「ベクトル - 位置ベクトル」の版間の差分

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以上より、<math>\overrightarrow{PR} = \frac{2}{5} \overrightarrow{PQ}</math> であり、P、Q、Rは同一直線上にある。<br>
以上より、<math>\overrightarrow{PR} = \frac{2}{5} \overrightarrow{PQ}</math> であり、P、Q、Rは同一直線上にある。<br>
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==== 例題3. ====
重心の定義
三角形の頂点からその対辺の中点を結んだ線(中線)は1点で交わり、その交点を三角形の重心という。
重心は、3つの中線それぞれを2:1に内分する。
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△ABCの重心をGとする。
1. <math>\overrightarrow{AG}</math> を <math>\overrightarrow{AB}</math> と <math>\overrightarrow{AC}</math> を用いて表せ。
2. ある基準点Oからの位置ベクトルが、<math>A(\vec{a}), B(\vec{b}), C(\vec{c})</math> となるとき、重心の位置ベクトル<math>G(\vec{g})</math> を <math>\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}</math> で表せ。
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* 1の解答
辺BCの中点をMとおくと、重心の定義より<math>BM:CM = 1:1</math> であるから、<math>\overrightarrow{AM} = \frac{1}{2} \overrightarrow{AB} + \frac{1}{2} \overrightarrow{AC}</math> となる。<br>
また、重心の性質より、<math>AG:GM = 2:1</math> であるから、次式が求められる。<br>
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\begin{align}
\overrightarrow{AG} &= \frac{2}{3} \overrightarrow{AM} \\
&= \frac{2}{3} \left( \frac{1}{2} \overrightarrow{AB} + \frac{1}{2} \overrightarrow{AC} \right) \\
&= \frac{1}{3} \overrightarrow{AB} + \frac{1}{3} \overrightarrow{AC}
\end{align}
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したがって、<math>\overrightarrow{AG} = \boldsymbol{\frac{1}{3}} \overrightarrow{AB} + \boldsymbol{\frac{1}{3}} \overrightarrow{AC}</math> となる。<br>
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* 2の解答
<math>\overrightarrow{OG} = \overrightarrow{OA} + \overrightarrow{AG}</math> であるから、次式が求められる。<br>
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\begin{align}
\overrightarrow{OG} &= \vec{a} + \frac{1}{3} \overrightarrow{AB} + \frac{1}{3} \overrightarrow{AC} \\
&= \vec{a} + \frac{1}{3} \left( \vec{b} - \vec{a} \right) + \frac{1}{3} \left( \vec{c} - \vec{a} \right) \\
&= \frac{1}{3} \vec{a} + \frac{1}{3} \vec{b} + \frac{1}{3} \vec{c}
\end{align}
</math>
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__FORCETOC__
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[[カテゴリ:解析学]]
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2022年5月24日 (火) 11:59時点における版

概要



内分点と外分点の位置ベクトル

ベクトルの伸縮

例えば、下図のように直線OA上に点Xがあり、OA:AX=3:2であるとする。
この時、OXは、OAを伸縮することによって表すことができ、OX=53OA と書くことができる。


3点が一直線上にある条件

3点A、B、Cが一直線上にあるのは、ベクトルACABを伸縮することにより表すことができる場合である。
つまり、AC=kAB となる実数kが存在することである。

3点が一直線上にある条件

3点A、B、Cが一直線上にある AC=kAB となる実数kが存在する


内分点の位置ベクトル

下図のように、点Oに関して、2点A(a),B(b)をとるとき、線分ABをm:nの比に内分する点Xの位置ベクトルであるxは、a,b,m,nを用いて、次式のように表すことができる。


x=OX=OA+AXベ ク ト ル の 分 解 =OA+mm+nABベ ク ト ル の 伸 縮 =OA+mm+n(OBOA)始 点 を O に す る =(1mm+n)OA+mm+nOB=nm+nOA+mm+nOB=nOA+mOBm+n=na+mbm+n

内分点の位置ベクトル

2点A(a),B(b)を結ぶ線分ABをm:nの比に内分する点X(x)において、xは、 x=na+mbm+n と表すことができる。


この式x=na+mbm+n の分子 na+mb は、上図の太線で表したように、下図のようにたすき掛けのような形になっている。


外分点の位置ベクトル

下図のように、点Oに関して2点A(a),B(b)をとる時、線分ABをm:nの比に外分する点Xの位置ベクトルであるxは、a,b,m,nを用いて、次式のように表すことができる。


x=OX=OA+AXベ ク ト ル の 分 解 =OA+mmnABベ ク ト ル の 伸 縮 =OA+mmn(OBOA)始 点 を O に す る =(1mmn)OA+mmnOB=nmnOA+mmnOB=nOA+mOBmn=na+mbmn

外分点の位置ベクトル

2点A(a),B(b)を結ぶ線分ABをm:nの比に外分する点X(x)において、xは、x=na+mbmn と表すことができる。


この式では、"m:nに外分すること"は、"m:-nに内分すること"と等しいことが分かる。
また、x=na+mbmn は、分母・分子にー1を乗算することにより、x=(na+mb)(mn)=nambnmとも書けるため、
"-m:nに内分すること"とも等しいことがわかる。

例題1. 内分点と外分点の座標

原点をO(0, 0)とする座標平面上に2点A(ax, ay), B(bx, by)があり、線分ABをm:nに内分する点をXとする時、点Xの座標を求めよ。
また、線分ABをm:nに外分する点をYとする時、点Yの座標を求めよ。


内分点の位置ベクトルの式から、次式が求められる。
OX=nOA+mOBm+n=nm+nOA+mm+nOB
上式に、OA=(axay),OB=(bxby)を用いると次式となる。
OX=nm+n(axay)+mm+n(bxby)=1m+n(naxnay)+1m+n(mbxmby)=1m+n(nax+mbxnay+mby)
したがって、点Xの座標は(nax+mbxm+n,nay+mbym+n)となる。

また,外分点の位置ベクトルの式から、m:nに外分することは、m:-nに内分することと同じであるため、次式となる。
OY=nOA+mOBmn=nmnOA+mmnOB
これに、OA=(axay),OB=(bxby)を用いると次式となる。
OX=nmn(axay)+mmn(bxby)=1mn(naxnay)+1mn(mbxmby)=1mn(nax+mbxnay+mby)
したがって、点Yの座標は、(nax+mbxmn,nay+mbymn) となる。

例題2. 3点が一直線上にある条件

△ABCの辺ABを1:2に内分する点をP、辺BCを3:1に外分する点をQ、辺CAを2:3に内分する点をRとする時、3点P、Q、Rは一直線上にあることを示せ。



AB=b,AC=c とおくと、AQ=b+3c31=b+3c2 と表すことができる。

したがって、
PQ=AQAP=56b+32cPR=ARAP=13b+35c

以上より、PR=25PQ であり、P、Q、Rは同一直線上にある。

例題3.

重心の定義

三角形の頂点からその対辺の中点を結んだ線(中線)は1点で交わり、その交点を三角形の重心という。
重心は、3つの中線それぞれを2:1に内分する。


△ABCの重心をGとする。

1. AGABAC を用いて表せ。
2. ある基準点Oからの位置ベクトルが、A(a),B(b),C(c) となるとき、重心の位置ベクトルG(g)a,b,c で表せ。



  • 1の解答

辺BCの中点をMとおくと、重心の定義よりBM:CM=1:1 であるから、AM=12AB+12AC となる。
また、重心の性質より、AG:GM=2:1 であるから、次式が求められる。

AG=23AM=23(12AB+12AC)=13AB+13AC

したがって、AG=13AB+13AC となる。

  • 2の解答

OG=OA+AG であるから、次式が求められる。

OG=a+13AB+13AC=a+13(ba)+13(ca)=13a+13b+13c