MochiuWiki : SUSE, EC, PCB
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== 概要 == RHELは、個人開発者向けに無償のDeveloper Subscriptionを提供している。<br> これにより、商用環境で広く使われているエンタープライズLinuxディストリビューションを個人で学習・開発目的に利用することができる。<br> <br><br> == RHELとUbuntuの比較 == <center> {| class="wikitable" ! 項目 !! RHEL !! Ubuntu |- | パッケージ管理 || dnf (RPM系) || apt(Debian系) |- | サポート期間 || 通常10年 || LTS版で5年 |- | セキュリティ機能 || SELinux || AppArmor |- | 商用サポート || Red Hatによる手厚いサポート || Canonicalによるサポート |- | 更新頻度 || 安定性重視 || 比較的頻繁 |- | 企業での採用 || 金融、医療、通信など広範囲 || Web開発、スタートアップで人気 |- | 学習曲線 || やや高い || 比較的低い |- | 個人利用での料金 || 無料(Developer Subscription) || 無料 |} </center> <br> * RHELを選択する場合 ** エンタープライズ環境で使用されるシステムの学習 ** 長期的な安定運用が必要なサーバー構築 ** 商用ソフトウェア(Oracle、SAPなど)との互換性が必要 ** 認証や規制要件が厳しい環境 *: <br> * Ubuntuを選択する場合 ** Web開発やプログラミング学習 ** 最新のソフトウェアを試す ** デスクトップ環境として日常的に使用 ** 豊富なコミュニティドキュメントを活用 <br><br> == インストール == インストールに必要な環境およびシステム要件を以下に示す。<br> <br> * Red Hatアカウント (無料で作成可能) * 仮想環境またはインストール先のハードウェア * インターネット接続 <br> * メモリ:2[GB]以上 (推奨4[GB]以上) * ディスク容量:20[GB]以上 * プロセッサ:64ビット対応CPU <br> === Red Hatアカウントの作成 === # Red Hatの公式サイトにアクセスする。 # 新規アカウントを作成する、あるいは、既存のアカウントでログインする。 #: https://www.redhat.com/ja/technologies/linux-platforms/enterprise-linux # Developer Subscriptionに登録する。(無料) <br> ==== イメージのダウンロード ==== Red Hatの開発者ポータルサイトからRHELのISOイメージをダウンロードする。<br> Red Hatの開発者ポータルサイト : https://developers.redhat.com/products/rhel/download<br> <br> RHELでは2種類のISOイメージが提供されている。<br> * オフラインイメージ *: 完全なインストールパッケージを含む *: オフライン環境でもすべての機能をインストール可能 *: <br> * bootイメージ *: 軽量なブートイメージ *: インストール時にネットワーク経由でパッケージを取得 <br> また、使用するハードウェアに応じて適切なアーキテクチャを選択する。<br> * x86_64 *: 一般的なIntel / AMD製CPU向け * ARM *: Apple Silicon等のARM系CPU向け <br> ==== インストーラの実行 ==== # RHELをブートする。 # インストーラが起動したら、言語を選択する。 # インストール概要画面が表示される。 <br> ===== キーボードレイアウトの設定 ===== 使用するキーボードに合わせてレイアウトを選択する。<br> * 日本語キーボード *: Japanese * US配列キーボード *: US <br> ===== ネットワーク設定 ===== Red Hat接続設定を行うことを推奨する。<br> * インストール完了後、Red Hatのリポジトリにアクセス可能 * dnfコマンドが即座に使用可能 * システムアップデートを迅速に適用可能 <br> Red Hat接続設定の手順を以下に示す。<br> # インストール概要画面で[Red Hat接続]を選択する。 # Red Hatアカウントの認証情報を入力する。 # サブスクリプションを有効化する。 <br> ※注意<br> Red Hat接続設定は後からも実行できるが、インストール時に設定しておくとスムーズに進めることができる。<br> <br> ==== ソフトウェアの選択 ==== インストールする環境を選択する。<br> <br> * サーバ *: GUIなしの最小構成 * サーバ (GUI使用) *: グラフィカル環境を含む * ワークステーション *: デスクトップ環境として利用 * 最小限のインストール *: 必要最小限のパッケージのみ <br> ===== ルートパスワードとユーザー作成 ===== # rootパスワードを設定する。 # 一般ユーザアカウントを作成する。 # 必要に応じて、ユーザを管理者グループに追加する。 <br><br> == 設定 == === パッケージ管理コマンド === # システムアップデート sudo dnf update # パッケージの検索 sudo dnf search <パッケージ名> # パッケージのインストール sudo dnf install <パッケージ名> # パッケージの削除 sudo dnf remove <パッケージ名> # インストール済みパッケージの一覧 dnf list installed <br> ==== サブスクリプションの管理 ==== インストール時にRed Hat接続を設定しなかった場合、以下に示すコマンドを実行することにより後から設定できる。<br> <br> # サブスクリプションマネージャーでの登録 sudo subscription-manager register --username <Red Hatアカウント> # 利用可能なサブスクリプションの確認 sudo subscription-manager list --available # サブスクリプションのアタッチ sudo subscription-manager attach --auto <br> ==== ファイアウォール設定 ==== RHELではFirewalldがデフォルトで有効になっている。<br> <br> # ファイアウォールの状態確認 sudo firewall-cmd --state # サービスの許可 (例:HTTP) sudo firewall-cmd --permanent --add-service=http sudo firewall-cmd --reload # 開いているポートの確認 sudo firewall-cmd --list-all <br> ==== SELinuxについて ==== RHELでは、SELinux (Security-Enhanced Linux) がデフォルトで有効である。<br> SELinuxは高度なセキュリティ機能を提供するが、ビギナーには扱いが難しい場合がある。<br> <br> # SELinuxの状態確認 sestatus # 現在のモード確認 getenforce <br> ※注意<br> 本番環境ではSELinuxを有効にしておくことを推奨する。<br> <br><br> == RHELの特徴とメリット == ==== 安定性と長期サポート ==== RHELは商用利用を念頭に設計されており、安定性を最優先にしている。<br> <br> * 通常10年の長期サポート *: 企業システムの長期運用に最適 * 徹底的なテスト *: 大規模なパッチやアップデートは綿密にテストされる * 予測可能な更新サイクル *: 計画的なシステム管理が可能 <br> ==== 商用サポート ==== Red Hatから直接提供されるプロフェッショナルな有償サポートが利用可能である。<br> * 24時間365日のテクニカルサポート * Red Hat Partner Networkによる豊富なリソース * 検証済みパッケージと迅速なセキュリティアップデート <br> ==== セキュリティ ==== * SELinux *: 標準でSELinuxを採用し、高度なセキュリティを提供 *: 厳密なアクセス制御が可能 *: サイバーセキュリティ対策に寄与 *: <br> * Red Hat Insights *: サーバーの状態をプロアクティブに監視 *: パフォーマンスやセキュリティの問題を未然に検出 <br> ==== コンテナとクラウド環境 ==== * Kubernetesの商用版であるOpenShiftとシームレスに連携 * コンテナ化やクラウドインフラに強力なエコシステムを提供 <br><br> == トラブルシューティング == ==== サブスクリプションが有効にならない ==== * Red Hatアカウントが正しく登録されているか * ネットワーク接続が正常か * subscription-managerコマンドでステータスを確認 *: <syntaxhighlight lang="bash"> sudo subscription-manager status sudo subscription-manager refresh </syntaxhighlight> <br> ==== パッケージがインストールできない ==== サブスクリプションが正しくアタッチされているか確認する。<br> <br> sudo subscription-manager list --consumed sudo dnf clean all sudo dnf update <br> ==== GUIが起動しない ==== グラフィカル環境がインストールされているか確認する。<br> <br> # GUI環境のインストール (Workstation) sudo dnf groupinstall "Workstation" # または Server with GUI sudo dnf groupinstall "Server with GUI" # グラフィカルターゲットに設定 sudo systemctl set-default graphical.target sudo reboot <br><br> == 参考リンク == * [https://www.redhat.com/ja Red Hat公式サイト] * [https://developers.redhat.com/ Red Hat Developer Program] * [https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_enterprise_linux/9 RHEL 9 公式ドキュメント] * [https://www.redhat.com/ja/technologies/linux-platforms/enterprise-linux RHEL製品情報] <br><br> __FORCETOC__ [[カテゴリ:RHEL]]
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