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GitHub - Codespaces
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== 概要 == GitHub Codespacesは、クラウド上にホストされた開発環境を提供するGitHubの機能である。<br> <br> Ubuntu Linux仮想マシン上のDockerコンテナとして動作し、ブラウザ版VS Code、デスクトップ版VS Code、またはGitHub CLIから接続して利用できる。<br> <br> ローカル環境のセットアップ不要で即座に開発を開始でき、チームメンバー間で統一された開発環境を共有できることが主なメリットである。<br> <br> 下表に、Codespacesが提供する主な機能を示す。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |+ GitHub Codespacesの主な機能 ! 機能 !! 説明 |- | クラウド開発環境 || Ubuntu Linux仮想マシン上のDockerコンテナとして動作し、Webブラウザからすぐに利用できる。 |- | Dev Container対応 || devcontainer.jsonで開発環境を定義して、チーム全体で同一の環境を再現できる。 |- | 複数の接続方法 || ブラウザ版VS Code、デスクトップ版VS Code、GitHub CLI等の複数の方法で接続できる。 |- | プリビルド機能 || 依存関係のインストールやビルドを事前に実行することにより、Codespace作成時間を短縮できる。 |- | シークレット管理 || 環境変数としてシークレットを安全に注入して、APIキーや認証情報を管理できる。 |} </center> <br><br> == Codespaceの作成 == ==== リポジトリからの作成 ==== Codespaceはリポジトリのページから直接作成できる。<br> <br> Web UIからの作成手順を以下に示す。<br> <br> # [リポジトリ]ページを開く。 # 緑色の[Code]ボタンを押下する。 # [Codespaces]タブを選択する。 # [Create codespace on <ブランチ名>]を選択する。 <br> VS Codeから作成する場合は、[Remote Explorer]パネルを開いて、[+]ボタンを押下する。<br> <br> GitHub CLIから作成するコマンドを以下に示す。<br> <br> gh codespace create -r OWNER/REPO -b BRANCH <br> リポジトリ名とブランチを指定しない場合は、対話形式で選択できる。<br> <br> ==== ブランチ・PR・テンプレートからの作成 ==== 特定のブランチやPull Request、テンプレートからもCodespaceを作成できる。<br> <br> * ブランチからの作成 *: [ブランチ]ページの[Code]ボタンから、そのブランチに対応したCodespaceを作成できる。 * Pull Requestからの作成 *: [PR]ページの[Code]ボタンから、PRのブランチに対応したCodespaceを作成できる。 *: PRの変更内容をレビューしながら動作確認する用途に適している。 * テンプレートからの作成 *: github.com/codespaces/templates から、Node.js、Python、JavaScript等のテンプレートを選択して空のCodespaceを作成できる。 <br> ==== マシンタイプの選択 ==== Codespaceのマシンタイプはコア数とメモリ容量によって異なる。<br> <br> 下表に、利用可能なマシンタイプを示す。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |+ Codespacesのマシンタイプと料金 ! マシンタイプ !! メモリ !! ストレージ !! 料金 !! 用途 |- | 2-core || 8[GB] || 32[GB] || $0.18/時間 || 軽量な開発、スクリプト作業 |- | 4-core || 16[GB] || 32[GB] || $0.36/時間 || 一般的なWebアプリケーション開発 |- | 8-core || 32[GB] || 64[GB] || $0.72/時間 || 中規模アプリケーション、複数サービスの並行起動 |- | 16-core || 64[GB] || 128[GB] || $1.44/時間 || 大規模プロジェクト、重いビルド作業 |- | 32-core || 128[GB] || 128[GB] || $2.88/時間 || 機械学習、大規模コンパイル作業 |} </center> <br> マシンタイプは作成後も変更できる。<br> <br> * Web UIからの変更 *: [Your codespaces]ページで対象のCodespaceのメニューから[Change machine type]を選択する。 * VS Codeからの変更 *: コマンドパレットで <u>Codespaces: Change Machine Type</u> を実行する。 * CLIからの変更 *: 以下に示すコマンドを使用する。 *: <pre>gh codespace edit --machine MACHINE_TYPE</pre> <br> ==== リージョンの選択 ==== Codespacesは複数のリージョンで利用できる。<br> <br> リージョンは、[Settings] - [Codespaces] - [Region]から選択できる。<br> <br> 利用可能なリージョンを以下に示す。<br> <br> * United States East * United States West * Europe West * Southeast Asia <br> レイテンシを最小化するために、物理的に近いリージョンを選択することを推奨する。<br> <br><br> == Dev Container == ==== Dev Containerとは ==== Dev Containerは、開発環境をコードとして定義する仕組みである。<br> <br> devcontainer.jsonファイルにベースイメージ、インストールするツール、VS Code拡張機能、エディタ設定等を記述することで、チーム全員が同一の開発環境を利用できる。<br> <br> Dev Containerを使用することにより、以下に示すメリットが得られる。<br> <br> * 環境の再現性 *: 新しいメンバーが参加した際も、同一の開発環境を即座に構築できる。 * 依存関係の管理 *: 必要なツールやライブラリをコンテナ内に閉じ込め、ホスト環境との競合を防ぐ。 * CI/CDとの統合 *: 開発環境とCI環境を同一の定義で管理できる。 <br> ==== devcontainer.json ==== devcontainer.jsonはJSONC (コメント付きJSON) 形式で記述する設定ファイルである。<br> <br> 配置場所を以下に示す。<br> <br> * <u>.devcontainer/devcontainer.json</u> * <u>.devcontainer.json</u> (ルートディレクトリ直下) <br> 複数のDev Container設定を持つ場合は、<u>.devcontainer/<設定名>/devcontainer.json</u> のようにサブディレクトリに配置できる。<br> <br> ==== 主要な設定項目 ==== 下表に、devcontainer.jsonの主要な設定項目を示す。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |+ devcontainer.jsonの設定項目一覧 |- ! 設定項目 !! 説明 |- | <code>image</code> || ベースとなるDockerイメージを指定する。<br>例: <u>"image": "mcr.microsoft.com/devcontainers/javascript-node:18"</u> |- | <code>features</code> || 追加する言語やツールを指定する。<br>Dev Container Featuresとして提供されているモジュールを使用する。<br>例: <u>"features": {"ghcr.io/devcontainers/features/python:1": {"version": "3.11"}}</u> |- | <code>customizations.vscode.extensions</code> || インストールするVS Code拡張機能のIDを配列で指定する。<br>例: <u>"extensions": ["ms-python.python", "dbaeumer.vscode-eslint"]</u> |- | <code>customizations.vscode.settings</code> || VS Codeのエディタ設定をキーと値のオブジェクトで指定する。<br>例: <u>"settings": {"editor.tabSize": 2}</u> |- | <code>forwardPorts</code> || コンテナ内のポートをホストに転送するポート番号の配列を指定する。<br>例: <u>"forwardPorts": [3000, 5432]</u> |- | <code>postCreateCommand</code> || Codespace作成後に自動実行するコマンドを指定する。<br>依存関係のインストール等に使用する。<br>例: <u>"postCreateCommand": "npm install"</u> |- | <code>remoteEnv</code> || コンテナ内に設定する環境変数をオブジェクトで指定する。 |- | <code>remoteUser</code> || コンテナ内のデフォルトユーザを指定する。 |} </center> <br> devcontainer.jsonの記述例を以下に示す。<br> <br> <syntaxhighlight lang="json"> { // Node.js開発環境の例 "name": "Node.js Development", "image": "mcr.microsoft.com/devcontainers/javascript-node:20", "features": { "ghcr.io/devcontainers/features/git:1": {} }, "customizations": { "vscode": { "extensions": [ "dbaeumer.vscode-eslint", "esbenp.prettier-vscode" ], "settings": { "editor.formatOnSave": true, "editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode" } } }, "forwardPorts": [3000], "postCreateCommand": "npm install" } </syntaxhighlight> <br> ==== プリセット設定 ==== 下表に、GitHubが公式に提供するプリセットのDev Container設定を示す。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |+ Dev Containerプリセット一覧 ! プリセット !! イメージ !! 主な用途 |- | Node.js / JavaScript || mcr.microsoft.com/devcontainers/javascript-node || フロントエンド、Node.jsバックエンド |- | Python || mcr.microsoft.com/devcontainers/python || Python Webアプリ、データサイエンス |- | Java || mcr.microsoft.com/devcontainers/java || Javaアプリケーション、Spring Boot |- | PHP || mcr.microsoft.com/devcontainers/php || WordPressを含むPHPアプリケーション |- | C# / .NET || mcr.microsoft.com/devcontainers/dotnet || ASP.NET Core等のC#アプリケーション |} </center> <br> ==== カスタムDockerfile ==== devcontainer.jsonからカスタムDockerfileを参照することにより、詳細な環境構築ができる。<br> <br> <u>.devcontainer/</u> ディレクトリに <u>Dockerfile</u> を配置し、devcontainer.jsonで参照する。<br> <br> <syntaxhighlight lang="json"> { "name": "Custom Environment", "build": { "dockerfile": "Dockerfile", "context": ".." }, "customizations": { "vscode": { "extensions": ["ms-python.python"] } } } </syntaxhighlight> <br> カスタムDockerfileの例を以下に示す。<br> <br> FROM mcr.microsoft.com/devcontainers/python:3.11 # 追加パッケージのインストール RUN apt-get update && apt-get install -y \ postgresql-client \ redis-tools \ && rm -rf /var/lib/apt/lists/* # Pythonパッケージのインストール COPY requirements.txt /tmp/ RUN pip install -r /tmp/requirements.txt <br> ==== Docker Composeとの連携 ==== データベースや外部サービスを含む複数コンテナ構成には、Docker Composeと連携できる。<br> <br> devcontainer.jsonで <code>dockerComposeFile</code> と <code>service</code> を指定する。<br> <br> <syntaxhighlight lang="json"> { "name": "Full Stack Application", "dockerComposeFile": "docker-compose.yml", "service": "app", "workspaceFolder": "/workspace", "customizations": { "vscode": { "extensions": ["ms-python.python"] } } } </syntaxhighlight> <br> 対応する <u>docker-compose.yml</u> の例を以下に示す。<br> <br> <syntaxhighlight lang="yaml"> services: app: build: . volumes: - ../..:/workspace:cached command: sleep infinity db: image: postgres:15 environment: POSTGRES_PASSWORD: devpassword redis: image: redis:7 </syntaxhighlight> <br><br> == Codespace内での開発 == ==== VS Code (ブラウザ版/デスクトップ版) ==== Codespaceには、Webブラウザ および デスクトップのVS Codeから接続できる。<br> <br> * ブラウザ版VS Code *: セットアップ不要でブラウザから直接利用できる。 *: 一部の機能 (ローカルファイルへのアクセス等) に制限がある。 * デスクトップ版VS Code *: フルの機能を利用できる。 *: Codespace内で[F1]キーを押下してコマンドパレットを開いて、Open in VS Code Desktop を実行することで切り替えられる。 <br> デスクトップ版への接続にはVS Codeと GitHub Codespaces拡張機能が必要である。<br> <br> ==== ターミナル ==== Codespace内のターミナルはUbuntu Linux環境を提供する。<br> <br> ターミナルはVS Codeのメニューから[Terminal] - [New Terminal]で開く または [Ctrl] + [`]キーで開ける。<br> <br> デフォルトではbashが使用されるが、devcontainer.jsonの設定によりZshやFishに変更できる。<br> <br> ==== Git操作 ==== CodespaceはGit操作に対応しており、GITHUB_TOKENによる自動認証が設定されている。<br> <br> HTTPS経由のGit操作は追加の認証設定なしで実行できる。<br> <br> VS Codeのソースコントロールビューから以下に示す操作が可能である。<br> <br> * ファイルのステージング ([+]ボタン) * コミットメッセージの入力とコミット実行 * リモートへのプッシュ * Pull Requestの作成 (GitHub Pull Requests拡張機能使用時) <br> CLIからのGit操作例を以下に示す。<br> <br> # ファイルのステージング git add . # コミット git commit -m "<コミットメッセージ>" # プッシュ git push origin <ブランチ名> <br> ==== ポートフォワーディング ==== Codespace内で起動したサービスのポートは、ポートフォワーディングによりブラウザからアクセスできる。<br> <br> 下表に、ポートフォワーディングの方法を示す。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |+ ポート転送の方法一覧 |- ! 方法 !! 説明 |- | 自動転送 || アプリケーションがlocalhostのポートにバインドすると、<br>VS Codeが自動的に検出してポートを転送する。 |- | 手動転送 || VS CodeのPORTSタブで[+]ボタンを押下して、<br>転送するポート番号を手動で入力する。 |- | devcontainer.jsonでの事前定義 || <code>forwardPorts</code> フィールドに転送するポートを記述することにより、<br>Codespace起動時に自動的に設定される。 |} </center> <br> 転送されたポートのアクセス制御設定を以下に示す。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |+ ポートアクセス制御の設定 ! 設定 !! 説明 !! 用途 |- | Private (デフォルト) || Codespacesの認証が必要 || 個人開発、機密情報を含む環境 |- | Organization || 同一組織のメンバーのみアクセス可 || チーム内での共有、デモ |- | Public || 認証なしで誰でもアクセス可 || 外部へのデモ、一時的な公開 |} </center> <br> ==== Live Share ==== VS CodeのLive Share機能を使用することにより、Codespace内での共同編集が可能である。<br> <br> Live Shareを開始するには、VS CodeのLive Share拡張機能をインストールして、共有セッションを開始する。<br> <br> 参加者はCodespaceのURLを持っていなくても、Live ShareのリンクからCodespace内のファイルを閲覧・編集できる。<br> <br><br> == 個人設定 == ==== dotfiles ==== dotfilesリポジトリを使用することで、全てのCodespaceに個人の設定を自動的に適用できる。<br> <br> 設定手順を以下に示す。<br> <br> # GitHubに <code>dotfiles</code> という名前のリポジトリを作成する。 # <u>install.sh</u> または <u>bootstrap.sh</u> 等のインストールスクリプトを配置する。 # [Settings] - [Codespaces] - [Dotfiles] - [Automatically install dotfiles from your dotfiles repository]を有効にする。 <br> Codespaceが作成されるとdotfilesリポジトリが自動的にクローンされ、インストールスクリプトが実行される。<br> <br> dotfilesに含めると便利な設定ファイルの例を以下に示す。<br> <br> * <u>.bashrc</u> / <u>.zshrc</u> *: シェルの設定とエイリアス * <u>.gitconfig</u> *: Gitのユーザ名、メールアドレス、エイリアス * <u>.vimrc</u> *: Vimの設定 <br> ==== Settings Sync ==== VS CodeのSettings Sync機能を使用することにより、デスクトップ版VS CodeとCodespace (Webブラウザ版) 間で設定を同期できる。<br> <br> 同期される設定の種類を以下に示す。<br> <br> * キーボードショートカット * インストール済み拡張機能 * UIの状態 (パネルの配置等) * スニペット * タスクとデバッグ設定 <br> Settings Syncを有効にするには、VS Codeのアカウントメニューから[Sign in to Sync Settings]を選択する。<br> <br> ==== デフォルトエディタ ==== Codespaceに接続する時のデフォルトエディタは、[Settings] - [Codespaces] - [Editor preference]から設定できる。<br> <br> 選択可能なエディタを以下に示す。<br> <br> * Visual Studio Code (デスクトップ版) * Visual Studio Code for the Web (Webブラウザ版) * JetBrains Gateway (JetBrains製IDE向け) <br> ==== GPGコミット署名 ==== CodespaceではGPGを使用したコミット署名をサポートしている。<br> <br> [Settings] - [SSH and GPG keys]からGPGキーを登録した後、Codespace内のgit設定でGPG署名を有効化することで署名付きコミットが可能になる。<br> <br> git config --global commit.gpgsign true git config --global user.signingkey <GPGキーID> <br><br> == Codespaceの管理 == ==== 起動・停止・削除 ==== 作成済みのCodespaceは、github.com/codespaces (Your codespaces) ページで一覧表示・管理できる。<br> <br> 各Codespaceに対して実行できる操作を以下に示す。<br> <br> * 起動 (Open) *: CodespaceをWebブラウザで開く。 * 停止 (Stop codespace) *: Codespaceを停止する。 *: 停止中はストレージのみ課金される。 * 削除 (Delete) *: Codespaceを完全に削除する。 *: 保存されていない変更は失われる。 * 名前変更 (Rename) *: Codespaceに任意の名前を付ける。 <br> CLIからの管理コマンドを以下に示す。<br> <br> # Codespace一覧の表示 gh codespace list # Codespaceの停止 gh codespace stop -c CODESPACE_NAME # Codespaceの削除 gh codespace delete -c CODESPACE_NAME <br> ==== タイムアウト設定 ==== 一定時間操作がない場合、Codespaceは自動的に停止する。<br> <br> デフォルトのタイムアウト時間は30分であり、[Settings] - [Codespaces] - [Default idle timeout]から変更できる。<br> <br> 選択可能なタイムアウト時間を以下に示す。<br> <br> * 5分 * 15分 * 30分 (デフォルト) * 60分 <br> 組織の管理者はポリシーによってタイムアウトの最大値を制限できる。<br> <br> ==== 自動削除 (リテンション) ==== 停止状態のまま一定期間放置されたCodespaceは自動的に削除される。<br> <br> デフォルトのリテンション期間は30日であり、[Settings] - [Codespaces] - [Default retention period]から変更できる。<br> <br> 設定可能な期間は1日から30日の範囲である。<br> <br> 削除前にGitHubから通知メールが送信されるが、コミット・プッシュされていない変更は失われるため注意が必要である。<br> <br> ==== リビルド ==== Dev Containerの設定を変更した時は、Codespaceをリビルドして変更を反映できる。<br> <br> リビルドの種類を以下に示す。<br> <br> * 通常リビルド *: Dockerイメージのキャッシュを使用してリビルドする。 *: 変更のない層はキャッシュが再利用されるため高速に完了する。 * フルリビルド *: キャッシュをクリアして最初からリビルドする。 *: キャッシュ起因の問題を解決する場合に使用する。 <br> VS Codeからリビルドするには、コマンドパレットで以下に示すコマンドを実行する。<br> <br> * 通常リビルド *: Codespaces: Rebuild Container * フルリビルド *: Codespaces: Full Rebuild Container <br> CLIからのリビルドコマンドを以下に示す。<br> <br> # 通常リビルド gh codespace rebuild -c CODESPACE_NAME # フルリビルド gh codespace rebuild --full -c CODESPACE_NAME <br><br> == プリビルド == ==== プリビルドとは ==== プリビルドは、大規模なリポジトリでのCodespace作成時間を短縮するための機能である。<br> <br> 通常、Codespace作成時にDev Containerのセットアップ (依存関係のインストール、ビルド等) が実行されるため、時間が掛かる場合がある。<br> <br> プリビルドを設定すると、コードがプッシュされるたびにGitHub Actionsが自動的にDev Containerのセットアップを事前実行し、その結果をキャッシュする。<br> <br> プリビルドを使用することにより、新しいCodespaceを数分ではなく数秒で作成できる。<br> <br> ==== プリビルドの設定 ==== プリビルドはリポジトリ単位で設定する。<br> <br> 設定手順を以下に示す。<br> <br> # リポジトリの[Settings] - [Codespaces] - [Prebuild configuration]を開く。 # [Set up prebuild]を選択する。 # プリビルドを実行するブランチを選択する。 # マシンタイプを選択する。 # プリビルドをトリガーするイベントを選択する。(コードプッシュ時、スケジュール、手動) # リージョンを選択する。 <br> <u>プリビルドには、GitHub Actionsの実行時間が消費されることに注意する。</u><br> <br> プリビルドが有効な場合、Codespace作成画面にプリビルドマークが表示される。<br> <br><br> == シークレット管理 == ==== Codespaces用シークレット ==== APIキーや認証情報等のシークレットは、環境変数としてCodespaceに安全に注入できる。<br> <br> シークレットの設定方法を以下に示す。<br> <br> * リポジトリレベルのシークレット *: [Settings] - [Secrets and variables] - [Codespaces] - [New repository secret]から設定する。 *: そのリポジトリのCodespaceにのみ適用される。 * ユーザレベルのシークレット *: [Settings] - [Codespaces] - [Codespaces secrets] - [New secret]から設定する。 *: 複数のリポジトリで共有できる個人用シークレットである。 <br> 設定したシークレットはCodespace内で環境変数として自動的にエクスポートされる。<br> <br> # シークレットの確認例 echo $MY_API_KEY <br> ==== 制限事項 ==== シークレット管理には、以下に示す制限事項がある。<br> <br> * シークレットの最大数 *: 1リポジトリまたはユーザあたり最大100個 * 各シークレットのサイズ *: 最大48[KB] * 名前の制限 *: GITHUB_ プレフィックスは使用禁止 * Dockerfile内での使用 *: Dockerfileのビルド時にはシークレットを参照できない。 *: postCreateCommandやアプリケーション実行時にのみ使用できる。 <br><br> == 組織での管理 == ==== Codespacesポリシー ==== 組織の管理者はCodespacesのポリシーを設定して、メンバーの利用を制御できる。<br> <br> 設定可能なポリシーを以下に示す。<br> <br> * アクセス制御 *: Codespacesを使用できるメンバーを制限する。 * リポジトリ制限 *: Codespacesを有効にするリポジトリを制限する。 * ネットワークポリシー *: Codespace内からのネットワークアクセスを制限する。 <br> ポリシーは、[Organization]の[Settings] - [Codespaces]から設定できる。<br> <br> ==== マシンタイプの制限 ==== 管理者はメンバーが選択できるマシンタイプを制限できる。<br> <br> 例えば、コスト管理のためにメンバーが32-coreマシンを使用できないように制限することが可能である。<br> <br> [Organization] - [Settings] - [Codespaces] - [Machine type policies]から設定する。<br> <br> ==== 課金管理 ==== 組織のCodespaces利用費の負担先は、以下に示す2通りから選択できる。<br> <br> * 組織負担 *: 組織のメンバーが使用したCodespacesの費用を組織が負担する。 *: [Settings] - [Codespaces] - [Codespaces access] - [Enabled for all members] または 特定のメンバーを選択する。 * メンバー負担 *: 各メンバーが個人アカウントで費用を負担する。 *: 組織のCodespaces機能を有効にしない場合のデフォルト動作である。 <br> 組織の利用状況は、[Organization] - [Billing]ページで確認できる。<br> <br> 監査ログ (Audit Log) では、Codespaceの作成・削除・起動・停止等のイベントを追跡できる。<br> <br><br> == 課金 == ==== 無料枠 ==== GitHubのプランに応じて毎月の無料枠が提供される。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |+ GitHubプランごとの無料枠 ! プラン !! コンピュート (コア時間) !! ストレージ |- | Free || 120コア時間/月 || 15[GB]/月 |- | Pro || 180コア時間/月 || 20[GB]/月 |} </center> <br> コア時間はCodespaceのコア数に使用時間を掛けた値である。<br> <br> 例えば、2-coreのCodespaceを10時間使用した場合、20コア時間を消費する。<br> <br> 無料枠を超えた分は従量課金となる。<br> <br> ==== コンピュート料金 ==== 下表に、無料枠を超えた場合のコンピュート料金を示す。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |+ Codespacesのコンピュート料金 ! マシンタイプ !! 料金 |- | 2-core || $0.18/時間 |- | 4-core || $0.36/時間 |- | 8-core || $0.72/時間 |- | 16-core || $1.44/時間 |- | 32-core || $2.88/時間 |} </center> <br> <u>コンピュート料金はCodespaceが起動している時間にのみ発生する。</u><br> <u>停止中はコンピュート料金は発生しない。</u><br> <br> ==== ストレージ料金 ==== Codespaceのストレージはコンテナの内容全体 (ソースコード、依存関係、ツール等) に対して課金される。<br> <br> ストレージ料金は $0.07/[GB]-月 である。<br> <br> ストレージ料金はCodespaceが停止中であっても、Codespaceが存在する限り発生する。<br> <br> <u>コストを抑えるために、使用しないCodespaceは削除することを推奨する。</u><br> <br><br> {{#seo: |title={{PAGENAME}} : Exploring Electronics and SUSE Linux | MochiuWiki |keywords=MochiuWiki,Mochiu,Wiki,Mochiu Wiki,Electric Circuit,Electric,pcb,Mathematics,AVR,TI,STMicro,AVR,ATmega,MSP430,STM,Arduino,Xilinx,FPGA,Verilog,HDL,PinePhone,Pine Phone,Raspberry,Raspberry Pi,C,C++,C#,Qt,Qml,MFC,Shell,Bash,Zsh,Fish,SUSE,SLE,Suse Enterprise,Suse Linux,openSUSE,open SUSE,Leap,Linux,uCLnux,電気回路,電子回路,基板,プリント基板 |description={{PAGENAME}} - 電子回路とSUSE Linuxに関する情報 | This page is {{PAGENAME}} in our wiki about electronic circuits and SUSE Linux |image=/resources/assets/MochiuLogo_Single_Blue.png }} __FORCETOC__ [[カテゴリ:Git]]
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