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電子部品 - コネクタ
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== 概要 == <br><br> == コネクタの構造 == コネクタは、下図に示すように、ポスト、ハウジング、コンタクトピンで構成されている。<br> <br> * ポスト(下図左) *: コネクタのオス側 * ハウジング(下図中央) *: コネクタのメス側 * コンタクトピン(下図右) *: ケーブルに圧着してハウジングに差し込むメス側のコネクタピン <br> [[ファイル:Electric Parts Connector 1.jpg|フレームなし|中央]] <br><br> == コネクタの種類 == ==== コネクタの種類の概要 ==== 小型で入手性の良い日本圧着端子製造株式会社(JST)のコネクタが有名である。<br> <br> コネクタは、小型になるほど細い配線しか接続できず大電流には向かない。また、コネクタの挿抜も難しくなる。<br> 大型になるほど太い配線にすることができ、より多くの電流を流すことができる。耐圧や耐久性も高く挿抜も簡単である。<br> <br> 下表は、代表的で入手性の良いコネクタを示す。<br> <center> {| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;" |+ 日本圧着端子製造株式会社(JST)の代表的な汎用コネクタ一覧 |- ! style="background-color:#66CCFF;" | シリーズ ! style="background-color:#66CCFF;" | ピッチ ! style="background-color:#66CCFF;" | 容量 ! style="background-color:#66CCFF;" | 接触抵抗 ! style="background-color:#66CCFF;" | 配線の太さ ! style="background-color:#66CCFF;" | 特徴 |- | ZH || 1.5[mm] || 50[V] 1[A] || ≦ 20[mΩ] || AWG 26 - 32 || より小型 |- | PH || 2.0[mm] || 100[V] 2[A] || ≦ 10[mΩ] || AWG 24 - 32 || 小型 |- | EH || 2.5[mm] || 250[V] 3[A] || ≦ 10[mΩ] || AWG 22 - 32 || やや小型 |- | XH || 2.5[mm] || 250[V] 3[A] || ≦ 10[mΩ] || AWG 22 - 30 || 普通 |- | PA || 2.0[mm] || 250[V] 3[A] || ≦ 10[mΩ] || AWG 22 - 28 || サイズは普通、ロック性は強ロック |- | NH || 2.5[mm] || 250[V] 3[A] || ≦ 15[mΩ] || AWG 22 - 30 || サイズはやや大きい、ロック性は強ロック |- | VH || 3.96[mm] || 250[V] 10[A] || ≦ 10[mΩ] || AWG 16 - 22 || 大型 |} </center> <br> ==== ZHコネクタ ==== ZHコネクタは、1.5[mm]ピッチの小型コネクタであり、最大50[V] 1[A]まで可能である。<br> 小型のため、場所をとらない箇所に使用する。<br> <br> 基板の厚さは1.6tだけでなく、1.0tでも合うように、ポストのピンの長さには2種類のラインナップが存在する。<br> 横型(特に2~4ピン)は接続が弱いため、挿抜頻度が高い用途では注意が必要となる。<br> <br> <center> {| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;" |+ ZHコネクタ型番リスト |- | style="background-color:#66CCFF;" | トップ型番 | B2B-ZR-3.4 〜 B13B-ZR-3.4 || 2~13ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | サイド型 | S2B-ZR-3.4 ~ S13B-ZR-3.4 || 2~13ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | ハウジング | ZHR-2 ~ ZHR-13 || 2~13ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | BZH-002T-P0.5 || AWG 26~28用 |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | BZH-003T-P0.5 || AWG 28~32用 |} </center> <br> [[ファイル:Electric Parts Connector 2.jpg|フレームなし|中央]] <br> ==== PHコネクタ ==== PHコネクタは、2.0[mm]ピッチの小型コネクタであり、最大100[V] 2[A]まで可能である。<br> 小型のため、場所をとらない箇所に使用する。<br> <br> ただし、2.54[mm]ピッチのユニバーサル基板には使用できない。<br> また、横型(特に2~4ピン)は接続が弱いため、挿抜頻度が高い用途では注意が必要となる。<br> <br> <center> {| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;" |+ PHコネクタ型番リスト |- | style="background-color:#66CCFF;" | トップ型番 | B2B-PH-K-S ~ B16B-PH-K-S || 2~16ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | サイド型 | S2B-PH-K-S ~ S16B-PH-K-S || 2~16ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | ハウジング | PHR-2 ~ PHR-16 || 2~16ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | BPH-002T-P0.5S || AWG 24~30用 |} </center> <br> [[ファイル:Electric Parts Connector 3.jpg|フレームなし|中央]] <br> ==== EHコネクタ ==== EHコネクタは、2.5[mm]ピッチの汎用コネクタであり、最大250[V] 3[A]まで可能である。<br> 大きさはPHコネクタより大きく、XHコネクタより小さい。<br> <br> また、ユニバーサル基板でも使用できる汎用的なコネクタである。<br> <br> <center> {| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;" |+ EHコネクタ型番リスト |- | style="background-color:#66CCFF;" | トップ型番 | B2B-EH ~ B15B-EH || 2~15ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | サイド型 | S2B-EH ~ S15B-EH|| 2~15ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | ハウジング | EHR-2 ~ EHR-15 || 2~15ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | BEH-001T-P0.6 || AWG 22~30用 |} </center> <br> [[ファイル:Electric Parts Connector 4.jpg|フレームなし|中央]] <br> ==== XHコネクタ ==== XHコネクタは、2.5[mm]ピッチの汎用コネクタであり、最大250[V] 3[A]まで可能である。<br> EHコネクタと容量やピッチは同じであるが、やや大きめのサイズとなっているため、コネクタの挿抜が簡単である。<br> <br> EHコネクタと同様、ユニバーサル基板にも使用できる汎用的なコネクタである。<br> <br> <center> {| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;" |+ XHコネクタ型番リスト |- | style="background-color:#66CCFF;" | トップ型番 | B2B-XH-A ~ B20B-XH-A || 2~20ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | サイド型 | S2B-XH-A ~ S16B-XH-A || 2~16ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | ハウジング | XHP-2 ~ XHP-20 || 2~20ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | BXH-001T-P0.6 || AWG 22~28用 |} </center> <br> [[ファイル:Electric Parts Connector 5.jpg|フレームなし|中央]] <br> ==== PAコネクタ ==== PAコネクタは、2.0[mm]ピッチのコネクタであり、最大250[V] 2[A]まで可能である。<br> <br> 強いロック機構が付いているため、振動環境に強いコネクタといえる。<br> PHコネクタと比較して、サイズが少し大きく高さがあるため場所を取るが、コネクタの挿抜は簡単である。<br> <br> また、中継接続用等の形状もラインナップされている。<br> <br> <center> {| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;" |+ PAコネクタ型番リスト (一部) |- | style="background-color:#66CCFF;" | トップ型番 | B02B-PASK ~ B16B-PASK || 2~16ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | サイド型 | S02B-PASK-2 ~ S16B-PASK-2 || 2~16ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | ハウジング | PAP-02V-S ~ PAP-16V-S || 2~16ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | SPHD-001T-P0.5 || AWG 22~26用 |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | SPHD-002T-P0.5 || AWG 24~28用 |} </center> <br> [[ファイル:Electric Parts Connector 6.jpg|フレームなし|中央]] <br> ==== NHコネクタ ==== NHコネクタは、2.5[mm]ピッチの汎用コネクタであり、最大250[V] 3[A]まで可能である。<br> <br> XHコネクタやEHコネクタと容量やピッチは同じであるが、サイズが大きく、より頑丈なロック機構となっている。<br> また、余裕のある形状であるため、コネクタの挿入が簡単である。<br> <br> <center> {| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;" |+ NHコネクタ型番リスト |- | style="background-color:#66CCFF;" | トップ型番 | B2P-SHF-1AA ~ B25P-SHF-1AA || 2~25ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | サイド型 | BS2P-SHF-1AA ~ BS25P-SHF-1AA || 2~25ピン ※欠番あり |- | style="background-color:#66CCFF;" | ボトム型 | BE2P-SHF-1AA ~ BE15P-SHF-1AA || 2~15ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | ハウジング | H2P-SHF-AA ~ H25P-SHF-AA || 2~25ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | SHF-001T-0.8BS || AWG 22~28用 |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | SHF-002T-0.8BS || AWG 28~30用 |} </center> <br> [[ファイル:Electric Parts Connector 7.jpg|フレームなし|中央]] <br> ==== VHコネクタ ==== VHコネクタは、3.96[mm]ピッチの中型コネクタであり、最大250[V] 10[A]まで可能である。<br> サイズや容量が大きいため、電源やオーディオ出力等に使用されている。<br> <br> <center> {| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;" |+ VHコネクタ型番リスト |- | style="background-color:#66CCFF;" | トップ型番 | B2P-VH ~ B10P-VH || 2~10ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | サイド型 | B2PS-VH ~ B10PS-VH || 2~10ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | ハウジング | VHR-2N ~ VHR-10N || 2~10ピン |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | BVH-21T-P1.1 || AWG 18~22用 |- | style="background-color:#66CCFF;" | コンタクト | BVH-41T-P1.1 || AWG 16~20用 |} </center> <br> [[ファイル:Electric Parts Connector 8.jpg|フレームなし|中央]] <br> ==== QI(2550)コネクタ ==== QIコネクタは、最大250[V] 3[A]まで可能な汎用コネクタである。<br> 2.54[mm]ピッチのため、ユニバーサル基板でも使用できる。また、PCの配線にも使用されている。<br> <br> ただし、サイズが大きいため小型化には不向きある。<br> また、コネクタの接続が弱いため、振動や力の加わる環境では使用しない。<br> <br> QIコネクタのポスト(オス側)は、ピンヘッダと呼ばれる汎用ピンを使用する。<br> メス側のコネクタも存在するため、対基板用途だけでなく、空中結線にも使用できる。<br> <br> ※QIコネクタやピンヘッダには多くの品種やメーカーがあり、サイズ等が多少異なる場合があるため、注意すること。<br> <br> [[ファイル:Electric Parts Connector 9.jpg|フレームなし|中央]] <br><br> == コネクタケーブル == コネクタを自作する場合、コネクタのサイズに適合するリード線のサイズ(圧着工具のダイスのサイズにも関わる)を知る必要がある。<br> <br> ケーブルの導体サイズを表す主な規格として、AWG(UL規格)とSQ(JIS規格)がある。<br> 他にも、無規格のケーブルも存在する。<br> <br> <center> {| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;" |+ 導体寸法規格 |- ! style="background-color:#66CCFF;" | AWG ! style="background-color:#66CCFF;" | 直径 (mm) ! style="background-color:#66CCFF;" | 抵抗 (Ω/m) ! style="background-color:#66CCFF;" | SQ換算 ! style="background-color:#66CCFF;" | 主な用途(感触) |- | 20 || 0.8118 || 0.033 || 0.5 || 電源<br>ケーブルは太め |- | 22 || 0.6438 || 0.053 || 0.3 || 出力 |- | 24 || 0.5106 || 0.084 || 0.2 || 汎用 |- | 26 || 0.4049 || 0.134 || 0.12 || 汎用 |- | 28 || 0.3211 || 0.213 || 0.08 || 信号<br>ケーブルは細め |- | 30 || 0.2546 || 0.339 || 0.05 || 信号<br>ケーブルはかなり細い |} </center> <br> また、AWG規格はあくまでも導体のサイズに対する規格である。<br> つまり、同じAWG値でも、細くてまとまりやすい線もあれば、太くてかさばる線もある。<br> <br> ケーブルの耐圧については、UL規格のスタイル番号で表現されることが多く、販売されているケーブルには、以下のような記載がある。<br> * UL1007 AWG24 *: 耐圧300[V] AWG24 : 一般的な電子工作には太すぎる * UL3265 AWG24 *: 耐圧150[V] AWG24 : 電池ボックスからの配線等に最適 <br> 一般的な電子工作において、数十[V]程度の耐圧があれば十分なケースが多いが、耐圧100[V]を下回るような薄い被覆は強度の問題が出てくるため、あまり見かけない。<br> しかし、必要以上に太いケーブルを使用しないように注意が必要である。<br> <br> なお、コネクタのケーブルには単芯線は使用せず、必ず、ヨリ線を使用すること。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |- style="text-align: center; background-color:white;" | <yjshopping seller_id="dwgo">協和ハーモネット UL3265 AWG24 難燃架橋ポリエチレン絶縁電線 2mX7色 黒白赤黄緑青紫</yjshopping> |- style="text-align: center; background-color:white;" | 協和ハーモネットの耐熱リード線を推奨する。<br>被覆が薄いため使用しやすい。<br>AWG20 ~ 28まで各種各色あり。 |} </center> <br><br> == 圧着工具 == コネクタメーカーから専用の圧着工具が出ている場合もあるが、一般的には、汎用的な圧着ペンチを使用する。<br> ただし、圧着できるコネクタには範囲があるため、よく使用する予定のコネクタに合わせて選択するか、圧着工具に合うコネクタを選択することになる。<br> <br> <center> {| class="wikitable" |- style="text-align: center; background-color:white;" | <yjshopping seller_id="diy-tool">エンジニア(ENGINEER) 精密圧着ペンチ 極小端子用 PA-09</yjshopping> || 小型コネクタ向けの圧着ペンチ。<br>ダイスのサイズは、1.0[mm]~1.9[mm]であり、PH / EH / XH / QIコネクタ等が圧着可能である。 |- style="text-align: center; background-color:white;" | <yjshopping seller_id="daishinshop">エンジニア ENGINEER 精密圧着ペンチ PA-20 [A011003]</yjshopping> || 中型~大型コネクタ向けの圧着ペンチ。<br>ダイスのサイズは、1.6[mm]~2.3[mm]であり、EH / XH / QI / VHコネクタ等が圧着可能である。 |- style="text-align: center; background-color:white;" | <yjshopping seller_id="procure-a">エンジニア 精密圧着ペンチ PA-21 ▼344-5534 (株)エンジニア ●ya513</yjshopping> || 中型~大型コネクタ向けの圧着ペンチ。<br>ダイスのサイズは、1.6[mm]~2.3[mm]で、EH / XH / QI / VHコネクタ等が圧着可能である。 |} </center> <br> PA-20とPA-21はダイスの形が違っており、圧着が得意なコネクタが異なることに注意する。<br> <br><br> == コネクタの圧着方法 == 下図は、PHコネクタとAWG24のリード線を、PA-09を使用して圧着している。<br> <br> # まず、使用するコネクタのコンタクトピンとケーブルに合わせて、使用するダイスのサイズを確認する。<br> # コネクタの圧着する箇所は2箇所ある。<br>中央部分は芯線を圧着する芯線部、外側部分は被覆ごと締め付けてリード線を固定する被覆部である。(芯線バレル、被覆バレルとも呼ばれる) #: [[ファイル:Electric Parts Connector 10.jpg|フレームなし|中央]] # ダイスにコンタクトピンを配置する。<br>PHコネクタのコンタクトピン(BPH-002T-P0.5S)の場合、芯線部は1[mm]、被覆部は1.4[mm]のダイスを使うと指示されている。 #: [[ファイル:Electric Parts Connector 11.jpg|フレームなし|中央]] # 被覆を2~3[mm]程度剥いたリード線を挿入して、芯線を圧着する。(特に、芯線は強く圧着する)<br>また、芯線部に被覆を巻き込まないように注意する。(被覆が巻き込まれると、通電していない可能性がある)<br><br>下図右は、芯線部を圧着した図である。 #: [[ファイル:Electric Parts Connector 12.jpg|フレームなし|中央]] # 必要に応じて、被覆部の開き具合を調整する。<br><u>被覆部を閉じすぎると圧着に失敗するため注意すること。</u> #: [[ファイル:Electric Parts Connector 13.jpg|フレームなし|中央]] # リード線を固定して、被覆部を圧着する。<br>力を入れて圧着すると被覆が破れるため、軽く握る程度に留めておく。 #: [[ファイル:Electric Parts Connector 14.jpg|フレームなし|中央]] # ケーブルを軽く引っ張って、正常に圧着されているかどうかを確認する。<br>圧着したケーブルをハウジングに挿入する。(カチッと音がする) #: [[ファイル:Electric Parts Connector 15.jpg|フレームなし|中央]] <br><br> __FORCETOC__ [[カテゴリ:電子部品]]
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