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| <html><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%94%B9%E8%A8%82%E6%96%B0%E7%89%88%E3%80%91%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E6%A7%8B%E7%AF%89%E3%81%AE%E5%AE%9F%E4%BE%8B%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8BSamba%EF%BC%BB%E5%AE%9F%E8%B7%B5%EF%BC%BD%E5%85%A5%E9%96%80-%E9%AB%99%E6%A9%8B%E5%9F%BA%E4%BF%A1-ebook/dp/B01CXL8NL6?_encoding=UTF8&linkCode=ll1&tag=presire220a-22&linkId=817d35d06e681134e6e05d318abbc814&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl" target="_blank"><img style="width: 250px; height: auto;" src="https://m.media-amazon.com/images/I/81wRPjbdhML._SL1500_.jpg" ></a><br>
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|}
|}
</center>
</center>
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== Sambaの設定項目 ==
== Sambaの設定項目 ==
Sambaの設定ファイル (smb.confファイル) では、各セクション ([global]セクションを除く) は、共有リソースを記述する。<br>
<br>
設定ファイルには、[global]セクション、[homes]セクション、[printers]セクションの3つの特別なセクションがある。<br>
それ以外のセクションは、ユーザ定義のセクションである。<br>
<br>
Sambaの設定ファイルのセクション名において、大文字・小文字は区別されない。<br>
そのため、以下に示すような記述は同じように認識される。<br>
<br>
<u>ただし、一般的な慣習としては、小文字のセクション名が最も広く使われており、設定ファイルの可読性や保守性の観点からも、小文字で統一することを推奨する。</u><br>
<syntaxhighlight lang="ini">
# [global]セクションの記述例
[global]
[GLOBAL]
[Global]
</syntaxhighlight>
<br>
==== [global]セクション ====
==== [global]セクション ====
Sambaサーバ全体に適用される設定を記述する特殊なセクションである。<br>
Sambaサーバ全体に適用される設定を記述する特殊なセクションである。<br>
357行目: 374行目:
| max log size || ログファイルの最大サイズを指定する。<br>値が0の場合は、サイズは無制限となる。<br><br>デフォルト値は、<code>1000</code>[kB]
| max log size || ログファイルの最大サイズを指定する。<br>値が0の場合は、サイズは無制限となる。<br><br>デフォルト値は、<code>1000</code>[kB]
|-
|-
| passdb backend || ユーザアカウント情報を格納するバックエンドを指定する。<br><br>デフォルト値は、<code>tdbsam</code><br>TDB (Trivial Database) ファイルを使用する。
| passdb backend || ユーザアカウント情報を格納するバックエンドを指定する。<br><br>デフォルト値は、<code>tdbsam</code>であり、TDB (Trivial Database) ファイルを使用する。<br><br>
* tdbsam
*: TDBデータベースを使用する方式であり、最も一般的に使用される。
*: 小〜中規模の環境に適している。
* smbpasswd
*: レガシーな従来型のパスワードファイル方式である。
*: /etc/smbpasswdファイルを使用する。
* ldapsam
*: LDAPを使用する方式であり、大規模環境に適している。
*: Active Directoryとの統合が可能。
* guest
*: ゲストアクセス用の特別な設定である。
* built-in
*: Sambaの内蔵データベースを使用する。
<br>
なお、複数のバックエンドを組み合わせて使用することも可能である。<br>
<syntaxhighlight lang="ini">
[global]
passdb backend = tdbsam guest
</syntaxhighlight>
|-
|-
| usershare allow guests || ゲストアクセスを持つユーザがユーザ共有を作成することを許可するかどうかを指定する。<br><br>デフォルト値は、<code>no</code><br>"no"は、セキュリティ上の理由からゲストユーザによる共有作成を禁止する。
| usershare allow guests || ゲストアクセスを持つユーザがユーザ共有を作成することを許可するかどうかを指定する。<br><br>デフォルト値は、<code>no</code><br>"no"は、セキュリティ上の理由からゲストユーザによる共有作成を禁止する。
427行目: 463行目:
| read only || 共有を読み取り専用にするかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: read only = no
| read only || 共有を読み取り専用にするかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: read only = no
|-
|-
| writable || ユーザに書き込み権限を与えるかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: writable = yes
| writable || ユーザに書き込み権限を与えるかどうかを指定する。<br>一般的には read onlyがよく使用されている。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: writable = yes
|-
|-
| create mask || 新しく作成されるファイルのパーミッションを指定する。<br>値: 8進数のパーミッション値<br><br>例: create mask = 0700
| create mask || 新しく作成されるファイルのパーミッションを指定する。<br>値: 8進数のパーミッション値<br><br>例: create mask = 0700
452行目: 488行目:
|- style="background-color:#e0e0e0;"
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| dos filetimes || DOSスタイルのファイルタイムスタンプを使用するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: dos filetimes = yes<br><br>例: case sensitive = auto<br><br><u>[homes]セクションでも使用可能であるが、</u><br><u>[global]セクションでより一般的に指定される。</u>
| dos filetimes || DOSスタイルのファイルタイムスタンプを使用するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: dos filetimes = yes<br><br>例: case sensitive = auto<br><br><u>[homes]セクションでも使用可能であるが、</u><br><u>[global]セクションでより一般的に指定される。</u>
|}
</center>
<br>
==== [printers]セクション ====
Sambaで利用可能な全てのプリンタを共有するための特別なセクションである。<br>
このセクションを使用する場合、システムに設定されているプリンタが自動的に共有される。<br>
<br>
[printers]セクションは、全てのプリンタに適用される基本的な設定のみを含み、より具体的または高度な設定は別のセクションで行われることが多い。<br>
<br>
<center>
{| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;"
|+ [printers]セクションの設定項目
|-
! style="background-color:#66CCFF;" | キー
! style="background-color:#66CCFF;" | 意味
|-
| comment || [printers]セクションの説明文である。<br><br>例: comment = All Printers
|-
| path || スプールファイルを保存するディレクトリを指定する。<br><br>例: path = /var/spool/samba
|-
| browseable || プリンタ共有をネットワーク上で表示するかどうかを設定する。<br><br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: browseable = yes
|-
| guest ok || ゲストユーザのアクセスを許可するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: guest ok = no
|-
| print ok || この共有をプリンタ共有として使用可能にするかどうかを指定する。<br>[printers]セクションでは、一般的に、<code>yes</code>に設定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: print ok = yes<br><br><u>※注意</u><br><u>このオプションは、printableキーのエイリアス (別名) である。<br>どちらを使用しても同じ効果がある。</u>
|-
| printable || この共有をプリンタ共有として使用可能にするかどうかを指定する。<br>[printers]セクションでは、一般的に、<code>yes</code>に設定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: print ok = yes<br><br><u>※注意</u><br><u>このオプションは、print okキーのエイリアス (別名) である。<br>どちらを使用しても同じ効果がある。</u>
|-
| print command || 印刷ジョブを処理するコマンドを指定する。<br><br>例: print command = /usr/bin/lpr -P %p %s
|-
| lpq command || プリンタキューの状態を表示するコマンドを指定する。<br><br>例: lpq command = /usr/bin/lpq -P %p
|-
| lprm command || 印刷ジョブを削除するコマンドを指定する。<br><br>例: lprm command = /usr/bin/lprm -P %p %j
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| load printer || <u>主に[global]セクションで設定されるため、[printers]セクションでは一般的には使用されない。</u><br><br>システムに設定されている全てのプリンタを自動的に共有するかどうかを指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| printing || <u>主に[global]セクションで設定されるため、[printers]セクションでは一般的には使用されない。</u><br><br>使用する印刷システムを指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| printer admin || <u>この設定は、古いバージョンのSambaで使用されていたが、現在は非推奨である。</u><br>[printers]セクションでの使用は一般的には使用されない。<br><br>プリンタ管理者として指定するユーザやグループを設定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| min print space || <u>これは個々のプリンタ共有で設定、または、必要な場合は[global]セクションで設定する。</u><br><br>印刷を許可するために必要な最小のディスク空き容量を指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| use client driver || <u>これは個々のプリンタ共有で設定、または、必要な場合は[global]セクションで設定する。</u><br><br>クライアント側のプリンタドライバを使用するかどうかを指定する。
|}
|}
</center>
</center>
457行目: 536行目:


==== [profiles]セクション ====
==== [profiles]セクション ====
[profiles]セクションは、ユーザプロファイル (ローミングプロファイル) を保存するために使用される特別なセクションである。<br>
[profiles]セクションは、最初から予約されているわけではない。<br>
これは、Sambaの特定の機能に関連する慣例的なセクション名である。<br>
<br>
最初から予約されていないが、Windowsドメイン環境でよく使用される慣例的な名前である。<br>
多くのLinuxディストリビューションでは、ローミングプロファイルを格納するために使用される。<br>
<br>
このセクション名は、Sambaの特定の機能と密接に関連しているため、多くの設定例や文書で見かけることがある。<br>
ユーザが別の名前を使用することも可能である。<br>
<br>
<br>
[profiles]セクションは主にWindowsクライアントのローミングプロファイルを扱うために使用する。<br>
ただし、これらの慣例的な名前を使用することにより、設定の意図が明確になり、他の管理者も理解しやすくなるというメリットがある。<br>
このセクションの設定は、ネットワーク環境やセキュリティポリシーに大きく依存する。<br>
<br>
また、一部のSamba関連ツールやスクリプトが、これらの名前を期待している可能性もある。<br>
<br>
<br>
これらのキーを使用して、ユーザプロファイルの共有動作をカスタマイズできる。<br>
これらのキーを使用して、ユーザプロファイルの共有動作をカスタマイズできる。<br>
503行目: 590行目:


==== [netlogon]セクション ====
==== [netlogon]セクション ====
[netlogon]セクションは、ドメインログオンスクリプトのための特別なセクションである。<br>
[netlogon]セクションは、最初から予約されているわけではない。<br>
これは、Sambaの特定の機能に関連する慣例的なセクション名である。<br>
<br>
最初から予約されていないが、Windowsドメインコントローラの機能を模倣する時によく使用される慣例的な名前である。<br>
多くのLinuxディストリビューションでは、ドメインのログオンスクリプトやポリシーファイルを格納するために使用される。<br>
<br>
このセクション名は、Sambaの特定の機能と密接に関連しているため、多くの設定例や文書で見かけることがある。<br>
ユーザが別の名前を使用することも可能である。<br>
<br>
ただし、これらの慣例的な名前を使用することにより、設定の意図が明確になり、他の管理者も理解しやすくなるというメリットがある。<br>
<br>
また、一部のSamba関連ツールやスクリプトが、これらの名前を期待している可能性もある。<br>
<br>
<br>
一般的な共有セクションで使用されるような多くのキー (write list、hide files、create mask、directory mask等)は、一般的には[netlogon]セクションでは使用されない。<br>
一般的な共有セクションで使用されるような多くのキー (write list、hide files、create mask、directory mask等)は、一般的には[netlogon]セクションでは使用されない。<br>
<br>
[netlogon]セクションの主な目的は、Windowsクライアントのログオンスクリプトの場所を指定することである。<br>
<br>
<br>
<center>
<center>
527行目: 623行目:
<br>
<br>


==== [printers]セクション ====
==== [print$]セクション ====
Sambaで利用可能な全てのプリンタを共有するための特別なセクションである。<br>
<u>[print$]セクションは、最初から予約されているわけではない。</u><br>
このセクションを使用する場合、システムに設定されているプリンタが自動的に共有される。<br>
<u>これは、Sambaの特定の機能に関連する慣例的なセクション名である。</u><br>
<br>
最初から予約されていないが、Sambaがプリンタサーバとして機能する時によく使用される慣例的な名前である。<br>
多くのLinuxディストリビューションでは、Windowsクライアント向けのプリンタドライバを格納するために使用される。<br>
<br>
<br>
[printers]セクションは、全てのプリンタに適用される基本的な設定のみを含み、より具体的または高度な設定は別のセクションで行われることが多い。<br>
このセクション名は、Sambaの特定の機能と密接に関連しているため、多くの設定例や文書で見かけることがある。<br>
ユーザが別の名前を使用することも可能である。<br>
<br>
<br>
<center>
ただし、これらの慣例的な名前を使用することにより、設定の意図が明確になり、他の管理者も理解しやすくなるというメリットがある。<br>
{| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;"
|+ [printers]セクションの設定項目
|-
! style="background-color:#66CCFF;" | キー
! style="background-color:#66CCFF;" | 意味
|-
| comment || [printers]セクションの説明文である。<br><br>例: comment = All Printers
|-
| path || スプールファイルを保存するディレクトリを指定する。<br><br>例: path = /var/spool/samba
|-
| browseable || プリンタ共有をネットワーク上で表示するかどうかを設定する。<br><br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: browseable = yes
|-
| guest ok || ゲストユーザのアクセスを許可するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: guest ok = no
|-
| print ok || この共有をプリンタ共有として使用可能にするかどうかを指定する。<br>[printers]セクションでは、一般的に、<code>yes</code>に設定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: print ok = yes<br><br><u>※注意</u><br><u>このオプションは、printableキーのエイリアス (別名) である。<br>どちらを使用しても同じ効果がある。</u>
|-
| printable || この共有をプリンタ共有として使用可能にするかどうかを指定する。<br>[printers]セクションでは、一般的に、<code>yes</code>に設定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: print ok = yes<br><br><u>※注意</u><br><u>このオプションは、print okキーのエイリアス (別名) である。<br>どちらを使用しても同じ効果がある。</u>
|-
| print command || 印刷ジョブを処理するコマンドを指定する。<br><br>例: print command = /usr/bin/lpr -P %p %s
|-
| lpq command || プリンタキューの状態を表示するコマンドを指定する。<br><br>例: lpq command = /usr/bin/lpq -P %p
|-
| lprm command || 印刷ジョブを削除するコマンドを指定する。<br><br>例: lprm command = /usr/bin/lprm -P %p %j
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| load printer || <u>主に[global]セクションで設定されるため、[printers]セクションでは一般的には使用されない。</u><br><br>システムに設定されている全てのプリンタを自動的に共有するかどうかを指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| printing || <u>主に[global]セクションで設定されるため、[printers]セクションでは一般的には使用されない。</u><br><br>使用する印刷システムを指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| printer admin || <u>この設定は、古いバージョンのSambaで使用されていたが、現在は非推奨である。</u><br>[printers]セクションでの使用は一般的には使用されない。<br><br>プリンタ管理者として指定するユーザやグループを設定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| min print space || <u>これは個々のプリンタ共有で設定、または、必要な場合は[global]セクションで設定する。</u><br><br>印刷を許可するために必要な最小のディスク空き容量を指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| use client driver || <u>これは個々のプリンタ共有で設定、または、必要な場合は[global]セクションで設定する。</u><br><br>クライアント側のプリンタドライバを使用するかどうかを指定する。
|}
</center>
<br>
<br>
 
また、一部のSamba関連ツールやスクリプトが、これらの名前を期待している可能性もある。<br>
==== [print$]セクション ====
プリンタドライバの格納場所を指定する特別なセクションである。<br>
<br>
<br>
<center>
<center>
667行目: 730行目:
| read list || 読み取りが例外的に許可されるユーザを指定する。<br>(グループを指定する時は@<グループ名>を使用する)
| read list || 読み取りが例外的に許可されるユーザを指定する。<br>(グループを指定する時は@<グループ名>を使用する)
|-
|-
| writable || 書き込みを許可するかどうかを指定する。
| writable || 書き込みを許可するかどうかを指定する。<br>一般的には read onlyがよく使用されている。
|-
|-
| write list || 書き込みが例外的に許可されるユーザを指定する。<br>(グループを指定する時は@<グループ名>を使用する)
| write list || 書き込みが例外的に許可されるユーザを指定する。<br>(グループを指定する時は@<グループ名>を使用する)