求まる。
AI=AIADAD=b+ca+b+c×(bb+cAB+cb+cAC)=ba+b+cAB+ca+b+cAC

したがって、AI=ba+b+cAB+ca+b+cAC となる。

  • 2の解答


OI=OA+AIであるから、次式が求められる。
OI=a+ba+b+cAB+ca+b+cACAI=ba+b+cAB+ca+b+cAC=a+ba+b+c(ba)+ca+b+c(ca)AB=ba,AC=ca=a+b+ca+b+ca+ba+b+c(ba)+ca+b+c(ca)=aa+b+ca+ba+b+cb+ca+b+cc

したがって、i=aa+b+ca+ba+b+cb となる。