文字列「presire220a-22」を「presire2-22」に置換
 
(同じ利用者による、間の15版が非表示)
45行目: 45行目:
! style="text-align: center; background-color:#44CC99;" | 参考書  
! style="text-align: center; background-color:#44CC99;" | 参考書  
|- style="text-align: center;"
|- style="text-align: center;"
| <html><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%94%B9%E8%A8%82%E6%96%B0%E7%89%88%E3%80%91%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E6%A7%8B%E7%AF%89%E3%81%AE%E5%AE%9F%E4%BE%8B%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8BSamba%EF%BC%BB%E5%AE%9F%E8%B7%B5%EF%BC%BD%E5%85%A5%E9%96%80-%E9%AB%99%E6%A9%8B%E5%9F%BA%E4%BF%A1-ebook/dp/B01CXL8NL6?_encoding=UTF8&linkCode=ll1&tag=presire220a-22&linkId=817d35d06e681134e6e05d318abbc814&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl" target="_blank"><img style="width: 250px; height: auto;" src="https://m.media-amazon.com/images/I/81wRPjbdhML._SL1500_.jpg" ></a><br>
| <html><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%94%B9%E8%A8%82%E6%96%B0%E7%89%88%E3%80%91%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E6%A7%8B%E7%AF%89%E3%81%AE%E5%AE%9F%E4%BE%8B%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8BSamba%EF%BC%BB%E5%AE%9F%E8%B7%B5%EF%BC%BD%E5%85%A5%E9%96%80-%E9%AB%99%E6%A9%8B%E5%9F%BA%E4%BF%A1-ebook/dp/B01CXL8NL6?_encoding=UTF8&linkCode=ll1&tag=presire2-22&linkId=817d35d06e681134e6e05d318abbc814&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl" target="_blank"><img style="width: 250px; height: auto;" src="https://m.media-amazon.com/images/I/81wRPjbdhML._SL1500_.jpg" ></a><br>
<center><a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%94%B9%E8%A8%82%E6%96%B0%E7%89%88%E3%80%91%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E6%A7%8B%E7%AF%89%E3%81%AE%E5%AE%9F%E4%BE%8B%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8BSamba%EF%BC%BB%E5%AE%9F%E8%B7%B5%EF%BC%BD%E5%85%A5%E9%96%80-%E9%AB%99%E6%A9%8B%E5%9F%BA%E4%BF%A1-ebook/dp/B01CXL8NL6?_encoding=UTF8&linkCode=ll1&tag=presire220a-22&linkId=70fb1fa0ce0f5de14e7027fb004dc83e&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl">Samba[実践]入門<br>サーバ構築の実例がわかる</a></center></html>
<center><a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%94%B9%E8%A8%82%E6%96%B0%E7%89%88%E3%80%91%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E6%A7%8B%E7%AF%89%E3%81%AE%E5%AE%9F%E4%BE%8B%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8BSamba%EF%BC%BB%E5%AE%9F%E8%B7%B5%EF%BC%BD%E5%85%A5%E9%96%80-%E9%AB%99%E6%A9%8B%E5%9F%BA%E4%BF%A1-ebook/dp/B01CXL8NL6?_encoding=UTF8&linkCode=ll1&tag=presire2-22&linkId=70fb1fa0ce0f5de14e7027fb004dc83e&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl">Samba[実践]入門<br>サーバ構築の実例がわかる</a></center></html>
|}
|}
</center>
</center>
295行目: 295行目:


== Sambaの設定項目 ==
== Sambaの設定項目 ==
Sambaの設定ファイル (smb.confファイル) では、各セクション ([global]セクションを除く) は、共有リソースを記述する。<br>
<br>
設定ファイルには、[global]セクション、[homes]セクション、[printers]セクションの3つの特別なセクションがある。<br>
それ以外のセクションは、ユーザ定義のセクションである。<br>
<br>
Sambaの設定ファイルのセクション名において、大文字・小文字は区別されない。<br>
そのため、以下に示すような記述は同じように認識される。<br>
<br>
<u>ただし、一般的な慣習としては、小文字のセクション名が最も広く使われており、設定ファイルの可読性や保守性の観点からも、小文字で統一することを推奨する。</u><br>
<syntaxhighlight lang="ini">
# [global]セクションの記述例
[global]
[GLOBAL]
[Global]
</syntaxhighlight>
<br>
==== [global]セクション ====
==== [global]セクション ====
Sambaサーバ全体に適用される設定を記述する特殊なセクションである。<br>
Sambaサーバ全体に適用される設定を記述する特殊なセクションである。<br>
357行目: 374行目:
| max log size || ログファイルの最大サイズを指定する。<br>値が0の場合は、サイズは無制限となる。<br><br>デフォルト値は、<code>1000</code>[kB]
| max log size || ログファイルの最大サイズを指定する。<br>値が0の場合は、サイズは無制限となる。<br><br>デフォルト値は、<code>1000</code>[kB]
|-
|-
| passdb backend || ユーザアカウント情報を格納するバックエンドを指定する。<br><br>デフォルト値は、<code>tdbsam</code><br>TDB (Trivial Database) ファイルを使用する。
| passdb backend || ユーザアカウント情報を格納するバックエンドを指定する。<br><br>デフォルト値は、<code>tdbsam</code>であり、TDB (Trivial Database) ファイルを使用する。<br><br>
* tdbsam
*: TDBデータベースを使用する方式であり、最も一般的に使用される。
*: 小〜中規模の環境に適している。
* smbpasswd
*: レガシーな従来型のパスワードファイル方式である。
*: /etc/smbpasswdファイルを使用する。
* ldapsam
*: LDAPを使用する方式であり、大規模環境に適している。
*: Active Directoryとの統合が可能。
* guest
*: ゲストアクセス用の特別な設定である。
* built-in
*: Sambaの内蔵データベースを使用する。
<br>
なお、複数のバックエンドを組み合わせて使用することも可能である。<br>
<syntaxhighlight lang="ini">
[global]
passdb backend = tdbsam guest
</syntaxhighlight>
|-
|-
| usershare allow guests || ゲストアクセスを持つユーザがユーザ共有を作成することを許可するかどうかを指定する。<br><br>デフォルト値は、<code>no</code><br>"no"は、セキュリティ上の理由からゲストユーザによる共有作成を禁止する。
| usershare allow guests || ゲストアクセスを持つユーザがユーザ共有を作成することを許可するかどうかを指定する。<br><br>デフォルト値は、<code>no</code><br>"no"は、セキュリティ上の理由からゲストユーザによる共有作成を禁止する。
422行目: 458行目:
! style="background-color:#66CCFF;" | キー  
! style="background-color:#66CCFF;" | キー  
! style="background-color:#66CCFF;" | 意味
! style="background-color:#66CCFF;" | 意味
|-
| path || ホームディレクトリの基本パスを指定する。<br><br>例: path = /home/%S
|-
|-
| browseable || この共有をネットワーク上で表示するかどうかを制御する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: browseable = no
| browseable || この共有をネットワーク上で表示するかどうかを制御する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: browseable = no
|-
|-
| read only || 共有を読み取り専用にするかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: read only = no
| read only || 共有を読み取り専用にするかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: read only = no
|-
| writable || ユーザに書き込み権限を与えるかどうかを指定する。<br>一般的には read onlyがよく使用されている。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: writable = yes
|-
|-
| create mask || 新しく作成されるファイルのパーミッションを指定する。<br>値: 8進数のパーミッション値<br><br>例: create mask = 0700
| create mask || 新しく作成されるファイルのパーミッションを指定する。<br>値: 8進数のパーミッション値<br><br>例: create mask = 0700
437行目: 473行目:
| guest ok || ゲストユーザのアクセスを許可するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: guest ok = no
| guest ok || ゲストユーザのアクセスを許可するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: guest ok = no
|-
|-
| writable || ユーザに書き込み権限を与えるかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: writable = yes
| hide dot files || ドットで始まるファイルを隠すかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: hide dot files = yes<br><br><u>[homes]セクションでも一般的に使用される。</u>
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| path || Sambaが自動的にユーザのホームディレクトリの基本パスを指定する。<br><br>例: path = /home/%S<br><br><u>[homes]セクションでは一般的に使用されない。</u><br><u>他の共有セクションで指定する。</u>
|-
| veto files || アクセスを拒否するファイルパターンを指定する。<br><br>例: veto files = /.*/.*/<br><br><u>[homes]セクションでも使用可能であるが、</u><br><u>[global]セクションや他の共有セクションでもよく使用される。</u>
|-
| hide files || 特定のファイルやディレクトリを非表示にする。<br><br>例: hide files = /lost+found/*/<br><br><u>[homes]セクションでも使用可能であるが、</u><br><u>[global]セクションや他の共有セクションでもよく使用される。</u>
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| follow symlinks || シンボリックリンクをたどるかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: follow symlinks = yes<br><br><u>[homes]セクションでも使用可能であるが、</u><br><u>[global]セクションでより一般的に指定される。</u>
|-
| strict sync || 同期書き込みを厳密に行うかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: strict sync = no<br><br><u>[homes]セクションで使用可能であるが、</u><br><u>パフォーマンスに影響を与える可能性があるため、使用を検討する必要がある。</u>
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| case sensitive || ファイル名の大文字小文字を区別するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code> または <code>auto</code><br><br>例: case sensitive = auto<br><br><u>[homes]セクションでも使用可能であるが、</u><br><u>[global]セクションでより一般的に指定される。</u>
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| dos filetimes || DOSスタイルのファイルタイムスタンプを使用するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: dos filetimes = yes<br><br>例: case sensitive = auto<br><br><u>[homes]セクションでも使用可能であるが、</u><br><u>[global]セクションでより一般的に指定される。</u>
|}
</center>
<br>
==== [printers]セクション ====
Sambaで利用可能な全てのプリンタを共有するための特別なセクションである。<br>
このセクションを使用する場合、システムに設定されているプリンタが自動的に共有される。<br>
<br>
[printers]セクションは、全てのプリンタに適用される基本的な設定のみを含み、より具体的または高度な設定は別のセクションで行われることが多い。<br>
<br>
<center>
{| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;"
|+ [printers]セクションの設定項目
|-
! style="background-color:#66CCFF;" | キー
! style="background-color:#66CCFF;" | 意味
|-
|-
| veto files || アクセスを拒否するファイルパターンを指定する。<br><br>例: veto files = /.*/.*/
| comment || [printers]セクションの説明文である。<br><br>例: comment = All Printers
|-
|-
| hide files || 特定のファイルやディレクトリを非表示にする。<br><br>例: hide files = /lost+found/*/
| path || スプールファイルを保存するディレクトリを指定する。<br><br>例: path = /var/spool/samba
|-
|-
| hide dot files || ドットで始まるファイルを隠すかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: hide dot files = yes
| browseable || プリンタ共有をネットワーク上で表示するかどうかを設定する。<br><br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: browseable = yes
|-
| guest ok || ゲストユーザのアクセスを許可するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: guest ok = no
|-
|-
| follow symlinks || シンボリックリンクをたどるかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: follow symlinks = yes
| print ok || この共有をプリンタ共有として使用可能にするかどうかを指定する。<br>[printers]セクションでは、一般的に、<code>yes</code>に設定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: print ok = yes<br><br><u>※注意</u><br><u>このオプションは、printableキーのエイリアス (別名) である。<br>どちらを使用しても同じ効果がある。</u>
|-
|-
| strict sync || 同期書き込みを厳密に行うかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: strict sync = no
| printable || この共有をプリンタ共有として使用可能にするかどうかを指定する。<br>[printers]セクションでは、一般的に、<code>yes</code>に設定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: print ok = yes<br><br><u>※注意</u><br><u>このオプションは、print okキーのエイリアス (別名) である。<br>どちらを使用しても同じ効果がある。</u>
|-
| print command || 印刷ジョブを処理するコマンドを指定する。<br><br>例: print command = /usr/bin/lpr -P %p %s
|-
|-
| case sensitive || ファイル名の大文字小文字を区別するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code> または <code>auto</code><br><br>例: case sensitive = auto
| lpq command || プリンタキューの状態を表示するコマンドを指定する。<br><br>例: lpq command = /usr/bin/lpq -P %p
|-
|-
| dos filetimes || DOSスタイルのファイルタイムスタンプを使用するかどうかを指定する。<br>: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>: dos filetimes = yes
| lprm command || 印刷ジョブを削除するコマンドを指定する。<br><br>例: lprm command = /usr/bin/lprm -P %p %j
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| load printer || <u>主に[global]セクションで設定されるため、[printers]セクションでは一般的には使用されない。</u><br><br>システムに設定されている全てのプリンタを自動的に共有するかどうかを指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| printing || <u>主に[global]セクションで設定されるため、[printers]セクションでは一般的には使用されない。</u><br><br>使用する印刷システムを指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| printer admin || <u>この設定は、古いバージョンのSambaで使用されていたが、現在は非推奨である。</u><br>[printers]セクションでの使用は一般的には使用されない。<br><br>プリンタ管理者として指定するユーザやグループを設定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| min print space || <u>これは個々のプリンタ共有で設定、または、必要な場合は[global]セクションで設定する。</u><br><br>印刷を許可するために必要な最小のディスク空き容量を指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| use client driver || <u>これは個々のプリンタ共有で設定、または、必要な場合は[global]セクションで設定する。</u><br><br>クライアント側のプリンタドライバを使用するかどうかを指定する。
|}
|}
</center>
</center>
<br>
<br>
==== [profiles]セクション ====
==== [profiles]セクション ====
[profiles]セクションは、ユーザプロファイル (ローミングプロファイル) を保存するために使用される特別なセクションである。<br>
[profiles]セクションは、最初から予約されているわけではない。<br>
これは、Sambaの特定の機能に関連する慣例的なセクション名である。<br>
<br>
<br>
[profiles]セクションは主にWindows クライアントのローミングプロファイルを扱うために使用する。<br>
最初から予約されていないが、Windowsドメイン環境でよく使用される慣例的な名前である。<br>
このセクションの設定は、ネットワーク環境やセキュリティポリシーに大きく依存する。<br>
多くのLinuxディストリビューションでは、ローミングプロファイルを格納するために使用される。<br>
<br>
このセクション名は、Sambaの特定の機能と密接に関連しているため、多くの設定例や文書で見かけることがある。<br>
ユーザが別の名前を使用することも可能である。<br>
<br>
ただし、これらの慣例的な名前を使用することにより、設定の意図が明確になり、他の管理者も理解しやすくなるというメリットがある。<br>
<br>
また、一部のSamba関連ツールやスクリプトが、これらの名前を期待している可能性もある。<br>
<br>
<br>
これらのキーを使用して、ユーザプロファイルの共有動作をカスタマイズできる。<br>
これらのキーを使用して、ユーザプロファイルの共有動作をカスタマイズできる。<br>
478行目: 566行目:
! style="background-color:#66CCFF;" | 意味
! style="background-color:#66CCFF;" | 意味
|-
|-
| path || ホームディレクトリの基本パスを指定する。<br><br>例: path = /home/%S
| comment || [profiles]セクションの説明文である。<br><br>例: comment = Network Profiles Service
|-
| path || プロファイルの保存場所を指定する。<br><br>例: path = %H
|-
| read only || 共有を読み取り専用にするかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: read only = no
|-
| create mask || 新しく作成されるファイルのパーミッションを指定する。<br>値: 8進数のパーミッション値<br><br>例: create mask = 0600
|-
| directory mask || 新しく作成されるディレクトリのパーミッションを指定する。<br>値: 8進数のパーミッション値<br><br>例: directory mask = 0700
|-
|-
| profile acls || プロファイルのACL (アクセス制御リスト) を有効にするかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: profile acls = yes
| profile acls || プロファイルのACL (アクセス制御リスト) を有効にするかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: profile acls = yes
484行目: 580行目:
| strict sync || 同期書き込みを厳密に行うかどうかを指定する。<br><br><code>yes</code>の場合<br>各書き込み操作後に即座にディスクに同期する。<br>データの一貫性は高まるが、パフォーマンスが低下する可能性がある。<br><br><code>no</code>の場合<br>即座の同期を行わず、システムの標準的なバッファリングを使用する。<br>パフォーマンスは向上するが、突然のシャットダウン時にデータが失われるリスクが高まる。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: strict sync = no
| strict sync || 同期書き込みを厳密に行うかどうかを指定する。<br><br><code>yes</code>の場合<br>各書き込み操作後に即座にディスクに同期する。<br>データの一貫性は高まるが、パフォーマンスが低下する可能性がある。<br><br><code>no</code>の場合<br>即座の同期を行わず、システムの標準的なバッファリングを使用する。<br>パフォーマンスは向上するが、突然のシャットダウン時にデータが失われるリスクが高まる。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: strict sync = no
|-
|-
| csc policy || クライアント側のキャッシュポリシーを指定する。<br>値: <code>manual</code>, <code>documents</code>, <code>programs</code>, <code>disable</code><br><br>例: csc policy = disable
| store dos attributes || WindowsのDOS属性 (読み取り専用、隠しファイル、システムファイル、アーカイブ)をUNIXファイルシステム上に保存するかどうかを制御する。<br><br>値 : <code>yes</code> (または、trueもしくは1) / <code>no</code> (または、falseもしくは0)<br><br>デフォルト値は、<code>no</code><br><br>有効にする場合、Sambaは、WindowsクライアントがファイルのDOS属性を変更した時に、それをUNIXファイルシステム上に保存する。<br>これにより、Windows固有の属性情報がUNIXシステム上でも維持される。<br>属性は、ファイルのEAバック (Extended Attributes) や特別なストリームに保存される。<br><br>無効にする場合、DOS属性はUNIXファイルシステム上に直接保存されない。<br>代わりに、SambaはUNIXのパーミッションを基にしてDOS属性をシミュレートする。<br><br><u>※注意</u><br><u>全てのUNIXファイルシステムがEAバックをサポートしているわけではない。</u><br><u>Windows統合が重要な環境では、このオプションを有効にすることにより、Windowsライクな動作を実現できる。</u><br><br><u>この設定は、WindowsとUNIX/Linux間でのファイル属性の一貫性を維持したい場合に特に有効である。</u>
|-
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| roaming profiles || ローミングプロファイルの動作を制御する。<br>ローミングプロファイルは、ユーザが異なるPCにログインしても同じ設定やデスクトップ環境を維持できるようにする機能である。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: roaming profiles = yes<br><br><code>yes</code>の場合<br>ユーザがログアウトする時にプロファイルがサーバに保存されて、別のPCでログインする時にそのプロファイルがロードされる。<br><br><code>no</code>の場合<br>ローカルプロファイルのみが使用されて、プロファイルはサーバに保存されない。
| csc policy || クライアント側のキャッシュポリシーを指定する。<br>値: <code>manual</code>, <code>documents</code>, <code>programs</code>, <code>disable</code><br><br>例: csc policy = disable<br><br><u>[profiles]セクションでは使用せず、一般的には、個別の共有セクションで指定する。</u>
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| roaming profiles || ローミングプロファイルの動作を制御する。<br>ローミングプロファイルは、ユーザが異なるPCにログインしても同じ設定やデスクトップ環境を維持できるようにする機能である。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: roaming profiles = yes<br><br><code>yes</code>の場合<br>ユーザがログアウトする時にプロファイルがサーバに保存されて、別のPCでログインする時にそのプロファイルがロードされる。<br><br><code>no</code>の場合<br>ローカルプロファイルのみが使用されて、プロファイルはサーバに保存されない。<br><br><u>[profiles]セクションで使用することがあるが、一般的には、[global]セクションで指定する。</u>
|}
|}
</center>
</center>
492行目: 590行目:


==== [netlogon]セクション ====
==== [netlogon]セクション ====
[netlogon]セクションは、ドメインログオンスクリプトのための特別なセクションである。<br>
[netlogon]セクションは、最初から予約されているわけではない。<br>
これは、Sambaの特定の機能に関連する慣例的なセクション名である。<br>
<br>
最初から予約されていないが、Windowsドメインコントローラの機能を模倣する時によく使用される慣例的な名前である。<br>
多くのLinuxディストリビューションでは、ドメインのログオンスクリプトやポリシーファイルを格納するために使用される。<br>
<br>
このセクション名は、Sambaの特定の機能と密接に関連しているため、多くの設定例や文書で見かけることがある。<br>
ユーザが別の名前を使用することも可能である。<br>
<br>
ただし、これらの慣例的な名前を使用することにより、設定の意図が明確になり、他の管理者も理解しやすくなるというメリットがある。<br>
<br>
また、一部のSamba関連ツールやスクリプトが、これらの名前を期待している可能性もある。<br>
<br>
<br>
一般的な共有セクションで使用されるような多くのキー (write list、hide files、create mask、directory mask等)は、一般的には[netlogon]セクションでは使用されない。<br>
一般的な共有セクションで使用されるような多くのキー (write list、hide files、create mask、directory mask等)は、一般的には[netlogon]セクションでは使用されない。<br>
<br>
[netlogon]セクションの主な目的は、Windowsクライアントのログオンスクリプトの場所を指定することである。<br>
<br>
<br>
<center>
<center>
516行目: 623行目:
<br>
<br>


==== [printers]セクション ====
==== [print$]セクション ====
Sambaで利用可能な全てのプリンタを共有するための特別なセクションである。<br>
<u>[print$]セクションは、最初から予約されているわけではない。</u><br>
このセクションを使用する場合、システムに設定されているプリンタが自動的に共有される。<br>
<u>これは、Sambaの特定の機能に関連する慣例的なセクション名である。</u><br>
<br>
最初から予約されていないが、Sambaがプリンタサーバとして機能する時によく使用される慣例的な名前である。<br>
多くのLinuxディストリビューションでは、Windowsクライアント向けのプリンタドライバを格納するために使用される。<br>
<br>
<br>
[printers]セクションは、全てのプリンタに適用される基本的な設定のみを含み、より具体的または高度な設定は別のセクションで行われることが多い。<br>
このセクション名は、Sambaの特定の機能と密接に関連しているため、多くの設定例や文書で見かけることがある。<br>
ユーザが別の名前を使用することも可能である。<br>
<br>
<br>
<center>
ただし、これらの慣例的な名前を使用することにより、設定の意図が明確になり、他の管理者も理解しやすくなるというメリットがある。<br>
{| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;"
|+ [printers]セクションの設定項目
|-
! style="background-color:#66CCFF;" | キー
! style="background-color:#66CCFF;" | 意味
|-
| comment || [printers]セクションの説明文である。<br><br>例: comment = All Printers
|-
| path || スプールファイルを保存するディレクトリを指定する。<br><br>例: path = /var/spool/samba
|-
| browseable || プリンタ共有をネットワーク上で表示するかどうかを設定する。<br><br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: browseable = yes
|-
| guest ok || ゲストユーザのアクセスを許可するかどうかを指定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: guest ok = no
|-
| print ok || この共有をプリンタ共有として使用可能にするかどうかを指定する。<br>[printers]セクションでは、一般的に、<code>yes</code>に設定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: print ok = yes<br><br><u>※注意</u><br><u>このオプションは、printableキーのエイリアス (別名) である。<br>どちらを使用しても同じ効果がある。</u>
|-
| printable || この共有をプリンタ共有として使用可能にするかどうかを指定する。<br>[printers]セクションでは、一般的に、<code>yes</code>に設定する。<br>値: <code>yes</code> または <code>no</code><br><br>例: print ok = yes<br><br><u>※注意</u><br><u>このオプションは、print okキーのエイリアス (別名) である。<br>どちらを使用しても同じ効果がある。</u>
|-
| print command || 印刷ジョブを処理するコマンドを指定する。<br><br>例: print command = /usr/bin/lpr -P %p %s
|-
| lpq command || プリンタキューの状態を表示するコマンドを指定する。<br><br>例: lpq command = /usr/bin/lpq -P %p
|-
| lprm command || 印刷ジョブを削除するコマンドを指定する。<br><br>例: lprm command = /usr/bin/lprm -P %p %j
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| load printer || <u>主に[global]セクションで設定されるため、[printers]セクションでは一般的には使用されない。</u><br><br>システムに設定されている全てのプリンタを自動的に共有するかどうかを指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| printing || <u>主に[global]セクションで設定されるため、[printers]セクションでは一般的には使用されない。</u><br><br>使用する印刷システムを指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| printer admin || <u>この設定は、古いバージョンのSambaで使用されていたが、現在は非推奨である。</u><br>[printers]セクションでの使用は一般的には使用されない。<br><br>プリンタ管理者として指定するユーザやグループを設定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| min print space || <u>これは個々のプリンタ共有で設定、または、必要な場合は[global]セクションで設定する。</u><br><br>印刷を許可するために必要な最小のディスク空き容量を指定する。
|- style="background-color:#e0e0e0;"
| use client driver || <u>これは個々のプリンタ共有で設定、または、必要な場合は[global]セクションで設定する。</u><br><br>クライアント側のプリンタドライバを使用するかどうかを指定する。
|}
</center>
<br>
<br>
 
また、一部のSamba関連ツールやスクリプトが、これらの名前を期待している可能性もある。<br>
==== [print$]セクション ====
プリンタドライバの格納場所を指定する特別なセクションである。<br>
<br>
<br>
<center>
<center>
656行目: 730行目:
| read list || 読み取りが例外的に許可されるユーザを指定する。<br>(グループを指定する時は@<グループ名>を使用する)
| read list || 読み取りが例外的に許可されるユーザを指定する。<br>(グループを指定する時は@<グループ名>を使用する)
|-
|-
| writable || 書き込みを許可するかどうかを指定する。
| writable || 書き込みを許可するかどうかを指定する。<br>一般的には read onlyがよく使用されている。
|-
|-
| write list || 書き込みが例外的に許可されるユーザを指定する。<br>(グループを指定する時は@<グループ名>を使用する)
| write list || 書き込みが例外的に許可されるユーザを指定する。<br>(グループを指定する時は@<グループ名>を使用する)